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「主夫」として暮らす毎日。客観的に見れる視点は主婦とは違うし、心理描写も絶妙だけど、何かものたりない。
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新刊が図書館にあったので手に取った。久々のヒット。
内容(「BOOK」データベースより)
主夫のおれが、主婦と心中?主夫と主婦の物語。
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専業「主夫」の現実が生々しいなぁと、表題作で思った。主義主張からでなく、お金のために選んだ「主夫」の生活。芥川賞候補の表題作よりもうひとつの短編『シレーヌと海老』の方が圧倒的に好き。埋もれた過去をほじくり返して、未来に向かう気を起こさせるって物語はど真ん中だな。
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主夫が主人公のお話。
なのに、何だろう。この共感は?
リアルに公園でのシーンが目に浮かぶ。
終わり方がちょっとつまらなかった。
奥さんが失職するとか、公園ママ友のご主人が失職し
公園デビューしたら面白いのに…
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「主夫」小説。妻の出産をきっかけに収入が少ない夫の方が仕事を辞めて子育てに専念し、公園デビューするという設定で、奥さまたちの価値観を客観視できる「よそ者」としての視点や、性役割が逆転した夫婦間における夫の自意識やジェンダーの問い直しが書き込まれている。
働き疲れでイライラしてる妻に気を遣うとか、家計のやりくりに悩んでパートに出たいと言い出したら妻に止められるとか、性役割が逆転しただけで、家父長制的な家庭の性格は変わらないという家庭の姿が語られていく。
主婦がつらいように主夫もつらいらしいことがわかるが、やはり現代社会において経済的な主体でないことはある種の「つらさ」を伴うものなのだろう。
夫がふわふわした自意識の持ち主であることが救いで、主夫になるべく主夫になったと思わせるというか、この小説を読んでいると、文化的な面での男性の女性化と、働く環境における夫婦の収入の逆転が並行して進んでいることの不思議さを感じる。どちらが先なのかはわからなくて、相互に影響し合っているのだろうと思うが。
最後のエピソードもなかなかよくて、苦笑いさせられる。草食系男子はみな経済力のある女性を捕まえて、否捕まえてもらって主夫になるべきと思わせる佳作である。
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第143回芥川賞候補作
主夫が主人公のお話。
と、もう一篇天麩羅やさんが主人公のお話。
主夫のあれこれの描写はうまいなぁと思うが
オチがイマイチ。
好みではなかった。
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芥川賞(2010年度上期)の候補作品となった『うちに帰ろう』と『シレーヌと海老』の中編2編を収録。『うちに帰ろう』は、昨今の社会状況を如実に反映した専業主夫の日々を描く一作。主夫の日常が事細こまかく淡々と書き込まれる小説だ。自問自答的な一人称の語り口は、まるで佐川光晴さんのデビュー作『生活の設計』を彷彿とさせる。オリジナル・チャーハンの作り方の手順説明などは、まさにその極致。家事に専念する主夫と仕事に疲れて帰ってきて不機嫌に晩酌をする妻。これまでの夫と妻の役割が逆転した日常だがそれほど違和感はない。それは、この夫・英樹がちゃんと家事をこなすだけの能力、才覚があるからだろうな。そして、ようやく出来た公園友達のママの愚痴に付き合ううちに、気の優しさゆえにとんでもないことに巻き込まれて、、、 男女の逆転現象が、そこはかとないユーモアと憐れみを感じさせる一作。 もう一作の『シレーヌと海老』は面白い。名古屋の天麩羅屋の跡継ぎで息子一人を残されて女房に逃げられたノリオの一人語りだ。子育て中の男たちの、いつまでも青臭さの抜けないエロトークが面白い。個人的にはこちらの『シレーヌと海老』の方が面白かった。
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2つの物語が収録されているのだが、その毛色が大きく異なっている。2作目は奥さんに逃げられた天婦羅屋の話。名古屋弁が妙に懐かしい。最初に付き合った人の面影を追い続ける気持ちには同意します。それよりも1作目の専業主夫の話が気に入りました。個人的には強く憧れる生き方です。公園デビューや「○○ちゃんのお母さん」達との微妙な関係。死ぬ訳じゃないとの割りきりでの世渡り。良いですね。ただ、奥さんに対する我慢だけは真似が出来そうもありません。って事は主夫の道は難しいですね。
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最近の若手の中では群を抜いていい、と思った。投げやりにならず、現実にきちんと向かい合っているところが好感を持てる。
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公園に集まるママたちの会話が妙にリアルで面白かった。主夫として生活する英樹の観察眼はそのまま著者・広小路尚祈さんのそれと重なるのだろうか。生活感ぷんぷん漂う表題作『うちに帰ろう』良かった。『シレーヌと海老』はアノムラのノリオヨシオの件がくだらなくて面白かった。
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名古屋文学?
なんだろうと思い、読んでみた一冊です。
名古屋弁の微妙なニュアンスはわからないけれど、親しさと懐かしさを感じさせます。秘密を共有する男同士の少年っぽい会話の数々にもとてもいい味わいがありました。
日常のちょっとした出来事を切り取って描かれているのですが、優しさに溢れたこの雰囲気と会話にグッと惹きつけられました。まるで身内から聞く身近な出来事のようで、その上にこの読みやすさがとても良かったです。
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シレーヌと海老同時掲載。公園作法: ○○ちゃんのママ、何丁目の○○。みんなたいへんだ。聖書ゲヘナ=地獄?ハ(ー)デス
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主夫をしている主人公が、公園で知り合った女性に、ノリで心中を持ちかけると、それが本当になりそうになるお話。
旦那が子育てをしている様が、なんだかリアルだった。こういう人、ほんとにいるんだろうなぁ。
結末に、もう一声欲しかったかも。
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恥ずかしいことは悪ではなく、共有するものだ、って言うのはいいね。一方で、家族で何も共有できないおじさんの悲哀を感じさせる。