これでお願い。こんなんじゃ引き継げません!
2010/10/08 10:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
スルガシステムSE部は今日も人が足りない。自分の歓迎会の幹事すらやらされる哀れな新入社員の桜坂工兵は、偶然同じ店で飲み会をやっていたOS部の2年目社員の姪乃浜梢と出会う。若干情緒が不安定ながらも可愛らしい梢の虜になる工兵だが、彼女と工兵の上司の室見立華は、目下対立関係にあったのだ。
工兵もやっている携帯ゲームのシステム拡張案件を既存ベンダから奪い取ったSE部と、その運用を巻き取ることを期待されているOS部なのだが、互いの考え方にずれがあって運用移行は進まず、おかげで構築進捗にも影響が出る始末。困った上司の藤崎は、梢と立華の双方と関係がある工兵に事態打開を依頼してくる。
システム開発の現場は現代の戦場!補給線を断たれ、弾薬が尽きたとしても、玉砕覚悟の突撃で戦線を突破しなければならない。そんな場所では自分の背中を任せても良いと思える仲間がいるかが重要だ。(結局、最後に頼りになるのは自分の力だけど…)
その信頼関係がないと、どんなありさまになるか。見かけは可憐で可愛らしい立華と梢の、見るも無残な争いを楽しんで欲しい。
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面白かった。
1巻と違って、あんまり技術用語は知らなくても良いようになってたな。
たしかに、開発と運用って仲良くなりがたいよなー。
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自分もIT土方なので、読んでいて痛いけど面白い。そして、構築側の人間だったので、運用側の人間の話も少しわかった。でも、全パターン網羅はムリだよねぇ
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一巻に引き続き、二巻もSEの実体を暴く内容(のはず)。
二巻では新キャラ(表紙絵の人)も登場し、ライトノベルらしくラブコメ展開をしています。そんなライトノベルらしさを出しつつ、内容は『構築vs運用』(帯より引用)という、いかにもIT業界でありそうな物語は他のライトノベルでは味わえない面白さがあるのでは?
若干新キャラの性格や物語の展開がライトノベルし過ぎていて「え?」と思うところはありますが、次巻以降も期待したいです。マンネリ展開は避けて欲しい!
ちなみにこの表紙絵に出ている本は実在の本です←ネット上で教えてもらいました。
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「構築vs運用」の帯につられて購入。
運用に携わってる人間として、「どんなもんじゃい」と思って読んでみたけど、とても楽しめました。
梢や藤崎さんが工兵に運用について語る場面は身につまされる思いだった・・・。
Webサービスをはじめとして、24時間365日稼働が当たり前になってきている昨今。それを支えている裏方がどんなものか知るきっかけとして、色んな人に読ん欲しい。
(ライトノベルなので萌え表現が多分にあり、好き嫌いは分かれるかもしれないけれど・・)
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梢のこだわりは正しいと言えば正しい。
ただ、現実問題として、「ドキュメント用意する時間があったら、その分、コンテンツ自体を良くしろ」って話や、自分にしか出来ない仕事を持ってるってことをステータスにする面も日本のIT業界(ゲーム業界だけかな)にはあるからなぁ。
なんか立華と梢の関係がONE PIECEのゾロとサンジの関係に似ている気が...。
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梢さんがかわいかった。
自分たちが利用しているwebサービスの裏ではこんな苦労があるんだなぁ、と思うと、多少トラブってもあたたかい目で見ようかしら、と思ったり。
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読みながら胸がザワザワした。
前作も同様だったが、SEであれば一度は経験したことがあるようなエピソードが散りばめられている。
本書は、構築と運用の確執が描かれており、リスクの考え方、ドキュメントの考え方など違和感なく読めた。
多少つらい職場でも本書のように可愛い女の子がいれば耐えられるが、実際はいない。(たぶん・・・)
次回作にも期待したい。
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修羅場なのにみんな元気ですよね。あんなに会話ないです。なにしろ肉体・精神ともに疲れているので。本当の末期になると気味悪いので、小説にならないですけど。
作者が本当にこの業界が嫌なのが、行間ににじみ出ています。おそらくネタに困って書かずにいられなかったのでしょう。で、そこそこ評判がよくて続刊と。
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webの一部には、既にSE関係ねぇじゃんとかいう、現SEの皆様からのツッコミがなされてたりする本作ですが、いやあ、逆に熟れてきていい作品になってるのではないかな?と思いますよ。ということで、SEなんてやったことないけど、この本で初めてSQLなんて知ったという人じゃないあたりの読者にはおすすめ。あと、小動物系(というのは女の子の分類だと判ってね)が好きな方には是非。ちなみに、私は小動物そのものが好きですが(副部長とか、関係ないな)。普段、そんな風には見えないのに、トラブルシュートで羊の皮を被った狼を実感させるってのは、物語の演出としてはベタですが、かなり格好よかったりします。実際、一作目より物語としてはできが良いと思うんですがね。
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前作もなかなか良かったが、個人的には今作の方が良い。構築と運用との業務の違いを対立軸に話が展開され、ときどき挟み込まれる勘違い恋愛が面白かった。
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私は梢ちゃんの言いたいことが良く分かります!
