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面白い。天才科学捜査官VS天才犯罪者の構図が面白い。シリアルキラーである犯人は頭の切れる奴で現場に証拠は残さない。だが、探偵役もまた天才で、その証拠のない状況から証拠を見つけ出し、犯人をガンガン追い詰めていく。犯人もガンガン追い詰めてくる探偵をギリギリで逃れていく。天才と天才の知恵比べ、追いかけっこ。上巻では探偵役が優勢。犯人しっかりしろよと思う場面もある。そういう意味では犯人側のカリスマ性の演出がいまいち立ってない気がする。下巻に期待。
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書評通りの大どんでん返し。犯人ウォッチメイカーが偽装のために悪徳警官グループと結び付く過程に若干の無理を感じたけれど、後半は夜の23時に読みだしてから止まらなくなり、気がついたら25時に。500頁超を一気読み。
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ジェフリー・ディーヴァーはまず間違いなく完読するので上下巻一気買い。でも、本当は短編のほうが好き。
ライムシリーズ長編は凝り過ぎるきらいがあって、そこまでしなくてもと思う時がある。
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登場人物は個性的であり、ストーリーの展開もわくわくさせるものがある。慣れた熟練した書き手によるものだ。
ジェフリー ディーヴァーの作品は初めてだが、週刊ブックレヴューで紹介されて、読む気になった。下巻に期待したい。
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最初から犯人がわかっているタイプの小説です。
なのでハラハラ感はいまひとつですが、
それぞれのキャラクターが個性的で
これは映画化すると楽しいだろうなーと思いました。
あと、特筆すべきは「キネシクス」という職業。
とても興味深かったです。
尋問と事情聴取のエキスパート。
わたしも身につけてみたい!
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「ボーンコレクター」のリンカーン・ライムシリーズ。
<ウォッチメイカー>と名乗る連続殺人犯が現れる。彼は、被害者を残忍な方法で殺し、現場にはアンティークの時計を残していた。
アメリアの父の話と、尋問のエキスパートの登場が印象的。
でもって、ラストに向かってたたみかけるどんでん返しがすごかった。
さすが、ディーヴァーです。
今までのシリーズで、なんだかんだとよーするにアメリアはファザコンなんだなと思ってたんだけど、それが生きてるというか、それゆえに苦悩する彼女が切ないです。
でも、彼女のパパは格好いいよなぁ。
所詮、アメリアの主観を通しての父親像なので、当然かもしれないけど、でも、やっぱり格好素敵な人です。
こういう所に、しかも誰かを通して、素敵な人物を描けるのが毎度すごいと思う。
そして、証拠だけが全てで尋問なんて、と思っていたライムの価値観を変えたキャサリン・ダンス。
彼女のバックボーンもきちんと描かれていて、今度は彼女の物語が読みたくなりました。
って、彼女のシリーズも出てるみたいですね。(「スリーピングドール」「ロードサイドクロス」)
文庫化が楽しみです。
安定した裏切りのない(ストーリーは二転三転しますが)面白さでした。
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笑ってしまうほど精緻で完璧なデーヴァーの代表作。
あの『ボーンコレクター』のリンカーン・ライムのシリーズだが本書のみでも全く遜色なく楽しめる。
よく「ギャフンと言わせる」というが、実際どんなまいっても「ギャフン」んどとは口にしないよね。
しかし、このラストには全く「ギャフン」とさせられる。
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話の流れは、王道の推理小説といった感じで進んでいきます。
面白いですが、自分が翻訳小説が苦手ということもあり、ちょっと違和感を感じたのが残念です。
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最近読んだ本で、大変面白かった本を紹介したいと思います。
ジェフリー・ディーヴァーの『ウォッチ・メーカー』
(池田真紀子訳、文春文庫、上下)です。
2007年の推理小説ナンバーワンとして好評だったので、
お読みなられた方も多いでしょう。
あるいは、映画『ボーン・コレクター』の原作者と申し上げれば、
「ああ~」と頷いていただける方もおられると思います。
(※映画ではデンゼル・ワシントンが熱演していました。
つまり、ワシントンがリンカーンを演じたのです)
そう、あの四肢麻痺の鑑識の天才、リンカーン・ライムが
活躍するシリーズで、7作目になるそうです。
いつものように、どんでん返しの連続で私たち読者を仰天させてくれます。
「えっ?ウソ!」とページをめくり返すこと数々です。
どうして、こんな小説が書けるのでしょうか?
頭がいいから。それはそうでしょう。
でも、それだけではないような気がしております。
これから先は私の邪推と仮説です。
それは、第三人称で書かれているからではないでしょうか?
つまりこういうことです。
「彼は○○した」「△△と思った」「やがて、☓☓となった」
つまり、この小説の書き手は誰がどのように行動し、
どう思ったか全て見通しなのです。
サマセット・モームがいうように神のごとき全知者なのです。
(当たり前ですよねー)
巧みな彼(全知者=書き手)にかかれば、
我われ読み手を翻弄させるのはわけもないこと。
彼が知っていることを小出しに、また、伏線を駆使し、
更に、時・場所を自由に操り、我われ読者をあらぬ方向へと導いていきます。
そして最後に、ポーカー・ゲームの手持ちカードをすべて公開するように、
「実は、こういうことだったんですよ」と読者を驚嘆せしめるのです。
勿論、言うは易く行なうは難しですが。
その執筆の前段階において、彼らはチャート表で登場人物、事象の相関関係を
緻密に構成し、巧みなプロットを仕上げる。
そして、いかにも現実に起こりそうな場面を次から次へと展開してくれるのです。
人物も登場させ放題。
この『ウォッチ・メーカー』では24人以上もの人物が登場します。
(※これで外国の小説を読むのを敬遠なさる方が多いのではないでしょうか?
