紙の本
底があさいが,それが日本の現状 ?!
2010/12/07 21:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
「機械音痴」 という著者にもちこまれた出版社の企画. 著者はこれを機に IT をとりいれた教育を取材し,iPad をつかった教育をみずからこころみて,その効果をたしかめている. いかにも底があさいが,それが日本の現状でもあるのだろう.
投稿元:
レビューを見る
世の中の声を上手く集めたかなぁというところ
これを読んでおけば「デジタル教科書の動きは知ってるよ」
とは言えなくもないぐらいか…
投稿元:
レビューを見る
千葉県の天王台に向かう新幹線の中で読み始め、読み終えた本。それだけ、内容がやや軽い。
それでも、iPadを教育に使う際の可能性として、発信型の教育でなければならない点など、注目すべき点はある。iPadは単に「ITを使えば授業がよくなるだろう」などと簡単に考える人には扱いづらいものだろうが、今までの教育の文脈の中でiPadを考えることによって、魅力的なツールになるだろう。筆者も言うように、「iPadが教育を変える」のではなく、「iPadで教育を変える」のである。
投稿元:
レビューを見る
教育という言葉を「教え、育てる」でなく、「教わり、育つ」という子ども主体の言葉とする。iPadを始めとするデジタル教材はあくまでも「教わるためのひとつのツール」であり、教育の本質は変わらない。など、共感できる部分はかねり多かった。今後、そのツールを活用した学習スタイルをどうするかは、作者のみならず自分も含めこれからの課題となっていくことになる。
投稿元:
レビューを見る
「本書のタイトルは『iPadで教育が変わる』。
本書を通読してくださった皆様はもうお分かりのことだろうが、このタイトルはある種のトラップである。」
本書について矢野さんは、こう述べている。
そして、僕もそのトラップにかかった一人だったのです。悔しい><。
というのも「デジタル教科書」に関して、批判をするのは簡単だと思うんですよ。
自分が受けてきた教育を至高のものと捉えて
「それにはずれる『デジタル教科書』はダメなものだ!」なんて言えばいいのでね。
だから「デジタル教科書万歳!」な考えも見てみたいと考えたわけだす。
さて、このタイトルの何がトラップなのかといえば、実は本書のスタンスは「教育は変わらない」というもの。
「デジタル教科書」が導入されたからといって、それは一つの「ツール」にすぎない、というわけですな。
個人的には、妄信的に「デジタル万歳!」と言っている本を探していたんですが、
実用性を考えるならば、こっちの方が読むに値する本なのは間違いないですね。
ゆくゆく「デジタル教科書」は導入されるであろうことを考えるならば、実際に導入された後のことを考えるべき。
本書はそういった視点を持っている本だと思います。
「第五章」なんてまさにそれ。
塾講師である筆者が、実際に授業をやってみているわけです。
自分の体験だからこそ、話にも納得ポイントが生まれています。
そして、なによりも、実際に授業を受けてみた小学生のアンケート回答が興味深かった。
そして、本書の最後には
「もしも、実際に『デジタル教科書』が導入されたら」
という仮定をもとに、小説形式で生徒の日常を描いているんですが。
うーん、これは・・・。
なんか、この小説を読む限りは、いろいろと変革は行われてしまっている感がありますね。
ちょっとひっかかったのは、教育の電子化が行われたら、サボれなくなってしまうかも、ということ。
決して、サボりや仮病の類を容認するわけではないけれど、
この小説のような世界になってしまうなら、生徒に逃げ場はない!
