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4本の短編からなる本にまつわるお話。
3話目の坂口夫妻の話が大変可愛らしかった。
基本的にとても穏やかで、隠された秘密や物語は甘いモノじゃないけど、結末はほんわかさせてもらうようなもので良かった。
濃いキャラクターが居るわけじゃないけど、全体的な雰囲気がとても優しくて、出来ればシリーズ化して欲しい。
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内容としては、巨乳で本大好きな古書屋さんに恋する男のプチ騒動話だ。漱石好き、しかも「それから」好きとして言わせてもらえば、せっかく使うなら、表面的な設定としてでなく、もっと中身を押し出して欲しかった。設定だけ使うなら、似通ったものならいくらでもある。わざわざ漱石の「それから」を使わないで欲しい。へえ、そんな話なんだ、ふーん。ありがちー。と思われるのは嫌なんで。
それから、話の展開のさせ方が安易で何とも上手くない。表現や描写が稚拙。何より主人公に色がない。設定を活かし切れてない感じで勿体無い。
あー。ラノベだからいいのか。小学生ぐらいには読みやすくていいかも。
しかしなあ。漫画なら、オタクで済まされてしまうのを、古書にすれば色白眼鏡美人で聡明(; ̄ェ ̄)まあ、そんなもんか。
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古本を通して、その持ち主の秘密をときあかす。主人公の鋭い観察力、推理力、それぞれの本に対する想い・・・。おもしろかったです。作品中に出てきた本を読んでみたくなりました。
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『夏目漱石「漱石全集・新書版」(岩波書店)』
本が読めない五浦大輔。子供の頃に祖母の所蔵する『漱石全集』を読んでいたら祖母に激怒されたトラウマ。『漱石全集』に書かれた「夏目漱石 田中嘉雄様へ」の言葉と祖母の恋の秘密。
『小山清「落穂拾い・聖アンデルセン」(新潮文庫)』
せどり屋・志田の持ちこんだ事件。女子高生にぶつかり散らかった本の中から盗まれた文庫本。バス停で待つ男子高生徒の関係と新潮文庫に隠された秘密。
『ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)』
『論理学入門』を売りに来た坂口と名乗る男性。男性の妻と名乗る女性からの確認の電話。本を買い戻そうとする元ホステスの妻。坂口の過去に隠された秘密と本を売ろうとする謎。
『太宰治「晩年」(砂子屋書房)』
栞子の入院の秘密。太宰治の『晩年』の初版本を求める男・大庭葉蔵の犯行。栞子と五浦の仕掛けた罠。『晩年』書き込まれた言葉の謎。ビブリア古書堂の放火未遂事件の真相。
2011年5月14日読了
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本のことになると人が変わる古書店店主と、本が読めない店員の恋物語―――なんてことはなくて、古書を巡る事件を解決していくミステリーに近い感じでした。
安楽椅子探偵の話は読んだことはないのですが、このお話はそんな感じでした。
私は古書より新刊ですが、この本を読んで少しだけ、古書にも興味が沸いて来ました。
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私は純文学や明治・大正の作品に疎いので、ただのお話としてしか読めなかったけれど、漱石の「それから」や大宰の「晩年」を読んだことがあれば、もっと楽しめたかな、と思った。
内容はにさほど事件性はなく、最後の山場もトリックが見え見えだったのが残念。
読者を混乱させるのが目的のミステリじゃないんだから、これが普通だろうとは思いつつ、事件ものの途中で伏線とか結末が見えてしまうと、脱力してしまうんだよなぁ。
プロローグで行間一行で一気に六年後に飛んだのも気になったな。あそこは最低二行空けないと読みづらくないか?冒頭で高校2年と言ってたのに、5頁後に前ぶれなく「23歳になる」ときたから、ちょっと戸惑った。
話の内容としては、第三話の「論理学入門」が一番良かったな。
話の雰囲気から、中学の頃読んだ「キノの旅」を思い出した。
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【あらすじ】
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋 「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは栞子と奇妙な客人が織りなす、“古書と秘密”の物語である。
【感想】
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2011.5.27
表紙のお姉さんに一目惚れ。ぱらぱらっと捲って内容に二目惚れ。古書に自体にも<物語>があるというのは今まで無かった発想でした。読みやすかったんですけど、この話を読む前に『晩年』や『漱石全集』を読んだ方がより一層楽しめたのかなと。