それでなくとも読みにくい横文字の名前に翻弄されるのです。
ここで、一つご提案。その本の栞になるような大きさの紙を用意し、
登場人物を出た順に、その名前と肩書き、更にそのページをメモするのです。
私は登場人物の多い作品、例えば『カラマーゾフの兄弟』
『不連続殺人事件』(坂口安吾)などはそうして読んできました。
でも『不連続殺人事件』では犯人を当てることができませんでしたというより、
途中で頭がおかしくなりました。
われこそと思う方、挑戦してみてください。この本、すごい本です。)
閑話休題
つまり、第三人称として扱う場合、事件や人物の取扱いが比較的容易なのです。
しかし、あまりにもの奇想天外な物語の展開や、
現実に即してない物語の展開では読者がついてきません。
いかにも現実に起こり得るような物語に仕上げる、
このあたりが作家の力量なんでしょうね。
さて、それでは第一人称で書かれた小説(私小説)はどうでしょうか?
私小説の場合、自分の見たこと、聞いたことしか基本的に書けませんから、
自ずと物語の展開が制約されます。
『雪国』(川端康成)
「トンネルを抜けるとそこは雪国だった」
抜けたのは「私」です。
そこで語られているのは、「私が」見聞きしたことが
ほぼ時系列に書かれています。
その範囲は狭い、しかしながら、いや、それゆえにこそ、
美しい文章で綴られている文章に、
その「私」たちに、共感を得られているのではないでしょうか?
まさに、名人のわざです。
物語がどんどん展開することは本意ではないのです。
『ガリバー旅行記』(ジョナサン・スウィフト)
これは医師ガリバーが小人の国、巨人の国、
巨大な「空飛ぶ島」ラピュータなどに遭遇したことを面白く物語っています。
スウィフトは現実には有り得ない事柄を描くことによって、
当時の政治や世相を巧みに、痛烈に風刺したのでした。
また、子どもたちには逆にその奇想天外さが喜ばれています。
『我輩は猫である』これは三人称の小説でしょうか?
いや、猫が語るということにおいて、
やはり形式的には私小説だと思います。
(※この小説の初めのあたりで、
「言語道断」を「言語同断」と言っているのです。
最初、誤植かと思いました。漱石ともあろう人が何故?
やがて、ある時、腑に落ちました。
これは猫が語っているのですよね、だから、これでいいのですね。)
では、第一人称の小説では、
思うような、自由な物語の展開はできないのでしょうか?
いやいや、世の中には頭のいい、素晴らしい作家が沢山おられます。
その一人、伊坂幸太郎は一人称(各人は別の人)の並列に書くことによって、
時間と場所と人物を見事に書きわけておられます。
すごいです、この構成力。しかも、テーマのブレは寸分もありません。
近年の作家の中でも出色の作家だと思っております。
また、アゴタ・クリストフという作家はその『悪童日記』において、
「一人称複数」で物語を構成しています。
一人称複数? つまり双子双生児がひとつの日記に私として書くのです。
しかも、その文体はハードボイルドふうです。
彼女はハンガリー生まれの亡命作家で、なんとこれが処女作とか。
実は、このシリーズは3部まであります。
第3部に至って、私は、では何がいったい真実なのかわからなくなりました。
でも面白い本です。あの宮崎駿氏もある本のなかで推薦されていました。
そうして、もう1冊。
『アクロイド殺人事件』(アガサ・クリスティ)
これも第一人称で書かれています。
「ええ~!!!こんな事ってあり」と思われること請け合いです。
これ以上申し上げないほうがいいでしょう。
是非、���度読んでみてください、世の中にはこんな小説もあるんです。
以上、私のごく限られた読書範囲から、大層なことを述べてまいりました。
ご参考になれば幸いでございます。
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おなじみの登場人物とまた会えて、それだけで顔がほころぶ。
そこにライムとは正反対のアプローチをする、ダンス登場人物。キネシクス、楽しみすぎるー
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いやー、何故か読むのにすごく時間がかかった。
ストーリィも決して面白くないわけではないのだが、終始「映画でいいじゃん」の言葉がつきまとう。
映画を文字に起こしているだけのようで、なんとうか、味気ない。
何度も言うが、ストーリィは展開も早く飽きさせない感じで、面白いのは事実。
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話が進まない。翻訳本のせいなのか、独特の文章で慣れなかった。しかしながら、下巻で一気に加速。映画やドラマを見ている感じ。
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『このミス』で評価が高かったということで読んでみました。夢中で読んでいるときに感じる引き込まれるような感覚があり、非常に楽しめた。キネシクスのエキスパート、ダンス捜査官が良かった。
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鑑識の天才、リンカーン・ライムと尋問のエキスパート、キャサリン・ダンスが初めて同じ事件で組む。最新刊の「ソウルコレクター」は読み終わっているので、リンカーン・ライムシリーズはこれでひとまず読了。下巻を読み終わったら、キャサリン・ダンスシリーズにシフト!
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「ボーンコレクター」シリーズ
障害者であり、優秀な鑑識者であるライムと彼の手足となり現場に臨むサックス
ウォッチメイカーという猟奇連続殺人事件を追うふたりだったが、サックスは同時に自殺偽装の会計士の事件も持つ
ウゾッチメイカーの次なる殺人は未遂に終わっていき、だんだんと犯人像は出来上がっていく
しかし犯人の片方を逮捕するも、主犯は逃走してしまう
サックスは会計士の殺人事件を追ううちに警官汚職事件を探り当て、自らの父の汚職も知ってしまう