【目次】
はじめに
第一章 教育業界デジタル化最前線
第二章 電子化に懐疑的な人々
第三章 iPadで変わる教育、変わらない教育
第四章 iPadの特性を生かすための教育法
第五章 iPadで授業をやってみた
第六章 iPadで未来の教育はこう変わる
あとがき
投稿元:
レビューを見る
個人的にかなり面白かった。
著者は塾を運営していて、その知識・経験をもとに論じている。
後半は実際に塾で検証して結果を述べている点に座布団一枚。
教育関係者で新しい教育ツールを求めてる人でしたらご一読あれ。
投稿元:
レビューを見る
情報科の指導経験のある親父がiPad購入後に読んでいたのを発見した本。著者は塾経営者ということで、教育現場を知りつつも学校とは距離を置くいい存在だ。読んで改めて思うのは、これだけ会社でも自治体でも私生活でもITが進んで効率を上げているというのに、未だに公立学校は教師が雑務に囚われてしまっているということだiPadを使うかどうかを置いておいても、デジタルデバイスを使って、教員も子供たちもハッピーになれる仕組みを考える議論がもっと盛んになればと感じた。
投稿元:
レビューを見る
ITに関しては素人であるというスタンスが潔い。実はこういった人のレポートに重大な意味があったりするので興味深く読ませてもらった。
ディジタル教科書の良いところ、足りないところをきちんと捉えていて今後の採択への参考になろう。個人的にはあくまでディジタル教科書であって、ノートの代わりにするのは年齢が上がってからにするべきであると感じているし、自分自身ITを教える立場ながらアナログのノートも併用しているので、すべてがディジタルに置き換わるまでにはまだまだ時間が必要なのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
特に目新しい話はないが、実際に小学5年生に塾で使用した際の子供たちへのアンケートがのっているのが面白かった。
投稿元:
レビューを見る
内容や分量はやや少ないとは思うが、筆者の中学受験の学習塾で教育に携わっていること、デジタルについて懐疑的であること、両点では机上の空論になりがちな問題に、現場的に取り組んでいるので好印象を持った。
まず教育とは、教えられる者がメインで、教える者がそれらをマネージメントするような形で、興味・関心を引き出したりすることが多いことであるとしていて、タブレットはあくまでツールだと規定しているのが本質をついている。また、近年の傾向として大人が子どもに寄り添いすぎ、入力がメインで出力が軽視されてと言うのも納得だ。
その上で6人とはいえ、実際に塾で使用して、情報提示などではよい正解を挙げていることがわかった。筆者も言及しているが、視覚情報を見ることには向いているとは思うが、書くことには向いていないし、や5感の内、臭覚、味覚、触覚はこれらを満たすことはできない。また、学習において復習することが定着することに意味があるかという、調査結果も興味深かった。
ITと教育の関係に興味がある人は読んでおいて損はない本である。
投稿元:
レビューを見る
デジタル教材関連の読書は3冊目。
iPad限定の本だけど、
塾講師の筆者の「実際に使ってみたレポート」が良かった。
Handbookっつうソフトで問題作成&自動採点&集計ができるっつう
具体的な方法を書いてくれてたのが参考になった。
投稿元:
レビューを見る
なかなか興味深い内容だった。
確かに手軽に画像や動画を見て学ぶことができて、出席確認や成績管理もバーチャルにできるのは便利だと思う。でも何でもかんでもバーチャルにするとやっぱりウイルスとかサイバー攻撃とかが心配。
あと、わたしもそうだけど、ネットが当たり前すぎて何かわからないこととか思い出せないことがあったらすぐ調べちゃう癖があって、これって人間の考える力が衰える原因なんじゃないかな。
いまも若者の活字離れって言われてて、漢字も読めるけど書けない人が多くて、教材がデジタル化したら余計に活字離れしそう。
iPadを教材にしたら、絶対家で「勉強してるよ」って言いながらゲームしてたり「勉強の動画見てるよ」って言いながら好きなアーティストの音楽聞いたり、なんか勉強してるのか遊んでるのか周りの人から見たら管理しづらいと思う。
これ2010年に書かれた本で、今年2015年だけど本文にもあった「2015年までに全ての小中学校の生徒にデジタル教科書を配備」の計画はどうなってるのかな。そういえばわたしも大学の授業で、クラスのページにアップされた動画を見て感想を書くっていう宿題があったし、徐々にデジタル化は進行してるのかもしれない。