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酒を飲んだら本性がでるというのは、半分あたってて半分はずれてるなあ、と前から思っていて、結局、酔っ払うと前頭葉のチェックが甘くなるから、刺激にたいして考えずに受け答えしてる部分もあって、必ずしも本音がでているわけじゃないよなということを誰に言っても納得してくれなくて悲しかったんですが、本書にはそんなことも書いていて、ちょっと救われました。
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途中までは飲みに行ったお店も話した内容も覚えていたのに、気が付いたら自宅の布団で目が覚めた、、、なんて私にとっては耳が痛くて楽しい話の内容でした。
共著の形を取っていますが、その2人は、「脳を鍛える大人の計算ドリル」などで有名な東北大学の川島氏と、東京医科歯科大学で教鞭を取るやはり脳の研究者の泰羅氏。「下戸」と「底なし」の2人がお酒と脳の関係についてディベートのように話が進みます。
下戸と底なしが酒の2人が話を進めるところに面白みがあります。
しかし、底なしの先生に言わせると酒飲みにも酒飲みの品格があるそうで、そのあたりが一番大切なのかもしれません。それにしても、酒を飲んで苦しくなるのは修行の一つとは・・・「まあ、いいか」(笑)
表題の、なぜたどり着けるのか、その話は読んでのお楽しみ。
ちなみに若いころ、たどり着けなかったこともあります。14階建ての公団にすんでいましたが、1階下のフロアに帰ってしまった(笑)。どうしてそうなるのか、そのことも書かれています。
将来、アルコール依存症やアルコールで失敗しないためにも、呑み助にお勧めの本です(笑)
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ナビゲーションニューロンのお陰だったのね。大きな謎が解けた。しかし,アルコールの摂取量に比例して脳が委縮するとは何とも怖い話だわ。ほろ酔いでやめる強い意思があれば失敗も少ないのだけれどねぇ。
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少し前の飲兵衛の私の鼻先に、必読書だから熟読して座右の書にでもなさい、と突きつけたくなる本です。
恥ずかしながらかつて4回も、各地を訪れたときに友人たち3人と、だいたいいつもお決まりのコースなのですが、ビール3ケースに日本酒を一升瓶5本とウイスキーかブランディ-のボトル3、4本開けるという狂乱酒宴終了後に、新幹線に飛び乗ったあと、どこでどうして帰って来たのかまったく記憶がないまま、気がついたらわが家の布団の中で、ちゃんとパジャマに着替えている時と洋服のままの時と両方ありましたが、そういう怪事件(?)がありました。
ええっと、この本は2007年に出た単行本の文庫化ですが、底なし・ザルと豪語する泰羅雅登センセと、いわゆる下戸の川島隆太センセというふたりの脳科学者が、脳とお酒の関係を徹底的に検証した、ありがたくも迷惑な、でも無視できない特に酒飲みは深く傾聴に値する本です。
いま現在は沈静化して、毎回500mlの缶ビールひと缶だけ、週に一日は休肝日、という聖人君子のような戒律的な生活を送っていますが、何年か前まではソムリエとかアルコール関係のバイトをしているせいもあり、歯止めが利かないほど世界中のお酒を飲み尽くし、酒量は増すばかりでした。
普段、夜11時を刻む頃の列車の中で、愛らしい顔をした可愛い格好のOLが、だらしなくよだれを垂らして股を広げてパンツ丸見えで床に座り込んでいる醜態を見て、顔をしかめている私ですが、こと自分のこととなるとからっきし駄目です、同じ穴のむじなにすぎなくて呆れてしまいます。
でも、回りのお酒好きの人種の話を聞き集めてみると、度を過ぎた酒量のことの顛末は悲喜こもごもで、ひどいのになると命を落としかねない悲惨な目に合った例も少なくありません。
忘年会のあと、数件目の店を最後にチラッと雪が降っているのを記憶していて、気がついたら病院のベッドの上。なんと泥酔して道端に倒れて凍死寸前なのを、たまたま通りがかった人の通報で救急車に助けられたとか。あと1、2時間遅かったら手遅れだったというなんともゾッとする話の主人公が3人もいました。
