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マイルスの生涯と、リリースされた作品を時系列で辿る事で、実質jazzのメインストリームを学ぶ事が出来る。 ガイドブック以上の充実さ。
繊細な演奏から、『卵の殻の上を歩く男』の異名を取ったと言う。
…なるほど、例えて妙な表現だ。
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2013年3月2日読了。中山康樹による、マイルス・デイヴィスを知るための50枚のセレクション。マイルス自身の名義ではなく他の人のリーダー作に参加して吹いたり、近年になりボックスセットや「コンプリート・セッションズ」なども多く発売されているため、ただでさえスタジオ盤・ライブ盤とアルバム数の多いジャズミュージシャンからベストを選ぼうとするとこれくらいの数は必要なのか。ビバップ時代からファンクを経てヒップホップへの接近まで、マイルスは劇的に変化していったようにも見えるが、もともとのマイルスの目指していたこと・ビジョン、関わった人々と音楽、肉体的条件(持病やドラッグ禍など)を考えるとある意味必然的な道のりだったのだな、誰でもができることではないが・・・。
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ジャズ・ミュージシャンのバイオを読む、っていうときに、案外文庫で気楽に、ってものはないもので、ジャズ界の巨人を描くプレッシャーがそうさせているのかもしれませんが、本書は書きたかったであろうアルバムの細かな描写を捨て、平易さを目指していることがよくうかかがえます。大きく3つの時代区分をつくることで(特に復活後の描写)はとてもわかりやすい。それを感じた上での物足りなさを申し上げるならば、他ジャンルのミュージシャンがメンバーに入ったときの、音楽的な変化を、主観でもいいので触れてほしいな、と思う箇所がいくつかありましたね。