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2月8日読了。土瀝青(アスファルト)。桎梏(しっこく)。罅(ひび)。蝟集(いしゅう)。雨の日の煙突、廃墟の島、心に残った。
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★すごい、が★芥川賞ウイークとして。言葉の選び方、語彙の豊富さ、発想力、何を取っても絶対に自分には書けない(そもそも小説なんて書こうとも思わないが)のは確かだが、だからといってすごく面白いかというとそれは別の話。純文学はやはり一部のトップランナーのための小説だ。読んでいるうちに飽きてきて、通読するには相当何度も読み返してしまった。奇しくもこの小説の導入部(文章が頭に入らない、との趣旨)と合致した。それが狙いなら、まんまと著者の手のひらの上で転がされているのだが。
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水に係わる何か、言葉の羅列を玩んでいるうちに、流れの中に絡めとられるような、ホラー?妄想?意味不明?渡し船のような小舟の船頭、水たまりの中に煙突をみる平凡な会社員、彼らはいったいなんなのか?
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人も時間もシームレスに入り交じり、生臭い川にたゆたっていく。不足分を払わなければならない生業、しかもそれは常におにになったり、もののけになったりする危険が伴う、やめることができるかどうかもわからない生業。それは「生業」というより「生の業」だ。どこか町田康の小説を彷彿とさせる言葉使いも面白い。
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この作品を小説と思って読むと、読後感はいたって不満というか、
消化不良な感じでしかない。
ことさら読むのに難儀する漢字を使い
やや独創的な平仮名使いを駆使する文体は斬新といえば斬新…?
文学少女の知識の発表会とも取れる。
ただこれだけの文章を書けるなら次回は楽しみか。
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第20回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を最年少で受賞した大型新人の鮮烈なデビュー作。
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いつなのか、どこなのか、だれなのか。三人なのか、転生する一人なのか。現実なのか夢なのか。読み進めるごとにわからなくなる一冊である。なにかについて書かれているのか、それともなにかがなにかをわからなくさせるために書かれているのか。それさえもわからなくなるようである。形作っては崩れ、寄り集まっては散り散りになり、流れにたゆたっているような一冊である。
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芥川賞受賞作家のデビュー作にして、Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作を読んでみた。まさにタイトル通り、文字の“流跡”が記された作品。曖昧な輪郭で揺れながらただ糸水のように流れ続ける「ひとやひとでないもののものおもい」を、言葉という音・文字という記号で作った枠で囲い、ひととき読者の目にも映る形と輪郭のある何かとして描き出す。そんな風に与えた輪郭は流れの中でゆるりと、ふつりと消え、気づけば100ページの流跡をたどり終えていた。形なく漂うものに意味と生命を与える言葉・文字の不思議な力を改めて堪能できる、独特の魅力を持った作品だった。機会があれば、芥川賞受賞作も読んでみたい。
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なんだろう、これ。とても好きな感じの文章。
たかだか読書の描写に延々かける冒頭から引き込まれて、川のようにどんどん流されて、すとんとつながる最後に心地よくなる。
湿度が高いのにサラッとしていて、リズムのいい文体がどうも古文を読んでいるようで不思議な読み心地だなあ、と思ったら著者は近世歌舞伎を専門としている方でした。なんとなく納得。
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2回読んだ。1度目は通しで,2度目はよめない漢字やことばを電子辞書で確認しながら読んだ。イメージの世界と,皮膚感覚と,緻密な細胞にまでわたる科学的な表現と,現在と,いにしえと,すべてがないまぜになって時空を飛び回り,舞台の仕掛けががつぎつぎにめくられて春のけしきになったり,秋になったり,登場人物もひとになったり,おんなになったり,ひとでないものになったり…で,最後にはそれを書いている人のパソコンの画面になって,文字になって,その文字のドットのひとつひとつになっていく…というなんとも自由自在でものすごい小説に出会った。川や,海や,みずたまりなど,みずの出てくるイメージは,タルコフスキーの映像をほうふつとさせた。
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「はじめがないのだが、はじまっている」‥
抽象画のような世界のなかで、
ひとやひとでないものたちがさらさらと、
時にどろどろと流れてゆきます。
くり返される自問自答と自浄作用。象徴的な煙突の存在。
掴みどころのない浮遊感と懐古的な文体に
読者はおいてきぼりにされるかもしれません。
しかし、作家としての優れた資質を感じます。処女作。
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「きことわ」を読んでファンになったので、次にこの処女作を読みました。私はこちらの作品が好みですね。言葉の使い方、特に平仮名と漢字のバランスの面白い文章などは読んでいて惹き込まれる魅力がありますね。内容は流れる水の如く、いくつものストーリーが展開されていき、静かで幻惑的な世界が広がります。若くして素晴らしい才能を持った文学作家だと思います。新作楽しみにしています。
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とてもきれいな文章だった。でも、すんなり自分には入って来ず。雰囲気は、とてもいいんじゃないでしょうか。
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Radiohead の Kid A の様な、
Led Zeppelin の Dazed and Confused の様なイメージ。
流れ流され不思議な世界。
著者はタダものではないな。
2010 年 第 20 回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作品(堀江敏幸氏選考)。
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時間とか場所とかいう考え方を越えて、まさに何かの跡が残っていくようなそんな小説。
「朝吹」と聞いてサガンの翻訳者を想像したら本当に親戚なんだそうなんですね。
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超うすい本やけど、18Pで挫折。読むに耐えない。
追記
頑張って50Pまで読んでみた…やっぱダメ。寝不足頭では、前のページに書かれていたことさえ頭に残らず。