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冒頭の「自分は口げんかで負けたことない」みたいな話でそっと本を閉じようかと思ったが、内容はそれなりに面白かった。
抑制のきいた「日本良いとこ本」。これくらいなら十分に許容範囲である。
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161210 中央図書館
終戦後、まだそれほど経過しない時期に、著者は夫とともに学生としてカリフォルニアへ留学した。その時、住込みのアルバイトで雇い主とのコミュニケーションの齟齬に色々と苦労した。その経験を通じて、日本人が日本人だけとのコミュニケーションで慣れているやり方では、外国人とのコミュニケーションで誤解が生まれやすいこと、誤解を避けるために、「切り替えて」、「はっきり物を言う、理由を言う」というようにするべきことを学んだ。
この本は、著者の経験を踏まえ、国際コミュニケーションの心得を平易に歯切れよく説明している。いわば、若かりし日に著者がアメリカで切った啖呵のようなリズムがあり、元気がでる。
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"この本の題名にだまされてはいけない。交渉の単なるハウツーものではない。
この本では、日本人が世界でしっかりと発言をしていくことの大切さを学ぶことができる。
そのためには、我々はどう対処すべきか?
・日本の歴史や文化をしっかり学ぶこと。
・多くの国の文化や歴史を学ぶこと。
・宗教にも精通していたほうがよい。
・大陸と島国であった民族の思考法の違いを理解すること。
などなど、多くのことが学べるすばらしい本。"
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久しぶりに星5つ。書いてある内容、著者の経験、すべてが素晴らしかった。
日本人文化論を読むたび、自分がいかに典型的な日本人であるかを思い知らされるが、本書もどうようであった。パーセプションギャップをいかに解消するため、「説明」する力が求められるかを、多くの実例をもとに解説してくれている。
ダブルスタンダードを持つべきというのも共感できた。日本人って素晴らしいと心底思っている自分としても、国内・友好的場面と対外的な場面では使い分けがどうしても必要だと痛感した。