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投資家の人にこそ読んでほしい。
またネット依存の人とか非リア充で今にもおかしな犯罪を起こしそうな人にも読んでほしい。
結局メディアに翻弄されて方向が違っている人には参考になる内容が多い。
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●人は過去の出来事から都合のよい部分を取り出し、他人との比較を身勝手に行い、自分の将来について自己本位の想像をめぐらすことが得意なのです。
●報酬の減額は、同額の報酬を得た場合の満足感の約2.5倍の落胆を与える。
●勘違いから生まれた自信過剰は、あらゆる失敗の引き金になる。
●皆と同じことをやっていれば、正しい選択をしているかのように勘違いしてしまう。
●実質賃金が増えて喜ぶべきデフレ時代に気が滅入り、実質賃金が目減りして苦しいはずのインフレ時代が楽しい消費の時代だったと回想するのは矛盾多き行動や考え方。
●「損失回避」の心のメカニズムが、報酬の最大化という本来の目的を邪魔する。
●アメリカはnice try 社会で、日本はDon't mind 社会。
●「自己起因バイアス」-他人に対して、冷静に厳しい評価をくだす人でも、自分のことになると、成功すれば自分に能力があったと感じ、失敗すれば運が悪かったと考える。
●「自己奉仕的バイアス」-自分自身の自尊心を守るために、自分はバカではないと言い聞かせるために、前もって言い訳を考え、それを宣伝する。
●これまでに使ったお金は、現在の意思決定に影響を与えるべきではない。
●好きなことを求めて夢を追うことはすばらしいことですが、やり抜く覚悟がないと、それは単なる現実逃避の暴走につながりかねない。
●目先の快楽を我慢できる人間は、将来、何事においても成功する確率が高い。
●「アンカリング効果」-船が錨を下ろすと、とも綱の範囲しか動けなくなることからくる喩えで、最初に提示された言葉や数字に意思決定が影響を受ける。
●効率的市場で一番良い投資の方法は、株価指数を長期間持ち続けることだけ。
●われわれは、かなり注意を払わないと、権威や専門家の前にすぐにひざまずいてしまう。
●あらかじめある状態にセットさせられた人間は、自ら合理的に冷静に振舞っているようでも、大いにその状態の影響を受ける。
●誰もが、絶対的な幸福の尺度を持っているわけではなく、今の状況より良くなればその瞬間だけ幸福感が増すと考えたほうがよい。
●参照基準点の操作によって、より劣悪な状況の人の生活を思い描き、今の状況を必要以上に悲観しないようにすることが重要。
●利他的な人に比べ、自己中心的な人は幸福度が低い。自分中心なこうどうで効率よく得をしているようでも、実際には、大事なものをなくしている。
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人生に失敗をもたらす「錯覚」の数々を解説する。具体例が多く、また行動心理学に基づく実験例が随所に折り込まれており、最後まで楽しく読めます。
勝者の罠 群衆真理の罠 情報の罠 損失回避の罠 時間割引率の罠など、18に分かれています。
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■思いこみ
1.群衆心理の罠:みなと同じ行動を取ってしまう群衆心理に陥ると、自分の誤りに気づかなくなる。
2.情報の罠:同じ事件のニュースを繰り返し聞かされると、その事件の印象が強くなり、同じ様な事件がいつも起きているように感じてしまう。
3.埋没費用の罠:プロジェクトの継続可否を判断する時など、「埋没費用」を引き合いに出し、それが無駄になるからといって事業の継続を決定し、損失を拡大させてしまう。
4.時間割引率の罠:「時間割引率」とは、「待つ事の嫌さ」の程度を示す経済学の用語。この時間割引率が高い人、つまり目先の快楽を我慢できない人は、時間割引率が低い人よりも、人生において成功する確率が低い。
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行動経済学。これまで読んできたものにあった知識が多かったけど、明確に、わかりやすく説明されていた。一つ上のランクな感じ。
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人間の判断にはいかにバイアスがかかっているかということが、実際に行われた多くの実験結果をもとにわかりやすく説明されている。行動経済学には詳しくないが読みやすかった。
錯覚9のドンマイとナイストライの話が印象深い。
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行動経済学から見た各種の失敗の原因を書き出した本。色々と参考になる。
結局はいろんな面から冷静に分析する事が必要なんだろうなあと感じた。
行動経済学って結局は心理学の世界なのでは?と疑ってみたりもした。
