投稿元:
レビューを見る
友人に薦められた一冊。とても興味深かったです。そして、薮中さんの知的な文章が非常に読みやすかったです。学生時代に読んでおくべきだったな…。
交渉のツボは、自分にもいかせそうだと思いました。
それにしても、数十年後の日本はどうなっているんだろう…。。
若者がもっと国外に出るべきって言うのがグサッと来ました。
投稿元:
レビューを見る
さくっと読めて、かつ内容がおもしろい。
筆者の具体的な経験に基づいていて、
交渉の場の雰囲気というのが伝わってくる。
交渉においては、原則に依拠したロジックが大事というのは
『ハーバード流交渉術』にも書いてあったことで、
すなわちそれがグローバルスタンダードなんだろうな。
あと北朝鮮がなぜ手ごわいかっていう章は読み物としてふつうに面白かった。
投稿元:
レビューを見る
交渉のポイントは、自分の仕事にもいかせそう。テレビや新聞では報道されない日本が世界に評価されているところがわかって良かった。そう言えば、外務省を『伏魔殿』と言った人の事は最近聞かないな。
投稿元:
レビューを見る
これまでに著者が携わってきた外交交渉の裏側や交渉術についての記述が面白い。個人的にはサミットの裏側で各国の代表者がどう動いているかの話が特に面白かった。長期的かつ国際的な視点を持って方針を決定することの重要さを感じた。
投稿元:
レビューを見る
本人直々にいただいたもの!
サイン入りww
藪中さんの、長年にわたって積み重ねてきた
交渉skillやテク
そして数々の逸話が
読みやすく並んでます
近年の日本外交の裏側がわかる!
役人のすごさを実感☆
投稿元:
レビューを見る
・外交の現場での、一貫したロジック、一方で場を和ますユーモアの重要性など、交渉に関するスキルを分かりやすく説明。外交のみならず、様々な分野で応用できる要素が多く含まれていると思う。
・北朝鮮に関する部分は、特に第一線を張っていた方ならではの、臨場感があり面白かった。
・扱うトピックが多岐に渡った分、少し総花的で、表面的な章もあったように感じた。
投稿元:
レビューを見る
元外務省事務次官の著者が語る、外交の現実。特に北朝鮮との交渉の裏側は興味深い内容だった。今後の日本は閉鎖的にならず、海外に対してより通商国家としての位置づけを推進すべき、という指摘は、学者や評論家でなく、実際に国家間の外交にあたった著者の経験を踏まえもので説得力がある。
投稿元:
レビューを見る
よくある官僚(特に外交官経験者)の体験紀。
題は仰々しいが、内容は著者自身が経験した幾つかの交渉の中で感じたコミュニケーション・交渉におけるエッセンスの紹介。
日経新聞の「私の履歴書」あたりに出てきそうな体裁であった。
投稿元:
レビューを見る
良く言われる話であるが、日本は欧米という目標に追いついた後、方向性を見失った。著者の言葉「日本人は、戦後、何はともわれアメリカの言うとおりにしよう。それが間違いの無い道だ。という単純な思考パターンになったのではないか。」 外交の交渉担当のトップでもあった氏は、日本の政治家/官僚は米国の要求をいかに応えるか、のみに神経と思考を巡らし、どのように相手を攻撃(オフェンス)するかの思考が欠けている述べている。
外交に限らず、仕事でも顧客様の要求に如何に応えるかが大事なポイントであることが多い。しかし、この思考パターンは、極めて日本的であるのだろう。ビジネスであれ、外交であれ相互依存関係が必ず成立する。その関係においては、相手を攻撃したところで簡単に関係は崩れるはずはない。交渉の現場では、如何に相手に過大な要求をつきつけ、如何に相手の弱みを攻撃し、どのように味方の強み/功績をアピールするか。 氏の経験談も交えて分かりやすく説明している。
投稿元:
レビューを見る
毎日の地下鉄3駅分の往復だけでほぼ読めました.ちりも積もれば山となる.
