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中巻は第一次世界大戦勃発からロシア革命の最初まで。史実をおさえながらフィクションを紡いでいくのはさすが。
ただ、ジェフリー・アーチャーなら同じような設定でも、もっと登場人物同士の因縁がドロドロしたものになるだろうなぁ…と思ったりも。(^^;
その点、ケン・フォレットはどちらかというとあっさり目の印象がある。
ま、どちらが良い/悪いの話ではなく、作者の個性の違いの話なんだけれどね。
さて、下巻でお話をどう纏めるのか、楽しみです。
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第1次世界大戦は、各国が泥沼に沈むように、参加せざるをえない、または参加して制裁を整えたいがために起きてしまった、悲しい出来事だなと読んで改めて感じた。
普仏戦争で負けた雪辱を晴らしたいフランス
帝政がいまにも崩れそうなロシア
ロシアを東に置き、民族ナショナリズムの高まりに帝国崩壊の危機があるドイツ・オーストリア
勢力均衡にこだわり、結局自国が常に1番でいたいイギリス
ここに、戦争に加わりたくないアメリカ、(あと、まぁ日本)が絡みあっている。
戦争にならないように努力し続けていた新しい考えの貴族階級がいたり、戦争回避の動きも盛んに起きていたのに、ずるずると開戦してしまう様がとても興味深く、また考えさせられ、面白かった。
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ケン・フォレットが描く第一次世界大戦。
ウェールズの炭鉱から始まった物語は、ドイツ、アメリカ、ロシアの若者たちを俯瞰しながら進んでいく。
読みながら、この「巨人」とは何なのだろうと、ずっと考えていた。
まぁ、多分ロシア帝国であり、東ローマ帝国であり、ヨーロッパを支配してきた貴族社会なのだろう。
それぞれは、それぞれの閉塞を抱え、故に落日に向かっていくのだ。
炭鉱夫から政治家になっていく少年や、ロシア帝国の崩壊とともにソビエトの重鎮になっていく青年など、時流にのっていく者たちはそれはそれで魅力的なのだけど、古い貴族の価値観から脱することができず、妹や愛人に背を向けられていく男や、人間的であろうとしながらことごとく踏みにじられて行くドイツ人が、魅力的だった。
この作品の子供たちの世代を描く、第二次世界大戦の話が来年(2012年)に刊行されるらしい。
でもって、最終的には3部作として、近代100年を描くとか。
…すごい、楽しみだ。
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2月-15。4.0点。
第一次大戦。主人公たちの戦い、負傷、恋愛、結婚。
一番大きな動きは、ロシアかな。
個人的には、フィッツの妹モードの恋愛かな。
下巻も楽しみ。
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ついに始まった第一次世界大戦
それぞれの国の主人公たちはどうなるのか
あいかわらず物語りに引き込まれる
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大地次世界大戦始まる。イギリスでは炭鉱のストライキ、婦人参政権の運動、ロシア革命。個人を通して語られる歴史は、また別の生々しさがあって、面白い。日本にとっては、遠い世界のことなので、多少距離があるようなきがするのは仕方ないんだが。
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第一次世界大戦については、「オーストリアの皇太子が暗殺されたのをきっかけに起こった」というぐらいの認識しかなかったので、当時の各国の思惑や利害関係、なぜ次々に近隣の国が参戦し戦争が拡大していったか、それぞれの国の国内がどうなっていたか、といったことが詳しく語られているこの巻は興味深かった。
引き裂かれる恋人たち、女性の権利を求める運動、そして革命。物語はあちこちに飛ぶが、読んでいて混乱することはなく、それぞれの運命の変転にますます目が離せなくなってきた。
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「大聖堂」を読んだあとだと、物足りなさを感じる。
ヨーロッパの戦争の複雑な状況が描かれていて勉強になった。
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第一次大戦の大河ドラマの中編。
英国では、膠着するドイツとの戦線により犠牲者が増えるなか、反戦を訴える国内世論が盛り上がる。女性参政権の獲得のための社会運動も。
米国は、和平の中間を模索しつつも、大陸の戦争にひきづりこまれていく。
各国で、戦争がひとたび始まると、戦争の続行が目的化していく。英国では歳出が10倍になり、見た目の景気はよいが国家債務は膨張し、勝たなければ破産、という状態が「完全なる勝利」を目指させる。和平交渉のテーブルにつくことはその時点で占領されている領土固定を意味するために。
ロシアでは、ソヴィエト連邦が成立する過程を詳述。革命の成立を英国の労働者達が祝う姿が印象的。
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第一次世界大戦の勃発。塹壕戦とソンミの大虐殺。英国の参政権獲得運動とロシアの革命。
歴史の舞台裏で描かれる各国各階層の群像劇が彩りと背景を与え、鮮やかな絵巻物を成しています。
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7月-7。3.5点。
中巻。
第一次世界大戦に入った、それぞれ。
モード・エセルは婦人運動、
ワルターは、ドイツを和平へ持って行こうとする。
フィッツとビリーは戦い真っ最中。
ガス・デュアーは、婚約するが。。
グリゴーリィも戦争。
それぞれがどうなっていくのか。
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第一次世界大戦突入。
登場人物が入れ替わり、各国の状況を描写していく展開。
読みやすいし面白い...とは思うが、話が長げーよ。
飽きてきたよ...。
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ドイツがベルギーに侵犯したことを理由にイギリスが参戦。ドイツ東部戦線ではロシア軍が敗北しロシア革命の夜明けのような様相に。ワルター(独)とモード(英)、グレゴーリィ(露)は軍人として革命側に。弟のレフはイギリスからアメリカへ。第一次世界大戦の結果は既にわかっているけれど、フィクションとはいえ時代を生きた人たちの息吹を感じる。個人的にはグレゴーリィに幸せになってほしいので下巻を楽しみにしている。