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18の「成程ね~」と言いたくなるネタが紹介されています。特に詐欺の手口の所は「ああ、そうやってるんだ」と思わず呟いてしまいました。ただ、確実に儲かる投資として長期のインデックス投資が紹介されていましたが、20年前に日経平均に投資した人は、現在約五分の一になっているわけです。今後20年で元値を回復できるかも微妙なとこでしょうし、インデックス投資が確実に儲かると断言するのはどうかと思いました。
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行動経済学なのかな?マシュマロ我慢とか、性的興奮とか、実験みたいなものはもう他の本でも何度も読んだ例が多かったかな。
Don't mindではなくNice tryといえるようになりたいな~。
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経済だって人間の不合理な行動によって左右されることが、行動経済学が話題になってから分かってきた。人間はロポットではない。あの家政婦のミタだって、感情があるのだから。行動経済学から学ぶ想像力の正しい使い方というサブタイトルに思わず手が伸びた。
ちょっと恥ずかしい実験とあってなんだと思ってぺらぺらページをめくった。実験の内容は、カリフォルニア大学バークレー校の男子学生を対象に行なわれた。学内広告に以下のような内容の文章を書いた。「男性の実験参加者募集!条件は18歳以上で、同性愛者ではないこと。実験の目的は興奮状態下の意思決定を見るもの。実験協力への報酬は10ドル」。心理学実験での質問には以下のようなものがあった。
女性の靴に興奮しますか
12歳の女の子に性的興奮を覚えますか?
40歳の女性とセックスするのは考えられますか?など
平常の時と、「アンテナ」が反応している時とでは結果が違っていた。分かったことは、興奮している時には普段取らないようなリスクを省みないことだ。のめりこんでいる時に重要な決定はするなという教訓が得られる。
まずいのに行列ができる不思議では、まずい店に人が並ぶ理由について解説している。人が並んでいるのだから少なくともまずくはないのだろうという「群集心理」が働くからとある。最近、食べログにやらせ投稿をして店をよいしょするコメントをして報酬をもらう業者がいるとニュースで話題になっている。これも群集心理を利用した例だな。舌の肥えた方なら見抜くのだろうが、舌の貧相なモクモク羊の場合かなりあやしい。
ただ、もらう、あげるという言葉が大好きなモクモク羊。ただにも甘いワナがあることに注意しないとやけどする。ただでついてきますといっても必ずしも必要があるとは限らない。1着数万円するスーツを買うと2着目からは1円を出す店。2個買ったら1個ただというスーパーの広告。後で考えたらどうかと思うようなものがおまけのようについてくる。甘いのはスイーツだけで結構。
気分や体調が決定に大いに影響している。それだけに体調管理には注意して「買え買え攻撃」に対する備えを万全にするか。インフルエンザを吹き飛ばすことから始めようか。
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どうすれば錯覚に陥らないのか?
→人間の感じ方は環境依存的のため、本当にそうなのかと自分に問いかけ、あるがままをあるがままに見ることが大切
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人間がいかに合理的な判断ができないか、ということを、これでもか、これでもか、と豊富な実例と、経済学的な知見で明かしてくれる本。
誰もが自信過剰で、運を実力と勘違いしがちなのだ、とか。
ものごとをあるがままに見て判断し、行動するのがいかにむずかしいか、とか。
幸福感はうつろいやすいものと心得よ、とか。
個別の心理バイアスなどの学説については、どこかで聞いたことがあるようなものがほとんどだが、繰り返し自戒するのは悪くない。
自分も決して例外ではないはずだから。
なんとなく、教育テレビの「オイコノミア」を見ているかのような感覚で読んだ一冊。
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人は損することを極端に嫌う
ここに理屈はないようです。
持っているものを手放せないのは当たり前なんですね。
ゴミ屋敷の人がなんで捨てられへんねやろと思うことがありますが必然なのかも知れません。
損したくないというか何かを手放したくないと思った時それはトータルで損なのか得なのか見極める必要があります。
自分としては本書にある反面教師にならないよう努めているつもりですが流石に全部は無理ですねσ^_^;
本能的なものもあります。
逆にこの商売は本能のどこをついてるのかを見極める努力を続けると人生失敗というほどの錯覚には陥らないのかもしれません。
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2023年に読んだ本で一番読む価値がなかったかもしれない。行動経済学を手軽に学びたいならほかにももっといい本があると思います。文章の構成として、結論が一番最後にくるのでわかりにくいし、例えもあまり頭に入ってきません。政治家や政府を揶揄する表現も多く出てきますが、こちらは筆者の政治的な意見が聞きたいわけではないので、無駄な記載が多いように感じました。