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読ませ力はあるけれど、3編どれも「手紙でもこんなにズケズケ書くか?」感は否めなかった。むしろ、メールのほうがさらさらと思うままに書けそうなほど相手の懐に踏み込む手紙ばかりだった。「夜行観覧車」など話し言葉のほうが違和感なく読み終えたかも。
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新幹線の中で読破…
結構、さらっと読めました。告白のような鳥肌の立つ感じはなかったけど、ドキドキしながらも最後の安心感が良かったかな?
でも、この人が書いたものとしてはちょっと物足りないかも…
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手紙のやりとりだけで物語を作っている。
その試みは面白かったけど、第1章からオチは数ページで分かってしまう。
文章も読みやすくて、手を止めること無く読み終わせてしまうような
そんな作者さんの力量はやっぱり凄いけど、ミステリとしては物足りなかったです。
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本屋で気になって立ち読み、1部を読んで続きもきになって久々にハードカバーの本を買いました。
手紙の力を感じる作品でした。私も交換日記や手紙になると余計なことまで沢山書いてしまうので、何か共通する所があったのかもしれないです。
私も今誰かに過去を振り返る手紙をかいたら、間違えた選択や、醜い気持ちからの行動を書くのかもしれないと思いました。
でも本当に手紙って凄い力がある、それに感想は尽きます。私も、私を残す手紙を今後誰かに出したいなと、自分宛でもいいんですけどね。そう、思いました。
湊さんの作品は初めて読んだのですが、ほかの作品も近い内に読みたいと思います。
2010/11/01
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事件が起きたり、誰かが死んだり、
湊さんに付き物の不幸感はあるんやけど、
今回は全体的にハッピーエンド。
お得意の独白形式を上手く使った手紙のやりとりは
雰囲気が変わってて、おもしろかった。
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書簡だけのやり取りでストーリーを進める方法は湊さんの作風にぴったりだと思って読み始めました。
…意外に人間の本音が吐き出されたミステリーじゃなかった! ほんのりミステリー風のほんわかハッピーエンド。刺激的で毒々しい作品を求めていると肩透かしをくらいます。
手紙だからこその時間経過やなりすまし、メール多寡な時代だからこそ、面白い雰囲気が出ていました。でも、もうちょっと何か残るものが作品に欲しかった。
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湊さんの新刊。
早速購入して読んでみました。
手紙のやりとりで話が進んでいくわけですが、
全部で3つのお話が入ってます。
いつもなら、一気に最後まで読んじゃう湊さんの本だけど、
今回は短編集・・って感じで、区切りが入っちゃったので一気には読めませんでした。
正直、「告白」や「夜行観覧車」のように、「最後はどうなるんだろ!!」って気になって読み止まらない!!ってのはなかったし、
オチが全部読めちゃったっていうか・・・
なので、評価は低めにしておきましょう。
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「告白」以来ファンに。3話あり、どれも文通形式で進んでいる。
「十年後の卒業文集」 -昔の同級生の事故の真相に迫り、同級生たちが手紙のやり取りをする。
「二十年後の宿題」- 昔の恩師とかつての生徒が、昔の水事故の真相と当時かかわった生徒たちがどうしているかの内容。
「十五年後の補習」-高校の同級生同士のカップルが海外文通をしながら、昔起こった事故・事件の真相に触れながら愛を確かめる感じ。
どれもどんでん返しや、そうなの!?と思う展開がどんどん出てきて面白かった。1日で読んでしまった。
そして私も手紙を書きたくなった。同級生や親、恋人の文字って懐かしいし、温かみがある。
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湊さんの本は「告白」に続いて2冊目です。
3つの短編からなっていますが、2つはちょっとだけリンクしています。
すべて手紙のやり取りだけで構成されていてとっても斬新。
手紙だけでこれだけ状況が浮かんでくるのは“すごい”のひと言です。
3話とも手紙のやりとりを重ねるうちに、過去の事件の真実が浮かび上がっていくと
いう展開ですが
人間の記憶力の確かさと不確さがうまくミックスされていると思います。
「告白」に負けないすばらしい作品です。
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鉄道の日記念JR全線乗り放題きっぷの最終日に最後の一回を使って、甲府までB1グランプリの1位になった甲府とりもつ煮を食べに行った行き帰りのうち、正味3時間弱で、一気に読了。引き込まれてしまいました。そんな本です。
書簡の形をとった連作3編。
この形式が一気に読み進めさせてくれたのかも知れません。
告白を読んでいたので、最初はおっかなびっくり読み始めて...