ご存知の方も多いと思いますが,薮中さんが書かれたもので,外交がどういう風に進められているのか,詳しく知ることができます.
投稿元:
レビューを見る
外国からみた現在の日本の立ち位置がわかる新書。
元外交事務次官の記録や持論をまとめている。
私が一番興味深かったのは北朝鮮での外交である。
北朝鮮という国の外交手段を知れてタメになった。
日本は受け身の国。
それが美徳だと謳う我々日本人は、いつか列強の圧に苛まれ苦しむ未来を想像してしまう。
読んで学んだことは、
今の日本に危機感を持つこと。
そしてある程度生き抜くためには、したたかさが必要であること。
様々な生き抜く強さを急務とする。
そんな日本の現状を垣間見れた本だった。
投稿元:
レビューを見る
六カ国協議の日本代表をとりまとめたアジア大洋州局長であり,最終的には外務事務次官であった藪中氏。
その外交の実質トップが退任してすぐに書く外交の本なのだから,おもしろくないはずがない。
普段,「外務省は・・・」と否定的に捉えることが多かったが,その外務省が実はどのように活躍していたか,活躍していなかったかがわかった。国際政治のバランスのようなものも感じ取ることができる。おもしろい。
日本的外交は非常に敏感。例えば,オバマ大統領の一般教書演説に日本の名前が出るかどうかなどは,本来,日本としてはそれほど気にする必要がない事項。にもかかわらず,とくにマスコミが先導して,相手の反応を過大に感じ取りすぎ,自ら不利な方向に動くよう働きかけてしまうという点には納得。
投稿元:
レビューを見る
小泉政権時に外務省の事務次官を担当した薮中氏の著書。元官僚が政治や現役官僚をバッシングするような今はやりの内容ではなく、外交交渉における交渉のポイントを平易な言葉で現実の案件を例示しながら記している。非常に読みやすい。
元事務次官ということで外交関係の秘密や暴露は一切なし。ポイントも外交交渉において求められる人間と人間の関係とは、ということを中心に書かれているので具体的な事案の内容を知りたい読者には物足りないと思う。その意味で記録ではなく、ビジネススキルに近い内容である。
しかし、本書を読むと、外交とは国のエゴのぶつかりあいだとか、政治家のパフォーマンスだとか昨今いわれるが、そうではなく、自国の課題や現状をしっかり踏まえて、言うべきことは論理的にしっかり伝え、そして相手と信頼関係をしっかり作ってお互いに妥協点を探っていく、そういう当たり前のことが必要であるということが改めて理解できた。
今の日本を考えると、信頼関係という意味では総理も外相もコロコロ変わり、言うべきこと、伝えるべきこともコロコロ変わるは、言うことは言わずに国内で騒いでいるだけだし、日々国益を損なっているのではないかと危惧してしまう。
これは民主党や今の外務官僚のせいではなくて、一部の国民が、非常に一面的に自己の利益ばかり主張し、それを誇張して報道するマスコミがあり、そして何の責任もとらないその他の一般国民が評論家的に政治・行政を批判し、そして政治・行政がそのポピュリズムに負けてしまい何も決められない・・そんなことの繰り返しであると今更ながら考えた。
投稿元:
レビューを見る
スケールの大きな話ではあるが、外交交渉における「51対49の原則」や「オフェンスこそ最大のディフェンス」という点は非常に参考になる。
日本人としての誇りを持って、世界に立ち向かっていかなければいけない。
投稿元:
レビューを見る
「英語を使って仕事がしたい」「海外で仕事がしたい」そんなことを考えている人は必ず読んでほしい。
日本が海外からどう思われていて、何を期待されているか。その中で日本が世界でどんな役割を果たすべきか。
そんなことがよくわかる本。英語が好きな人は絶対読んでほしい。
著者がテレビ東京の「カンブリア宮殿」に出演したビデオもあります。