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戦国四君子といえば孟嘗君、信陵君あたりがよく小説の題材になりますが、春申君とは珍しい。読んでみたいなとは思います。が、いかがなもんでしょうこの装丁。ファミコン時代の時代劇ゲームを思い出す題字デザイン。この著者の本全般的に装丁がもひとつな気がするんですが・・・
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「戦国四君」といわれる春申君の話です。物語の中では四君すべてが登場します。孟嘗君だけは本人は登場しませんが、四君として横並びするのもどうかな~、と、やはり思ってしまいます。
孟嘗君が先駆けで、そのほかの人は孟嘗君をマネしたという感じですね。春申君を主人公として据えたせいなのでしょうけど、ちょっときれい過ぎな気がします。晩年はひどかったですし。最後あたりはさら~っと流してしまった感じですが、晩節と汚してしまったことで、その程度だったのな。という気がしないでもないです。
話の本筋とは別で、この時代は「秦VS諸侯」という時代でしたが、「あ~、中国ってこういう国だった」と思い起される気がします。秦のやり口は今の尖閣諸島に手をだす中国のやりかたそのものというイメージに重なりました。
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なぜこの人を主人公に?
それが読み終えての率直な感想。秦の始皇帝による中国統一直前、秦に対抗する中国の戦国時代四君の一人が春申君。名もなき一官僚から楚の国の宰相まで登りつめたものの、対秦の同盟軍を率いては失敗。さらに妊娠させた愛人を国王に嫁がせ、皇太子の摂政として権力を得ようするが、部下の裏切りによって殺害される。
史実をながめると出世欲と権力欲の塊のような人間。優秀で謙虚な官僚ではなく、小賢しいワルとして描いてくれれば、もっと楽しめる小説になった気がする。