紙の本
それぞれに分けられる役割
2011/03/21 21:48
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラスメイトの中条深月に片思いをしている的場百太は、彼女がつぶやいたレモン・クラッシュという言葉に興味を持つ。それは女子の間で広まっているという噂に関係しているらしい。友人の弓原千春や矢嶋万騎と共に、噂を追って訪れた公園で、彼は不思議な黒いコウモリの影を見る。
その後、なぜか中条深月につき従うようになってしまった弓原千春を追いかけて、深月の中学時代の友人、宮下藤花や歌上雪乃と共に進んだ先で、彼らは世界の危機とそれと戦おうとする存在、そしてその結末を知る。
自分でも本当はどうしたいのかよく分からない夢や希望。それは何かの影響を受けて変化したり、大きな障害にぶつかってついえたりもする。
そんな瞬間瞬間に、様々な局面で浮かび上がってくる負の感情。これらは誰かに押し付けてまとめて消せたりするものではなく、一人ひとりが向き合って処理しなければならないものなのだろう。そうすればその先には新しい何かも見つかる気がする。
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なんだか最近、本編の方の「敵」がショボ、…いやいや微妙なのは何でかなぁと。
サイドストーリーの「敵」が強大だから、余計にそう感じてしまうのか…。
それにしても。
藤花がまだ高校生のお話が続いてるんだけど、前後関係とかがだんだんアヤしくなってる気がしてならない。
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いつものブギーポップ
読んでいるとパンドラや冥王と獣のダンスを思い出す
今回ブギーと対等に近い立場の者や藤花の近しい者がいてそこそこ親しげに話していたりと
ブギーにしては珍しく主体性があるように見えてちょっと微笑ましい、と思っていたら
はっきりと孤独だと突き付けられる描写で少し切なくなった
あと個人的には表紙とカラー口絵を逆にしてほしかったかな
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非常にブギーポップらしい話ではありましたが、ややつかみ所のない話でもありました。まぁ、それがブギーポップか。
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ううむ、なんというか。
もう、いいかな?という感じかな?
元祖中二作品のひとつであろうとは思っているが、ここまで冗長化すると、今何をやってるのかが不明で。
一つ一つの物語がバックボーンを同一にしてても独立してりゃいいんだけど、微妙に関係してるからなぁ。
そこがいいというむきもあろうが。
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えー。
世界の危機ってのは実のところ、世界のそこかしこに転がっている。
それは時に核ミサイルのスイッチだったり、絶望衝動だったり、
様々な形をしているわけだが。
しかし、それがなんで顕在化しないかっていうと、人々がそれを
隠しているからである。
隠している原因は明白で、それを明確にしてしまうと、それこそ世界が
終わってしまうからである。
世界の終わりを意識するということは、即ち、世界の終わりを見てしまう
ということで、それは世界の終わりと同義なのである。
ゆえに人々は世界の終わりというのを意識しないし、顕在化しない。
だから世界は終わらないわけであるが。
ところでこの世界の終わりっていうのはたびたび取り沙汰される。
それはどこか世界の終わりというのを望んでいるかのようにすら思える。
世界の終わり。それは実のところとても甘美なものなのではないだろうか。
世界が終わることで自分を取り巻いているゴチャゴチャしたものから
解放されるみたいな。自分が背負っている使命みたいなものを、
放棄させてくれる理由となるのではないかみたいな。
しかしそれは本当なのだろうか。世界というものが終わったところで、
結局、その後には新しい世界が生まれるだけで、世界が終わったところで
使命からは解放されず、何もかも変わらず続いていくみたいなことに
なるのではないだろうか。
だとするのなら世界が終わってしまうような危機と対峙した時、
人はどのようにするべきなのだろうか。
甘美な誘惑を持つ世界の終わりに対して、自動的であるから関係がない
と言い訳したり、強い使命なんだと思い込むことで自我を保つことも
できるだろうが、本当に必要のなのは現象に対して、ありのままを
受け入れ、新しく世界が生まれ変わったとするのなら、その中で
自分はどう生きるべきなのか、ということを模索するべきなんだと思う。
それこそが、プーム・プームという使命に囚われず、
死神という影に怯えずに生きる方法なのではないだろうか、とか何とか。
まぁ、実際問題、あれだよ、そうやって生きて行かないと、
自分の心の中にあるレモン・クラッシュを失ってしまうよみたいな話。
しっかし、最近感動してねぇなぁ、俺のレモン・クラッシュは
もう取り出されてしまって、残っているのはバットダンスだけ
なんでしょうか、とか。
以上。
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ブギーポップ最新作。
