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紙の本

苦労して工夫して協力して作り上げていくもの

2010/11/19 22:52

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

こぐまのポムは、はちみつが大好きで、
みつばちのナナの家からこっそりはちみつを取っていた。

ナナとしては、丹精をこめて作り上げたものを
勝手に取られるわけだからたまったものではない。

ポムとしてはこっそりのつもりでも、
はちみつが減っていることにナナは気づいていたのであろう。

だから、「いっつも いっつも、ゆるさないわよー!!」なのである。

とうとう現場を押さえたと言ったところだろうか。

もちろん、ポムは、捕まる前にさっさと逃げていく。

ポムとナナに限らず、くまとみつばちの関係はこんなところであろう。

ここで何も起こらなければ、彼らの関係は、このままで終わったに違いない。

ところがある日、ナナは、リンゴの木から落ちて倒れているポムを見かける。

いたずらばっかりしてるから、ばちがあたったんだろうと、
一度はそのまま立ち去るナナであったが、
すごく痛そうに見えたポムことがどうも気になってしまう。

ナナはくすりをもってポムのところに戻る。

ここから彼らの新たな関係が始まる。

くすりをぬってくれたナナに、
ポムは、いつもはちみつとってごめんねと謝るのだった。

そして、はちみつへの愛で意気投合するふたり。

そんなとき、森の奥で騒ぎが起こる。

大きなくろくまが、はちみつを取ろうとナナの家を壊していたのだ。

ポムはくろくまにとびかかっていくのだったが・・・。

ナナの家を守るために、同種のしかも自分よりも大きな相手に挑んでいくポム。

ポムとナナとの共感は、種の違いを超え、
また、ポムがくまとしての習慣に疑問を投げかけるところまでに育っていたのだ。

さて、くまとみつばちは仲良くなれるのか。

後半の展開は、簡単に手に入るものよりも、
苦労して工夫して協力して作り上げていくものの価値を教えてくれる。

「はちみつ」は、まさに、このお話し全体を象徴する存在である。

タイトルの「はちみつのたね」に込められたものは、
はちみつ同様に味わいのあるものである。

簡単に理解し合える関係よりも、
その関係を構築するために、
ともに悩んで、工夫した関係の方が深くなるのかもしれない。

関係を作るのは、ひとりでは完結しない。

お互いにできないことがあるから、
お互いにできることを出し合って補い合うから、
関係は構築されるのである。

また、同種よりも異種の方に自分の感性と近い相手がいることもある。

こぐまのポムとくろくまは、くまという意味では同種であるが、
ポムのキャラクターは、力任せに行動していくタイプのくろくまよりも、
実は、みつばちのナナに最初から近かったのだと思う。

ふたりが似た感性の持ち主であるというのは、部屋の様子からうかがえる。

彼らの部屋にはさりげなく本が置いてあり、
しかも持っている本のタイプがそっくりなのである。

ナナの部屋には、「はちみつレシピ」に「はなずかん」に「おいしいはなばたけガイド」。

ポムの部屋には、「はちみつずかん」に「つよいくまになるために」。

彼らはどちらも部屋でリラックスして本を読むのが好きで、
考えたり内省したりするタイプだったのだろう。

それが後半の展開のカギになったのではないかと思える。

色調は、森のうす緑とはちみつのオレンジ。

全体として目に優しいほっとするような色である。

ポムではないが、はちみつが欲しくなってしまう1冊。

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2011/01/14 15:50

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2013/08/24 21:35

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2024/05/15 07:40

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