それはさておき、酩酊・泥酔状態でもちゃんと家に帰って来られるのは、≪ナビゲーションニューロン≫という神経細胞が、いってみれば脳ナビですね、それが「信号を右へ」とかいって働いて、いつもの道をたどってオートマチックに帰ってくることが出来るそうです。
ただし、酔っていてその時の記憶を作ることができないので覚えていないというわけです。
その他、私たちの人生におけるお酒と脳の関係を、さまざまに数字や医学的な症状をあげて徹底的に分析・解説していて興味尽きない本ですが、なかでも「飲めない川島のひとり言・・その1」と題された囲みのコラム欄の言葉が、たいへんゾッとしました。
「アルコールは猛毒で、純アルコールを肝臓癌の治療に使うほどです。癌細胞を殺すほどの毒性があるのです」
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タイトルに見事に釣られてしまいました(苦笑)。
以下は本書より引用↓。
お酒にはメリットもありますが、デメリットも多いことをよく知って活用しないと、潤滑油になるどころか失敗してしまうこともあるでしょう。お酒で乗り切ろうとしても、うまくいかないこともあるのですから、安易に頼らないほうがいいと思います。(引用了)
んなこたぁ、言われなくても分かってるんだよね。全編がこんな調子なので、分量も中身も薄い割には読み終えるのに時間がかかった。つまらない本は最後まで読むもんじゃないと毎度思うんだけれど、なかなか途中で投げ出せない。困ったもんです。
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時々,記憶が曖昧なのに,ちゃんと帰宅したり,投宿先に戻っていることがあります。不思議だなあと思いますが,この本を読んでよく分かりました。とても面白く,かつ,勉強になりました。
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秀逸なタイトルにしてやられる。飲んべえならかならずや何回かは経験してるはず。
中身は同じ話の繰り返しが多く、正しく、酔っ払いの議論のようにくどい。でも、目鱗の話もあって、それなりに楽しめました。
わたしの身近にも、川島教授タイプが居ますが、酒飲んで話した本人が言った中身を覚えてないのに、後日、こう言った、あー言ったと指摘されてかなわないことがよくあります。
個人的には、泰羅教授の方が親近感が持てるかな。
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読書録「記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか?」3
著者 川島隆太、泰羅雅登
出版 新潮社
P54より引用
“ちなみに、同じアルコールでもメチルアルコール(メタノー
ル)はわずかな量で、失明・死亡に至るほど毒性が強いので飲め
ません。通常飲んでいるアルコールは、エタノールです。”
脳に関する研究に携わる二人による、アルコールが脳に及ぼす
影響などを記した一冊。
飲んで記憶を失うことについてから二人の対談まで、飲める人
と飲めない人両方の立場から意見を出し合われています。
上記の引用は、アルコールと脳の反応について書かれた章での
一文。中学生の頃だったでしょうか、理科の時間に教師から聞い
た雑談の中で、目が散るからメチルと区別すれば良い、という話
を思い出しました。
第二次世界大戦後の物不足の時期には、粗悪なメチルアルコール
をお酒とウソをついて売っていた人達がいて、失明等の被害に
あった人が多数出たそうです。色んな酒が楽しく飲める今の時代
は、酒飲みの方々にはありがたい時代なのだろうなと思いました。
第五章の対談が実に和気藹々としていて、大変楽しそうです。
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酒を飲むと、短期記憶を作れないかららしい。後半から対談になるが、くどくどとした話が続く。2014.11.1
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年末年始とよく酔う機会があったことと推察します。お酒を飲むと気分がよくなって、どんどん飲んでしまって…。「お酒を飲んでいて…気づいたらアパートの玄関で千円札を握りしめて寝ていた」という話を聞いたことがあります。お酒を飲むと人はどうなるのでしょう?脳とお酒の関係について、わかりやすく説明してくれます。