上遠野さんの著作は個人的に波長が合う。こう言ってはなんだが、手に汗握るようなストーリーも読者の裏を掻くような奇想天外の構成があるわけでもなく、取り立てて突出した小説を書く作家ではないと思うのだけど、必ず読後に満足感を残してくれます。
独特の哲学によって築かれた世界観となにかしら異質なものを秘めているキャラクター達と、彼ら彼女らの紡ぐ会話に浸っているのがとても心地良い。それは快楽というよりも、羊水に浸かっているような安心感に似ていて、だからこそ「波長が合う」という表現に収まるのです。
それにしても、本書にはのっけから引き込まれてしまった。
≪「そうだね、それ自体で光っているわけではない。しかし地球に近いから、その明かりは遠くで光っている星のどれよりも大きく、存在感があるように見える。しかし実際は、どんなにかすかな点でしかない星よりも月はちっぽけな塊に過ぎないんだ」≫
こんな台詞が冒頭から飛び出してくるのは反則です。
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うむ、いつものブギーポップだね。読み終わったあとに苦笑いするしかないって感じがまたいかにもブギーポップらしい。男女6人組って設定や展開は「パンドラ」に近い感じかな。しかしながらイマジネーターの時からなんだけど、感情が絡むMPLSってのは個人的にはしっくりこないな…能力をイメージ化しにくいからかな?まぁ「何だかよく分からないもの」ってのを狙ってるのであれば、まさに狙い通りなのかもしれないけど。セリフ回しや展開の切り返しも含め、いつものブギーポップを読みたい人には自信を持ってお勧め出来る作品ですね。
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ちょっと近くに関係者がいすぎるだろうと思わないでもないけど、まぁ、これもありっちゃあり。仲良し三人組の男組と女組って、振り回すのはやっぱり女なんだなぁ。ってか。淡い恋が世界を救う話にすり替わる話でした。
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パンドラの裏面というか。
「世界を救う」みたいな意識を持ったとたんに脱落して、それでも決定的な終わりは訪れず、事態の幕引きはブギーポップの手に。
印象的なイラスト、セリフは結構合った。良いブギーポップだった。
迷い猫も良かったし、やっぱりずっと良い。
しかしいま読んで、後書きのタイミングが、すごかったんだな。
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2011 1/17読了。有隣堂で購入。
宮下藤花とブギーポップが割と出てくる話。
普通に面白く読めたが、なんか数カ月したら全然内容を思い出せなさそうな気がする。
初期のブギーポップの中身は今でも割と覚えているんだけど、ジンクスショップ以降くらいからそもそもどんな話だっけ、ってのを全然覚えていないんだよなあ・・・というのは、たぶん再読率が下がった、というのも大きいのだろうが。
次のブギーが出たときにこの話の内容をまだ覚えているだろうか?
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もう惰性で読んでるな。
能力も飽き飽きだし、今更こんな存在が出てきてもなぁ。
てかブギーポップもそろそろ存在が消えそうって話が無かったっけ?
全然平気な感じじゃん。
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シリーズ通しての話だけど地上派でアニメ化なんでしないんだろう・・・、ってぐらいの作品。
中二病くさいところはあるが、ジョジョとか好きな人には結構すんなり受け入れられるだろうと思われw
意外と世の中の核心を突いていそうな言葉もあって、勉強になったりもする・・・・・・かも?w
(以下、あらすじ引用)
あんたには好きな娘っているかい。俺も恥ずかしながら片思いの相手ってやつがいる。その娘が何を考えているのか、それが知りたくてしょうがない。でもそんな俺にブギーポップはこんな風に言う・・・・・・「彼女のこと好きなら、君は世界の敵と戦わなきゃならないだろうね」それって一体どうすりゃいいんだ?―――三人組の男子に仲良し三人娘、どこにでもいそうな子供たちが何気なく惹かれた先に待っていたのは、触れた者すべてを死へ誘う奇妙で歪な蝙蝠の影だった。謎が謎を呼ぶ中であらゆる絆が壊れていき、何も信じられない暗闇に落とされたとき、彼らが求めるのは月光の下での優しい終末か、それともさらなる悪夢に突き落とす黒帽子の死神か・・・・・・?
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レモンクラッシュを見てプームプームと唱えると願い事が叶うという噂話を
追いかけていた男女6人がめぐり合い怪異に巻き込まれていくというお話。
話の展開はいつもどおりのブギーポップなのだが、過去作品との繋がりが
薄くシリーズ物として見るとこの作品単体の価値にちょっと疑問も感じました。
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内容は、いつも通りのブギーポップという感じでした。
最近思ったのが
「あとがきの方が面白いのではないか」
自分の読解力がないだけかもしれません。はい。