でも、それぞれの結末では、はっとさせられ、そしてちょっろうるっとさせられてしまう。
3作とも、手紙だから書ける、伝えられる、そんな信条が表出され、そして、最後の一通できちんとまとまるのだ。
最初の2作でそのパターンを見て、3作目を読むと残りの紙数が少なくなるにつれて、どうまとめるのだろう。そんな不安感で読み進めると、そうくるか、と舌を巻く結末。
最終話以外は、読みながら、どこまで続くのかなと読み進めて、これで終わり、となれば終わりなのだが、最終話だけは残りの紙数がわかって読むのだ。そう考えると、最初の2作もここが終わりだという付箋でも入れて、読み始めると別の読み方ができるのかも知れない。
電子ブックになると、どの辺を読んでいる。というのはわかったとしても、残りページを表示されたりするのと、書籍の紙数が残りどのくらいという直感的な感じとは、全く違うと思う。
物理的な本を、あとどのくらい、という感じを持ちながら読むのは本を文字情報だけで読むのとは違った楽しさがあるのだな。なんてことを考えてしまいました。
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手紙のやりとりのみで 構成された話が 3篇収録されています
いつもの後味の悪さは今回は無し
どんでん返し というほどでは無いですが いくつか仕掛けも仕込まれています
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表題の通り全て手紙です。
手紙でここまで書くか?ってところもありますがそれを言ってしまうと、この本の構成そのものが成り立たないのでそこは無視して。
手紙のやり取りで徐々ににあきらかになっていく過程は楽しめました。
特に2作目の「20年後の宿題」はよかった。
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告白も贖罪も面白いけど好きじゃなかったけど
これは結構好きだった
読後感悪くないし、でも次のページ早く読みたくなる感じはそのまま
手紙でしか伝わらないものってあるよね
なんか先生に手紙書きたくなったよ
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湊かなえ著【往復書簡】読了。今回の作品は過去の作品とは異なる内容。三本の短編集だけど、短い物語のなかで、よくこういう構成や、二転三転と話が展開する物語が思いつくものだと感心。そして最後は心暖まる気持ちになれ、爽快感があった。やっぱり湊かなえの創作力は凄いなと感じられる作品。
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『往復書簡』
-湊かなえ-
○
手紙のやりとりを通し、徐々に真相が明らかになっていく。
「十年後の卒業文集」
同じ部活だった女子4人のうち1人が行方不明。
最初は手紙を出した悦子が何かしら情報を持っていて、他の2人から聞き出した真相と照らし合わせていくのかと思ったが、そもそも悦子自身が行方不明と噂されていた千秋だった。
「二十年後の宿題」
小学校時代の担任の先生と手紙のやりとりを行っている高校教師。
担任から教え子の現在の状況を調べて欲しいとの依頼を受ける。
その教え子は担任の夫が川の事故で亡くなった時にいたメンバー。
その時どうしたかによって人それぞれ事件の真相がいろんな角度に折れ曲がっていく。
最後に訪れた教え子が高校教師の彼女だったことには驚いた。
できればその教え子は、当時喧嘩した男の子とくっついて欲しかった。
私も教え子か愛する人か選択しなければならなかったら愛する人を選ぶ。
「十五年後の補習」
遠距離恋愛中の手紙かと思いきや、2人が中学時代に時に起こった事件の真相がどんどん蘇ってくる。
同級生の1人が火事で亡くなり、もう1人が自殺。
彼女の殺人をかばうために、火をつけ、そして結果としてもう1人を自殺へと追い込んだ。
彼の方はもう彼女と逢うのをやめようと思ったんだろうけど、きっとあの最後は彼女が彼の元へやってきたんだと思う。
少し光が見える終わり方だった。
人の記憶の確かさ・不確かさが上手に描かれていた。
読後感最悪なのを想像していただけに少し物足りなかった。
でも湊さんもこういう話書けるんだなぁと思った。