サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

昔日の客 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー66件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (31件)
  • 星 4 (17件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
62 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

読書の終着駅のことを思う文章に心ひかれた

2011/04/22 21:43

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 昨年暮れに手にした『夕暮の緑の光――野呂邦暢随筆選 《大人の本棚》』の中にこの『昔日の客』の著者のことが記されていました。そしてこの本の表題作『昔日の客』とはまさにかつて著者の経営する古書店を訪れた作家・野呂邦暢のことを指しています。

 このように古書店経営を通じて著者が知遇を得た有名無名の人々との興味深い交流を描いたエッセイを中心におよそ30編の文章がまとめられています。といってもこれは著者が鬼籍に入った後の昭和53年に出版された随筆集を昨2010年に復刻したものです。著者が筆をあてている著名作家は三島由紀夫や川端康成といった世界的に著名な人は別として、尾崎士朗や尾崎一雄といった人々。私は不勉強ながらその作品を読んだことがないため、彼らとの行き来を綴った著者の文章には取りたてて心を動かされることはありませんでした。

 私が胸打たれたのは貧しいながらも懸命に働いて逝った父を綴った「父の思い出」。そして有楽町駅近くの喫茶店で働く若い娘との束の間の交流を描いた「スワンの娘」。
 どちらも記憶の抽斗のずっと奥底に、しまいこんだことすら忘れてしまっていたけれど、ふとしたきっかけで他の記憶を押しのけてまで突然立ち現れてくる、そんな長い人生の中の不思議な一点があることを思わせる文章です。

 最後に心に残った文章を引き写しておきます。大量の本を持ち込んだ読書家・吉田さんが、なぜそんなに本を読むのかという著者の質問に答えた言葉です。
 「私は年少の頃から人生に疑問を持ち、その答を読書に求めた。今は密教書を読んでいる。この本が私の読書の終着駅になりそうだ。」
 この言葉を読んだ私自身の終着駅となるのは一体どんな本なのだろうか。いつかやって来るその時のことが楽しみであり、また淋しくも感じたのでした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2010/10/23 13:28

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/10/31 17:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/11/30 15:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2014/11/20 21:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/04/22 23:34

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/05/25 22:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/06/24 10:42

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/07/11 04:08

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/01 10:56

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/04/27 23:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/04 21:02

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/08/13 00:22

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/07/11 15:07

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/18 17:34

投稿元:ブクログ

レビューを見る

62 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。