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うん。良くも悪くも上遠野節。
話の決着点がよくわからないのも、まぁこの場合はいいかな。
しかしやっぱり出てきちゃったなぁ「あのシステム」。
某死神シリーズに関係しない彼の作品って、下手すると一つもないのじゃないか?
と思ってしまう今日この頃。
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表題に「100の問答」とあるように、他の上遠野作品とは違って冒険的なところは少なく、対話メインの作品
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時々はっとする。
「ハズレ君」の正体が、真偽云々ぼかされてる方が沿うというか、そのまま「正しいこと」になってしまっているのがもやもやすると言うか、「正しいこと」なんて、良いんですよね。
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会話主体なので読みやすいけど、なんだろう、短いのかな?世界観が書ききれないまま終わったような。物足りなかった。
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ハズレ君から次々と問われる100の質問。上遠野さん恒例の「あとがき」で書かれているようなものとは少し違い、答えは解釈は読者に任せている部分が大きいです。
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ある日突然、まるですべてをあざ笑う悪魔の様な人形と契約を交わされた少女。
その契約はただその人形と会話をすることだけだった。
その世の中の構成そのものをあざ笑う彼の質問に対する答えを彼女は持ち得るのだろうか
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主人公と悪魔が会話していく話。面白いと思うが、全部で本当に100もあるのかは、数えていないので分からない。常識と思っているものを一回疑うというのも重要かもしれないと思わせてくれた。
ストーリーは著者の味が出ていますので、好き嫌いは分かれます。
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ここまで上遠野作品を読んだのは2作のみ...
というスタンスで手を出す作品ではないようです。
どうやら他の作品に登場するキャラが登場したり、
そもそも今作で展開される問答自体が、この
上遠野さんらしい作品...と言われても
ちょっとピンと来ないのが正直。もう少し
この方の世界観が分かっていれば違う感想も
あったのかも。 一応コレを、物語として
読ませる力量は流石...なのかな?
悪魔の100の質問に対して明確な
答えなんて出せる筈もなく...というか
そもそも質問の内容自体が本来は他人に
問う筋のものではないだけに、質問される側を
不安やイヤな気分に陥れる手腕は流石に悪魔。
そんな中、苦行にも似た経験を積んだ女子高生が
精一杯の答えを出したラストは、いじらしく、
そして物語として完結させるいい締めですね。
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いつもの。
哲学風にみせてるけど、どうなのかな?
いつものあとがき風味に仕上げただけのような気もするし。
イマイチ乗り切れなかったのが正直なところ。
だもんで読みきるのに時間のかかるかかる。読んではやめ読んではやめの繰り返しだし。
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もうちょっと読みにくいかなと思ってたけど案外さらっと読めました。ブギーシリーズがうろ覚え過ぎるので、理解できてるかどうか微妙です。
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悪魔と問答するというか、ブギーポップの世界に通じる何かと屁理屈をかわし合うというか…通勤途中とか、少しずつ読むとかには向かないけど、一気に読む分には問答に振り回されて面白く読める。少なくとも、こういう話は私は好き。まだまだこの世界設定でのキャラクターの続編にも期待したい作品です。後書きにキャラクターを追加して本にした感じかなぁ。
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「ハズレ君」という変てこな人形が出す100の問に「くずっち」こと葛葉紅葉が悩みながら答えたり答えなかったりするお話。
ハズレ君の質問は社会の常識を、みんなが当たり前と思っていることに疑問を投げかけるものばかり。丁度、上遠野先生のあとがきのノリな感じ。
なかなかに考えさせられました。奇妙な読了感だけどいつもの上遠野先生らしい、そんな1冊でした。
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“「目次」で人生が変わる!”という帯の謳い文句の通り、と言えるほどではないが、目次を見て購入したいと思ったのは確か。内容は、私たちが常日頃から当然のこととして受け入れていることを、葛葉紅葉とハズレ君が「問答」していくものである。
個人的には、「流行」の話や、「人を不幸にするもの」の話がなるほどなぁと思った。問答を繰り返すだけで答えが用意されていないのは作者らしいが、ちょっと期待していただけに少し残念。
帯の作品紹介が大袈裟すぎる。そこまで深刻な内容ではないだろう。上遠野先生の他作品との繋がりはそこまで強くないと思うが、やはり作品の全体像を知らないと読み終わった後ももやもやするんだろうな、とは思った。
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上遠野作品には恒例の、率直で素直ながら醒めた視点を持った少女。国籍不明の寡黙な男と彼が操る人形。面白かったのだけど、文芸書で出版するなら特殊能力出さなくても良かったんじゃないのかなとも思う。上遠野浩平作品は世界観の繋がりまくりっぷりが魅力の一つとはいえ。
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えー。
人間ってのは見たくないものがあるとき、目をそらす生き物である。
なんで見たくないかっていうと、見ないようにしていないと、
自分が自分でなくなってしまうからなんだが。
ではなぜ、自分が自分でなくなってしまうのだろうか。
それはおそらく、その眼をそむけている対象こそが自己の根幹を
示しているからだ。
自分の本質というものを理解していなければ、自らを自らと
定義することはできないが、同時にその本質を知ってしまえば、
ソイツはそれに縛られてしまう。
自分というものに縛られてしまい、それ以上、どうしようも
なくなってしまう。
そうならないために人は本質から自らの目をそむけ、様々な可能性を
自分の中に構築させているのではないだろうか。
しかしその構築したものは本当に正しいものなのだろうか。
どこかで決めつけられてしまっていて、実のところ、社会だとか
通念だとかいった何だかよくわからないものによって形作られた
「そういったもの」ではないだろうか。
だとするのなら、それを明らかにしてしまった場合、それ以外が
自分ということになる。
そうなれば人は自分自身を見つめるしかなく可能性というものを
広げることができなくなってしまう。
だから目をそらしているのだとも言える。
目をそらしてしまっているからいつまで経っても本質というものが
見えてこない。
もしも、物事や自分の本質を見たいとするのなら、それこそ、
そんなこと関係ねーと言ってのける悪魔と対話するぐらいしかない。
だが、もしも人が自分の本質を知り、分かったうえで可能性を
積み上げようとした場合はどうなるのだろうか。
きっとそんなことが出来たなら、そいつは『正義の味方』
なんて呼ばれたりするのかもしれない。
自分を理解し、流されず、可能性を掴もうと積み上げる
正義の味方なんてものには憧れるしかないが、
それでも正義の味方になろうとする姿勢まで捨て去る必要はなく、
正義の味方を目指していくことこそが、本質を見出し、制御するための
唯一の方法なのではないだろうか。
だとしたら、結局は挑むしかないし、その挑む姿勢こそが
本質からの問いかけに対する答えなんじゃないだろうか、って感じです。
(結局レビューになってないんじゃないか?大体、人の本質ってなんだよ)
(まぁ、受け取り方は人それぞれってことで)