紙の本
これは規制されない漫画表現です
2010/12/17 08:14
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画の神様手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」で、手塚はまるで私たちの現在を見透かしたかのごとく、未来の街や社会インフラを描いた。そんな手塚でさえ予測できなかったのは、手塚が愛してやまなかった漫画表現そのものではなかったか。
今や世界に冠たる日本の漫画だが、その多様な表現はめざましいものがある。歴史、政治、文学はいうまでもなく、グルメ、音楽、セックスと、漫画で表現できないものはないのではと思える程にその世界は広がっている。
本書は、『夕凪の街 桜の国』の漫画家こうの史代の、漫画表現と手文字のつれづれなる文章が一体化した初エッセイ集だ。こうののたよりなげな線が、この人はいい日常をおくっているのだなという、ほのぼのとした感情を表現している。激しくもなく、過剰でもない「平凡な」日常。それをさらっと描く力は並大抵ではない。手塚でさえ表現できなかった世界だ。きっとこうの史代ファンにとってはたまらない一冊だろう
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
紙の本
こうの史代の素顔を見た気分
2018/11/22 00:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイマンガがあっている人だなと一読して思った。
彼女の素直なところが好きだなと。
夫との馴れ初めの話が好きだった。
あと、インタビューの話は必読!
紙の本
なぞなぞさん「ちゃんと」聞いてる?
2017/02/25 10:03
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アリッサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
こうの史代先生の日々の日常などを描いた、エッセイ漫画です。
先生の写実的でありながら固くならず、優しい絵とその描きこみに癒され驚かされます。
とても読み応えのある1冊です。
電子書籍
こうのさんの頭の中
2018/09/21 14:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まんまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな作家さんが出来るとこの人の頭の中がみたいと思うのですが、平凡倶楽部はこうのさんの頭の中を覗いてるようで楽しかったです。
電子書籍
結構辛口
2022/06/20 09:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
結論ありきで取材してくるインタビュアーへの嫌味満載の「なぞなぞさん」が面白かった。
反戦漫画と言われることへの戸惑いなども興味深かった。
しかし読みにくい遊びが多いw
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傑作「この世界の片隅に」を上梓した後に書かれた筆者初のエッセイ。
前作がとても重たいテーマだったからか、今回は筆者の可笑しさが前面に出ている。が、文章としては戦争とは、といったものも含まれていて作家としての筆者の懊悩も伺えて興味深い。
また、Web上でのエッセイという事もlあってか、斬新な試みが随所に現れるのも特徴。詳しくは書かないが、いろんなページで「おお!」となるような仕掛けがこらされていて、目で追うだけでもとても楽しい一冊。
いろんな感情が込められていて、ただなんとなく書いたのではない力作。
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【201100123 読書会 副本】作家の衣食住を期待しよみはじめ、それはそれで楽し。が「戦争を描くという事」と「なぞなぞさん」で伝えようとすることがわかるようでとはいえ、むずかしく、印象に強い。
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スルメのように噛めば噛む程味わい深い、漫画家こうの史代さんのエッセイ集。いや、「エッセイ集」の枠からぼわーんとはみ出るかもw
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マンガ読みながら常々思ってましたが、こうふみ先生はやっぱりエロイ人(書評っぽく言うとセクシーな女性?)だった!
マンガオンリーじゃないエッセイを楽しく読めたのは久しぶりでした。
遊び心・・・と、どことないセンスの古さがまたw
なんていうか、よいです。
色んな側面からこうのふみを堪能させていただきました!
今後もエッセイ続けて欲しいですね~。
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こうの史代さんのエッセイ・コミックが出ていた。次回作品が気になる漫画家さんだ。重い作品?も良いけれど、ほんわかした作品も読みたいものだ。と言うか、この作家さんにかかると重いテーマも、ほんわかと描かれてしまう。それが才能だと思う。
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こうの史代さんが、WEB平凡に連載されていたエッセイや漫画。「夕凪の街 桜の国」で広島の原爆その後、を題材にし、世に出た人だけど、「ヒロシマ」を特権化することに対する真摯な恐れ、惨禍を美しい悲劇として昇華したがるのは逆に権威主義的だとまで思われていたのか、と、驚きました。漫画「なぞなぞさん」では、彼女への取材風景がさらっと描かれているのですが、“よくある質問”を縦軸に、インタビュアがどんなに彼女の言葉をカットするか、曲解するか、が伝わってきて、これって、全てのマスコミ関係者は自分のこととしてドキッとさせられるものじゃないかな。また、漫画「古い女」は、根強く残る男女観への苛立ちを、これもさらっと描きつつ、最後にはストンと落とすその怖さが、気持ちいい、とも、参った!とも。手書きのエッセイや小説は、正直、読みにくかったりもするけど、内容+表記の味わい深さがとても面白い。小説「セセリの夜」は派遣切りにあった女性がルームシェアをして住みかを確保してから職を探そうとする導入のみなので、続きが気になる!(*^_^*)こうのさんの描く女性は、いつも、ピュアでおっとりしてて、そこがとても好きなんだけど、「古い女」のような奥に隠された冷たさが見えるあたりも好き。かなり読みでのある一冊でした。「この世界の片隅に」の舞台を呉にした理由を知ったら、また読み返したくなったよ〜〜。
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たまに開いて呼んでるんですが、読み進めるのが難しい。いや難解ではないです。当たり前の目立たない人や街のあれこれを描くのが上手い漫画家さんです。しかしこれって漫画・・・?
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ワタクシ、漫画も読みますよ。 諸星大二郎とか、丸尾末広(おいおい)とか。 本作、職場の書店で手にとって、ふ〜んと思いつつ、とあるきっかけで購入。 おもしろうございました。 漫画というよりも、漫画家の画文エッセイといった趣。妹尾河童的? 他にどのような作品をお書きになっているのか知りませんが、興味がわきました。
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著者の漫画『夕凪の街、桜の国』は話題作でもあり
広島の原爆の事を描いていてよかったけど
WEB平凡に2009.6~2010.8連載したものをまとめた
初エッセイとなる本著は
とにかく暗い。
私もかなり古風な人間だが年下とは思えない古い人だ。
昭和30年代、いや20年代生まれではないかと思う
生い立ちのようだった。
スマートフォン、スマートフォンという昨今
こんな人もいるんだなあ。
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単行本が届いたのでお茶をすすりながら読み。 押葉あり切り絵あり油絵あり萌え漫画ありetc…と自由な内容がとても愉快。 時々のシリアスな内容に唸る。