ラスト直前を彩る切ない過去
2010/10/29 18:19
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投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
次巻で本編完結との事。クライマックスに入ったことで、この物語を締めるために外せないエピソードが満を持して登場といった感じである。知弦さんと会長との出会いを綴った過去話が実にアツい。このアツいは、血湧き肉躍るアツさではなく涙腺が緩むアツさである。無邪気に必死な会長の姿に秘められた背景が見えるだけに感動的。『友達沢山出来たよ!』の一言にやられる。これに『二心』で披露された知弦さんの過去を織り交ぜ、この邂逅が2人の心にぽっかり空いた穴を埋め、傷を癒し、さらには苦難を乗り越える機会となっていく素晴らしさがあった。普段は残念な方向で用いられがちな『やれば、出来る子』を逆説的に取り入れた秀逸な演出である。本シリーズの主要な登場人物は揃いも揃って過去に重みを持っているが、だからこそ今を明るく楽しく(時にグダグダに)、そして仲良く過ごそうというテイストに繋がっていることが改めて示されている。まぁ、【回想1~3】に登場した【栗花落杏子(つゆり・あんず)】の「その後」については「そうくるか」的なオチではあったが、これもまた本シリーズの「苦難はあっても悲劇はなしよ」という微笑ましさとしよう。
本編(議題)では藤堂リリシアにスポットが当てられている。案外ノリが良いのね、という面白さが思いっ切り出ていた。P.100の挿絵はナイスだったが、その直後に連発された『か、勘違いしないでよね!』のクド面白さが(良い意味で)台無しにしていた。あと、時期が前後する形ながらも【えくすとら~渡す生徒会~】で描かれたバレンタイン話はラヴ成分大増量!後れを取った真冬ちゃんが最後に光る巧みな構成の、萌え要素満載な“ハーレム”話になっている。普段では決してお目にかかれないぎこちなさが極まる知弦さんも見ものである。
桜野くりむのできるまで
2010/10/27 08:43
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
次巻で最終巻ということもあり、卒業式に関するネタや、バレンタインネタが繰り広げられます。少し毛色が違ったところでは、藤堂リリシアと杉崎鍵の絡みなどもあります。
そして、これまであまり内面に踏み込んでこなかった桜野くりむがクローズアップされています。最初の親友、栗花落杏子との悲しい別離や、紅葉知弦との最初の出会いなどを経て、いまの彼女があるということが分かります。
いよいよ次で本編最終巻。果たして杉崎鍵は卒業式に間に合うのか?
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まったく関係ないが、先に終了した「フルメタルパニック」の短編は8巻止まりだったので、「超えたな・・・」と思うとともに、前巻で卒業式云々とあったので、予想通りシリーズもクライマックスに向けて動き始めました。
今回は「桜野くりむ」会長の過去回想を中心に盛り込んだお話。
この回想が意外と重たく、お気楽な生徒会の雰囲気には合わないのですが、会長の(ついでに知弦さんの)「現在」を形作るきっかけでもありながら、なんと本巻最終話の伏線になっているとは驚きです。
ゲーマーズさんでは、ダブルカバー仕様で会長が描かれています。
バレンタインのお話で、トリを飾った真冬ちゃんじゃないんだ・・・
通常カバーは、本棚に上げてる通りなんですけどね
エリスちゃんの日記が作中に出てくるのですが、全部ひらがななんですよね。
リリシアさんとの会話もすべてひらがなで書かれているので、初見では、いったいリリシアさんに何があったのかと思いましたよ。
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あとがきで作者も触れてたけどシリアス分多めかなーと思ったけど杏子にすべてやられた感じ。この作品で泣かせる展開かと思ったのに…(笑)個人的にはバレンタインのヒロインズの奮闘っぷりとか、意外とノリノリなリリシアさんとか通常パートも変わらず面白かったです。本編は10巻で完結らしいけど“ファンディスク”もあるからまだ楽しめそう。
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本編でここまで笑ったのは久しぶりかも。
リリシアにまとわりついたりバレンタインで生徒会メンバーからチョコもらったりで杉崎は色々と楽しそうで何より。
一方で遂に会長の中学時代や知弦との出会いが明かされるなど、シリアス部分も今回はよかった気がする。
残念な暴走しない族とかは酷かったけどw
次で本編終わりなんだね。杉崎ハーレムはどうなるのだろうか。
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今回は深夏の挿絵に全部持ってかれた。
かわいすぎるでしょう!!
あとリリシアもいいよね!
作者がキャラ一人ひとりをフューチャーする回で、本当に魅力的に書くから正直みんな好きになってしまうところがある。
会長の過去があかされたわけだけど、単に鍵を卒業式に間に合わせるための走り屋的なキャラを登場させるためだけにならずに、同時にしっかり会長の人間関係も描かれていて、おもしろかった。
バレンタインデーの回は、相変わらず恋愛下手な生徒会メンバーが面白い(笑)
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バレンタインとリリシアさんでご飯三杯はいけます!楽しかった!
そして姉妹の可愛さが半端ない。やや遠目から、杉崎さんとじゃれあってる姿を生暖かく愛でたいです。深夏様のデレ方が斬新すぎる。真冬ちゃんの斜め上行く乙女?思考に、迂闊にもきゅーんと来てしまった。次が楽しみです。
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今作はシリアス分多め。でも面白い。
桜野くりむを主眼にした話が多く、過去が明らかに。
最後のバレンタインデーの話はラブ成分多めでまさにハーレム。
本編は次巻で終了するようだが、番外編がしばらく続くそうなのでまだまだ楽しみ。
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一見グダグダな感じですが、よく練られた構成と思います。まあ、オチはすぐに分かりますけど。一時期ギャグにキレがなくなってきたような気がしましたが、完全に持ち直したと感じます。2割くらいの元ネタが分からないのは、わたしのリテラシーが不足しているのでしょうか。
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生徒会シリーズの本編9冊目。
クライマックスに近づいてきているためか今回は割りとシリアスな話が多め、もちろん笑える話もあるけど。
久しぶりにリリシアさんメインの話があったり会長である桜野くりむの過去の話や会長と知弦さんが出会った頃の話があったりと読みごたえのある内容だった。
まさか会長の過去で泣きそうになるとは、しかしそうきたかという展開でちょっと安心したw
そして読んでてとにかく深夏が可愛く感じてしょうがなかった。
この生徒会シリーズ本編もいよいよ次の10巻でラストらしい。果たして杉崎は卒業式に間に合うのか。最終巻が楽しみ
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あと一巻で終わりですか。最後にハーレムはどうなるのか。楽しみにしておこう。個人的には知弦さんのデレ具合が好き。
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深夏がデレ方がおかしい(二つの意味で)。今回はシリアスっぽい話が多く、駄弁りが少なかったですがいつも通り楽しめました。特にリリシアと鍵の一言怪談、バレンタインが楽しかったです。本編の最終巻も楽しみです。
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生徒会の一存シリーズの9巻です.
ちゃくちゃくと生徒会の終焉,卒業式が近づいてきていますね.
時々物悲しい雰囲気になりつつも
生徒会のメンバーは相変わらず杉崎のボケに対して
スルーしたりツッコミしたり.
いや,敢えて確実に来る終焉について触れずに過ごそうとしているのか.
まぁ,そんな感じですよ.
今回はリリシアさんが大活躍(?)ですたね.
うん,それなりに面白かったけどもアレだな.
そろそろ生徒会室で駄弁るのがメインのラノベにはテコ入れが必要か?
まぁ,かといって今更学園異能バトルやらに突入するわけにも行かないというか
時々ネタで万国超人びっくり博覧会とかやってるからなぁ….
そろそろ飽きてきそうです.
ここらで一旦締めてしまえ.
そんな感じもしつつの「生徒会の九重」ですた.
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一時期微妙だったギャグと会話劇の面白さも復活したようで何より。
卒業式を控える中、リリシアさんメインの話とバレンタインの話が良かったな。 普段は残念な生徒会メンバーもこの日はしっかり乙女してるなぁと。
会長の「そう、九冊目ぐらいなんだよ! 飽きてくるよー、九巻。 なんせ八冊もただの会議の様子を読ませられているわけだからね、読者!」に妙に納得してしまった(苦笑)。
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シリアス分が高くてイイね。普段は鼻につくいいお話にする流れも、栗花落杏子のネタでうまくカバーされている感じ。送る生徒会とかも、いよいよラストが見えてきて、全体的にいいシリアスである最終巻に期待。