電子書籍
広範な対談集
2020/08/15 16:46
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書籍と電子版では内容が異なる。
中沢新一との対談では神話が転化する過程、記紀神話が内包する物語性をうまく言語化している(それでも中沢は嫌いであるが)。
本邦発のコンテンツがなぜ世界を席巻しているのか、この部分の考察も興味深い。
続く上橋菜穂子との対談では、体育倉庫でマットを簀巻きにしてボコボコにしていたコワい女子高校生の話、ではなくルイスからエンデまで広範なファンタジー作を扱う。
(こちらは『ユリイカ』収載の原稿。なお、当初の広告では上橋菜穂子・荻原規子・小野不由美の鼎談だったのだが…)
書き下ろしの『潮もかなひぬ』は『空色勾玉』から柾(まさき)の子を奈津女(なつめ)が身籠もったあたり(前後を考えるとなかなかハードである…)。
著者自身がぽっちゃりした大谷育江みたいなイメージなので、『エチュード春一番』でどうしてピカチュウにこだわったのかがうっすら透けて見える。
佐竹美保の絵も高解像度で収録されており必携の一冊。
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期待しすぎたのか、かなり残念感があります。字が大きいのもあって中身が薄いです。空色勾玉のスピンオフは征と奈津女目線ですが、狭也と稚羽矢にまた会えるとは思っていなかったので、かなり嬉しいです。
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カバー絵・挿絵の佐竹美保先生の絵はほんとうに美しいですね!「空色勾玉」のスピンオフとっても素敵でした。対談とかは外国ファンタジー知らないので難しいですが、勉強になります。
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「勾玉シリーズのスピンオフが!?」
そんなん・・・買うにきまってるじゃないですか!
と、スピンオフが読みたい一心で即予約。
わくわくのスピンオフは空色勾玉からあの二人でしたね。
空色勾玉をよんだのはまだ中学生のとき。
当時は主人公二人の心情を追いかけるだけで精一杯でしたが、今改めて読むと今回のスピンオフでクローズアップしてる二人の運命はとても悲しいものだったんですよね。
それでも最後までお互いと闇の陣営を信じている二人がとても良かった。
最後の夜に交わされる会話が聞けてよかったです。
少しですが主人公の二人にも会えたし。
空色勾玉から10数年。
こんな素敵なサービスありがとうございます、荻原さん。
しかし・・・帯の「ファン垂涎の一冊」の煽りには笑ってしまいました。
垂涎て・・・(笑)そのとおりですが何か?
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近所じゃ手に入らないかもな…と心配してましたが、駅前の本屋に普通に平積みされてました。
荻原さんの初ファンブック。漫画ではよくあるけれど、児童文学の作家さんでこういうのってあるんですね。
上橋さんとの対談記事がよかったです。共通点の多いお二方だけど、きっと性格は全然違うんだな〜、と如実に感じとれて(笑)
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「空色勾玉」のスピンオフが読みたくて。
征と奈津女はとてもステキな夫婦で、憧れます。またあの二人と会えて本当に嬉しかったです♪
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ずっと寝かしてあったが、勾玉三部作を再読したので読んだ。
『空色勾玉』の短編は泣いてしまった。
結果を知ってしまっているから余計に響いた。
命が輝く瞬間は、とても大切な瞬間なんだよなぁ。
上橋菜穂子さんとの対談も必読♪
サイン会で手に入れたエッセイ読むぞ〜♪
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〈勾玉三部作〉文庫化を記念して、日本のファンタジー作家の第一人者として読者の支持を受け続ける荻原規子の魅力に迫る一冊。『空色勾玉』スピンオフの書下し短篇「潮もかなひぬ」掲載!
その他、日本人の宗教観、神話とファンタジーについて語る中沢新一氏との対談、互いの読書体験を通してファンタジーの魅力を伝える上橋菜穂子氏との対談、単行本未収録のエッセイと短篇、全著作リストを収録。
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和製ファンタジー読者にはたまらない荻原規子×上橋菜穂子の対談が載っている! 「ファンタジーのDNA」もあわせて読むと更に良いかも。
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〈勾玉三部作〉文庫化を記念して、日本のファンタジー作家の第一人者として読者の支持を受け続ける荻原規子の魅力に迫る一冊。ファン待望、『空色勾玉』スピンオフの書下し短篇「潮もかなひぬ」掲載!
ファンブック的な位置づけ。
「空色勾玉」のスピンオフの「潮もかなひむ」目当てで買ったんだけど、「これは王国のかぎ」「樹上のゆりかご」シリーズの短編も読めたのはうれしい誤算だった・
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[図書館]
読了:2011/2/28
こういう本が出ていたことを全然知らなかった…。
中沢新一さんとの対談は何のことを言っているのか全然わからないところが多々あったけれど、上橋菜穂子さんとの対談はファンタジーについての濃い対談になっていて面白かった。
あと、勾玉ができるまでについてのエッセイが面白かった。
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まさしく荻原規子ファンの為の一冊。佐藤多佳子さんとの対談、勾玉シリーズの根底を考察する対談に加えて、「これは王国のかぎ」に連なる3つの短編と「空色勾玉」のスピンオフ等とにかく贅沢な一冊でした。「空色勾玉」のスピンオフは柾と奈津女が中心の話。本編では悲しい結末を迎えた二人だけど、その二人の想いをすくうことの出来た一編だったと思います。
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作家荻野規子さんの代表作『空色勾玉』をメインに、対談やエッセイ、短編小説などで綴った丸ごと一冊荻原規子特集。
『空色勾玉』のスピンオフ小説『潮もかなひぬ』も載っています。
主人公、狭也(さや)の侍女、奈津女(なつめ)に焦点があてられた作品ですが、狭也や稚羽矢など主要人物も登場します。
…これはファンとしては買うしかない!
でもこの本、薄いわりに値段が高い…
本編「勾玉シリーズ」が文庫化されているのでその宣伝なんでしょうけれど。
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●「ダ・ヴィンチ」に載った中沢新一との対談
●「ユリイカ」に載った上橋菜穂子との対談
●単行本未収録の短編3本
●書き下ろし『空色勾玉』スピンオフ作品
・・・etc.
スピンオフが読みたくて積んでたのを思い出したのでした。
良かったです・・・このふたりのお話が読めるとは。
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荻原 規子の特集本。
<勾玉>の世界ということで、対談は、割とファンタジーよりの話をしていますが、小説は、「潮もかなひぬ」以外は、上田ひろみシリーズです。
うーん、わたしが読んだ上田ひろみシリーズは、「これは王国のかぎ」だけです。これは、他の荻原作品に比べると、ちょっと、鬱々としたものがある感じです。
で、今回入っている上田ひろみシリーズは、その習作みたいな短編です。「これは王国のかぎ」よりも、さらに鬱々としていて、微妙な感じ。
あまりにも、現実に近すぎるのかなぁ。昇華し切れていないものが残っているような気がします。
でも、基本的に、インタビューとか対談は、好きなんです。どこから、物語が生まれてくるのかというお話とかは、おもしろいです。
「潮もかなひぬ」を読むと、ちょっと「空色勾玉」が読み直したくなってきました。
文庫版、読むか?