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三部作の二つ目。中学生の青春のひとコマがいきいきと描かれている。家庭の中と外の二つのことからを通じて成長していく荒野の姿が、新鮮なかわいさがある。青春だねぇ。
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2/11-2/12
先月1巻を読んでからずっと楽しみにしていて、一気に読了。
すこしずつ大人に近づいてはいるけれどまだまだコドモな荒野。
今回は荒野の母親となった蓉子さんや荒野に恋をした少年阿木くんとの関係をメインに描かれてます。(ときどき悠也。次巻に期待。)
荒野の感情の揺れを、なつかしく感じてしまう。
少女と女の違い、みたいなものがありありと書かれていて、生々しくて、それがまた、いい。
生々しい女達に囲まれて際立つ荒野の初々しさ。
素敵な作品です。
ただ、私は悠也との恋愛模様が最後しかなくて物足りなかったので-1。
来月発売の最終巻が楽しみです。
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「恋は女の子をこどもにし
男の子を地下組織にする」
桜庭一樹「荒野シリーズ」第二巻!
待ってましたっ。
今度GOSICKがアニメ化するみたいで
私の中でますます桜庭一樹が盛り上がっていますよ
「荒野」は三巻で完結するみたいだし、シリーズものとしては
GOSICKよりも比較的手に取りやすい気がするのでオススメ。
恋のしっぽをつかんだ一巻で、今度は
男の子の少しビターな面を知る荒野。
思春期特有のニキビに悩みながら
はじめて男の子に告白されたり
義理の母のマタニティーブルーに
振りまわされたり
そしてラストは、、
悠也ーーーー!!!
って叫びたくなって
思わずうるっときました。
はやく三巻こーい
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心がほっこりあったかくなった。
恋を知り始める大人でも子供でもない時間。
大人の世界を知り始めた荒野。
子供だと思ってたら荒野はときどき鋭いところを突いてくる。
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11/02/25読了 そう言えば続き物だった。甘酸っぱさを感じさせたいのかそうじゃないのか分からない。
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読みおわるのがもったいなくて大事に読んでも、もう3冊中2冊読み終わってしまった。
「時間よ止まれ。
できるならば。
わたしたちを、これ以上変えないで。」
っていう、刹那なとびきりの少女、荒野が
「口笛吹かれる女の子」あるいは「女」に近づいてしまう過程に溜息がでてしまう。
それが「少女」の刹那さを際立たせるのだろうけど。
3冊目の「16歳」が読みたくもあり、怖くもある。
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14歳編。
大人でも子供でもない微妙な時期を桜庭さんは本当によく描いていた。
カフェに一人で入ったり、お化粧に興味持ってみたり、エロビデオこっそり観たりと、やっていることのひとつひとつが懐かしい。
それでも、「変わらないで、未来の私」と生々しい大人への変化に怖気づいて、清らかなままでいたいと願う荒野のなんと瑞々しいこと……!
汚い大人になってしまった自分からはすっかり消えうせてしまった純に、とてつもなく悲しくなったぜよ……ハハッ。
物語の終盤は、パパの失踪。
ついに来たか、という感じ。
蓉子さんの奇行が痛々しくて、何だかじんときてしまう。
そしてとうとう悠也の帰省へ。
最終巻に期待。
そういや阿木くんみたいに熱くなっちゃう男の子、13、4歳のときにいたなあ。どこにでも神出鬼没なのか、あれは。
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鎌倉の少女の成長を描く作品。
荒野の13歳から14歳の話。悠也は海外留学をし、麻美には年上の恋人ができ、トウ子さんは妊娠、父親は失踪。
阿木くんがいい感じだった。いい人間には裏があったほうがやはり説得力があると思った。江里華の性癖をわざわざ設定したのだから、もっと突っ込んでくるかと思ったが特にそんなこともなく。悠也の出番は少ないし。
麻美が荒野たちクラスメイトを家に招待したときの荒野の反応はかなり理解できた。男を憎む感じも。しかし、そのすぐあとの阿木の誘いに何の迷いもなくのるのは少しおかしいと思った。
着物を着て街を練り歩くというバイトがあるのならやってみたかったと思った。
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14歳という微妙な時期の女の子の心情っていうのがよく表れている作品。一つ一つを過去に当てはめていくと…その当時がひどく単純であり、それでいて残酷だったんだなあっていうことを認識させられました。
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文庫化したので再読。桜庭さんの区切りと延びのある独特のリズムと醜さの混じった美しさを描く言葉遣いがこの世界の雰囲気に大きく影響しています。クラスメイトと変な大人たちに囲まれて、恋を、大人を少しずつ知って、変わっていく荒野の今後は? 次に行きます。
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小説に出てくる中学生は、たいてい妙に世間ずれしてるか単純に立派かのどちらかのように思える。
けれど、ここに出てくる中学生たちは驚くほど未熟で、普通だ。「努力」「友情」なんていう素晴らしい能力よりむしろ知らない世界へのあこがれや、恋に夢中になる様子がよく描かれている。男子も女子もふわふわしていて、一様に大人ぶっていて、リアルだ。好感が持てる。
かなり初期の作品だからか、桜庭作品にしては筋が地味。中学生日記みたいと感じる部分すらある。
それでも、言語感覚には当時からきらりと光るものがあると思う。桜庭一樹にかかると、なんでもない風景も色鮮やかに情緒的になって、
ついつい読んでしまうんだなあ。これが。
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という訳で今月発売の第2巻。荒野も少し大きくなって14歳。今度は「恋のしっぽを踏んじゃって、ふりむいた恋と鉢合わせした少女の戸惑いと、期待…」ということらしく…。相変わらずねっとりした感情の起伏を漂わせながらも、容子さんと馴染んだせいか、荒野にも可愛げが出てきて、何より、いつも女二人をうっちゃらかっていながら、「日々ときめくというのは、素敵なことなんだよ。じつは」とか「代わりがきかないから恋だろう」なんて、時々、小説家らしいことを言って、荒野を煙に巻く父の存在がアクセント。この巻になると、話が結構、私の常識にも掛かるようになってきたかなって、良い感じ。
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少しづつ成長していく少女たちがいとおしい。ただ前作同様、小さいな齟齬が気になった。前作で「浅葱は一年生の色、2年は山吹、3年は臙脂」とあったのに2年になった荒野はまだ浅葱色のタイをしている。筋に関係なくても細かいところまで大事にしてほしい。大人になりたいような、なりたくないような微妙な心理がみずみずしいだけに残念。
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荒野シリーズ三部作の二作目。
桜庭さんはGOSICKで知り、初期の作品はどんな感じかと思い読み始めたら、見事に夢中になってました。
書き方は独特だけど、年齢設定を考えるとむしろそれがいい味を出している気がします。
前巻と同様に、注目すべきは「普通」の女の子を描いている所かと。
読んでると、当時の同級生との恋話とか思いだして、甘酸っぱい気持ちになります。
次でいよいよ最終巻。
結構期待しています。
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ほんの少し成長した荒野の物語。
恋や、男の子との距離感をだんだんと知っていく。
義母、蓉子さんとの関係も良い方に変わる。
ラストはアメリカに留学していた義兄、悠也が帰ってきた!
最終巻がどうなるのか楽しみ。