紙の本
漫画だと分かりやすい
2021/08/18 11:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
文字版の社会契約論は読んでないのですが、なんとなくとても難しいイメージがありました。でもこの漫画はストーリー仕立てになっていてとても分かりやすかったです。原作にどこまで沿っているのか分かりませんが、フランス革命をイメージし、ウィリアムやモンテールなど魅力ある人物を活躍させることでとても親しみのわく物語になっています。不平等や主人、奴隷の関係など、要点をコンパクトにまとめた解説で、ぼんやりとですが、言っていることがイメージしやすかったです。日本人にはなかなか馴染めない考え方だと思いますが、専制政治の最中にこれだけ先進的な考え方を提示したルソーという人は本当にすごいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
オスカルも読んだ「社会契約論」難しそうなのでマンガで読んでみました。「社会契約論」は4編から構成されているそうですが、1編のみをマンガ化したものだそうです。
[Good!]
・要旨がわかった
・オスカルの発言の裏付けがとれた
[NG...]
・1編のみの点
・「おそらくフランス革命」を絡ませたストーリー展開だけど、そのフランス革命の描かれ方が酷い。
投稿元:
レビューを見る
自由で平等な社会を築くためには、人々は新たな社会秩序を結び、一般意思に従う事が必要なのです。各人は身体と財産の全てを共同体に譲渡する事で、全ての権利は一般意思の指揮下におかれ、平等は保たれ、各人は自ら律した意思に従うため市民的自由を手に入れるのです。人々は真の社会の基礎である、契約の鎖につながれるのです。
投稿元:
レビューを見る
フランス革命にも影響を及ぼしたといわれるルソー作。
一人一人が契約を交わすことで主権者となる。
全てのものが共同体に財産、肉体を捧げることで、その共同体が意思をもち共通の目的のために判断をおこなっていく。
投稿元:
レビューを見る
まんがで読破……とは言うものの、読破したところで実際には社会契約論の序盤触りに触れただけ。興味を持った人はぜひ原著を〜的なもの。
ただ、近代・現代と言った言葉に惑わされず、現代社会の未熟さについて気づくきっかけにはなるかと。
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りた漫画です。
原作は知らないが、フランス革命に影響を与えた社会契約論。
それを漫画で描かれており、まずまず読みやすいが、子供には難解である。
ルソーの説明がやはり難しく長い。
不平等が当たり前のように存在した近代ヨーロッパの話しだが、現代でも通じる内容だ。
原作はもっと難解だろうが、社会契約論の取っ掛りに漫画で理解するのはとても良いと思う。
自分が自分自身の主人であること、自分の意思は自分で決定する。
人間であるからこそ、理解しておかなければならない。
投稿元:
レビューを見る
全4編中の1編のみの導入版。
富者と貧者、主人と奴隷のような、不平等の成り立ちと概念を教えてくれる。
本作のとっかかりになればいいとの企画か。
投稿元:
レビューを見る
まんがで読破を読破するシリーズ。
フランス革命につながる自由民権運動に影響を与えた「社会契約論」ということで、フランス革命前夜の様子を描いた内容。革命そのものはだいぶ端折っているけれど。
封建秩序の上下関係ですべてが決められるのではなく、社会秩序との間に結んだ契約のもとで人々は市民的自由を得る。
最後のページの「あなたの社会に自由はありますか?」ってメッセージ。明らかに編集部の意図でしょうが、ぶっこみますねぇ。
投稿元:
レビューを見る
この漫画は、全4編ある『社会契約論』のうち、第1編の1章~6章までの内容だそうです。
もともと自由な存在として生まれてきた人間に、「強者」と「弱者」、「主人」と「奴隷」、「富者」と「貧者」の格差が生まれる。
そして強者のための法と社会が設定され、弱者の自由がなくなってしまう。
この本は、フランス革命に多大な影響力を及ぼしたそうな。
そして、この本は、中江兆民によって日本語に訳され、自由民権運動へつながったんだって。