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一つ目のお話からぐっと引き込まれた。そしてとても綺麗に終わった、知識欲をそそってくれると同時に、とてもバランスよく描かれた作品だと思います。文句なしに素晴らしいです。
これまで読んだアスキーメディアワークス文庫の中では、間違いなく一番の出来でしょう。
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古本をめぐる事件を解決していく話。
本の事になると途端に饒舌になる栞子さんがかわいい。
話の構成も程よい長さでもっと続きが読みたいと思った。
元ネタの本を知っているとさらに楽しめると思う。
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B
本の本だったので、衝動買い。
本を読めないトラウマもち主人公と古書店を経営する本の虫のヒロイン。古書のエピソードに絡めて日々の不思議を解いていく日常系ミステリー。安楽椅子探偵形式。
絡めた本は、夏目漱石「漱石全集・新書版」小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」ヴィノグラード・クジョン「論理学入門」太宰治「晩年」
古書での本の本は初めて。そういった意味で新しい視点得られてよかった。エピソードと本の内容を十分に関連づけられてはいたけど、本の内容より、古書としての価値を詳しく説明されたせいでモチーフの本の内容が印象に残らなかった。もう一歩。
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ブクログで紹介されているのをみて興味を持って購入した本。初めてのブクログきっかけ。「古書」という言葉に本好きなら魅かれる。
対人恐怖症だが大好きな本の話となると急に積極的になる古書店の女主人。その店で働く事になった活字恐怖症の主人公。現在は怪我で入院してる女主人、栞子さんのもとに、主人公の男性が古書店でおきた謎を持ち込み、聞いただけの少ない情報から女主人の栞子さんが見事に謎を解き明かすというパターンで4つの古書に関する物語が語られる。表紙の絵はアニメチックだが、登場する4つの本は、漱石や太宰など文学の王道。謎自体は本の内容に関するものというより、その本をめぐってというものだけれど、本の内容にも多少触れてくれるのがいい。
読んでいて少し矛盾を感じるというか、ひっかかる場所が何か所かあったか、登場人物の人間模様などが章をまたいで繰り広げられて、全体としてまとまっていておもしろかった。語りたい欲求と聞きたい欲求によって結ばれる主人公と栞子さんとの関係もよかった。
出てくる4つの古書を実際に読んでみたいなぁ、と思ったりして、こうやって読書の世界が広がっていくのも本を読む楽しみ。
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魅力のある本。歳の差カップル好きの私としては第三話が一番グッときました。こんな出来た女性がバカであるはずがない。
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こいつ文章書き慣れてるな、って思った。
お手本みたいな起承転結。わかりやすくてとても良かった。
通勤のお供に。
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【書店モノ】・・・本作舞台は古書店であるが・・・本好きにはたまらない設定で、表紙の美人さんも目を引き、著者初読ながら手に取った。
ある事情により、入院生活を送る古書店主・栞子のもとに、
諸般の経緯で祖母の遺品である本を鑑定してもらうために病院に訪れた、トラウマにより《本が読めない体質》の大輔。
おっとりと、人見知りで口数が極端に少ないが、可憐な栞子だったが、「本」のことを話すと魔法がかかったように饒舌になり、
持ち込んだ「本」にまつわるストーリーを見つける。
大輔自身が知りえなかった「真実」。
この出会いをきっかけに、主のいない古書店・ビブリアで、
留守番よろしく、アルバイト店員になり、
訪れる客も持ち込む本から、謎に迫る栞子の助手役をも務めることとなる。
いわゆる、日常のミステリを紐解く【安楽椅子探偵】モノなのだが、期待以上に面白かった。
なんせ、栞子の洞察力、推理力はもちろん、古書に対する知識がすばらしい。
個人的に、文学作品には全く疎いので、
作中の作品はほぼわからない・・・
既読であれば、一層楽しめただろうが、そうでなくても
十二分に楽しめた。
連作短編ということで、ラストの作品に向けて、
グっと引き込まれるうえ、主要の二人以外のキャラも、
すごくgood!
著者あとがきにて、
ストーリーはフィクションながら、
作中の「古書」に関する薀蓄については、実際のものと知り、
驚きとともに、改めて著者自身も「本好き」名のだと知り、
妙に親近感を覚えた。
もっと読みたい気持ちにさせられた。
シリーズ化を切に望みます。
【鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。
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