実は、私はOS部に近い位置づけの部署で仕事をしています。
うちは流されてくるものを拒めず、こなしていくしかないんですけどね。
SEの方なら、うんうんと頷きながら読める1冊です。
でも、室見ちゃんのような先輩がいたら、もっとレベルアップできたかなーと
現実が、ちょっと残念だと思います。
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システム開発会社に入社し怒濤の4月を乗り切った桜坂工兵。彼が出会った同僚の姪乃浜梢は、小動物系でちょっと天然な気もあるかわいい女子だった。
しかし、システム運用担当、OS部の梢は、そのシステムを構築する工兵の鬼上司、室見立華と犬猿の仲で-。
「SE部は全力をもってOS部を撃滅し、その余力をもって顧客にあたる」
「ええ敵です。我々はSE部の人間を同僚と認めていません」
とあるモバイルゲームインフラを舞台に、工兵を板挟みにしつつ構築と運用の熾烈な戦いの幕が上がる!
SEの過酷な実態(デスマーチ)をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、第2弾!
(本書カバーより引用)
「なれる!SE 2週間でわかる? SE入門」の続編。やはりこういう変わった(ブラックな)会社に勤めることの出来る方々は何かしら変わっているらしい。常人とは異なる思考回路をお持ちの”女子”が集まっている。今回、新たに登場するのはOS部で運用を担当する姪乃浜梢ちゃん。桜坂くんの1年先輩だ。が、技量は遙かに超えているらしい。いろんな意味で。
まずは採用されて1ヶ月を乗り切った桜坂くんの歓迎会を催そうということになった。所属するSE部で。それが紆余曲折を経て、幹事に任命されたのが歓迎されるべき桜坂くん。そんな会社なわけだ(笑)。
とにかく、桜坂くんと他の女子諸君たちの会話が漫才にしか思えない。何度声に出して大笑いしたことか。家で読んでいてよかったわぁ(爆)。天然キャラが多いのねぇ。それとも私の笑いのツボが浅いのかしら?
「営業 vs エンジニア」という構図はよく耳にする。SE関連本でもよく出てくるし。今回は、「構築(開発) vs 運用」という構図。システムっていうのは、作ってしまえば「はい、お終い」というわけにはいかないことが多い。その後に使われるために作られたシステムなのだから、使っているうちにトラブルが起こればそれに対応しなければならない。そこで運用部門の登場。他にも、機器のメンテナンスとかね。で、トラブルに対応するためには、そのシステムがどういうシステムなのかを知っておく必要がある。でないと対応できないもの。そこで、構築担当のSE部からの引き継ぎが重要となってくる。
この会社の場合、そこで問題発生。どこまで詳細に引き継ぎするか。リスクの概念の違い。このすりあわせができていないと、引き継ぎがうまくいかず、構築部門はいつまでも案件を受け持つことになり「運用が引き継いでくれない」と文句を言い、運用部門は「構築部がまともな資料を作らないから引き継げない」と文句を言う。
うーん。そうなんだよね。大事なのは双方間の信頼関係。相手を信頼できていれば、引き継ぎ後であっても、フォローしあえるしね。
ま、笑いあり、涙・・・はないけど、感心する部分ありで、よいわぁ、このシリーズ。このあとも続編は出るんだろうなぁ。じゃないと、まだ解明されていない「謎」があるぞ。室見立華は何者なの?それが気になって仕方がないのよ。あと、事務担当のパート・カモメさんも何者ですか?
続編、ありますよね? 電撃文庫さん・・・。
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何処が良くなったのかはわからないけど、1巻に比べてだいぶ読みやすくなってる印象。
新キャラもかわいい。
絵も良くなっているような。
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2巻目になります。今回は運用と構築の話です。
運用と構築では、考え方が違うということが今回の話の要ではないかと思います。
構築では、リスクに対する考え方はハイリスクハイリターン。リスクとは克服するものという考え方。
一方、運用ではリスクはないほうがいいという考え方。
インフラを想像してみればわかりますが、確かに作る側と保守・点検側って同じ仕事を共有してるはずなのに、相反するものなんですよね。
今回の作品ではそのあたりの話がうまくできてて、非常に面白かったです。