- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
スターリンから金日成へ 北朝鮮国家の形成1945〜1960年 みんなのレビュー
- アンドレイ・ランコフ (著), 下斗米 伸夫 (訳), 石井 知章 (訳)
- 税込価格:3,630円(33pt)
- 出版社:法政大学出版局
- 発行年月:2011.1
- 発送可能日:購入できません
専門書
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
紙の本
朝鮮民主主義人民共和国と高麗人。
2012/05/21 23:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北朝鮮の歴史の中でソ連出身の朝鮮人(高麗人)達の存在は大きい。しかし考えようによっては南労党や延安派といった抗日運動の中で大きい位置を占めていた人々と違い、たまたまソ連から派遣された、というだけで北朝鮮で高い地位に就いたソ連派は、北朝鮮で粛清された人々の「宗派」の中では特異なものがある。ソ連出身の朝鮮人(高麗人)達はソ連でも、そんなに高い地位に就いていたわけではなく、抗日運動に参加していたわけでもないからだ。逆に1937年に朝鮮人達は、それまで住んでいた極東からカザフスタンに追放されていた。
反面、ソ連派はソ連出身だったので、彼等が粛清された時にソ連に脱出出来たのだ。だからこそ「北朝鮮王朝成立秘史」といった本をはじめ、北朝鮮の草創期についての証言を残す事が出来た。中国に亡命した労働党の幹部はいるが、日本で出たまとまった本は呂政の手記ぐらいだろう。
この本は北朝鮮におけるソ連派について、まとまって書かれた多分最初の本かもしれない。著者が北朝鮮に留学した事のあるロシア人学者であるのもあるだろう。
南労党や延安派といった北朝鮮で粛清された事によって、韓国からも否定的にしか書かれない歴史から抹殺された人々の果たした役割(当然功罪両面があるが。特に朝鮮戦争での彼等の役割)についても、誰か書いてほしいものだ。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |