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キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる みんなのレビュー

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みんなのレビュー457件

みんなの評価3.9

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/03/09 16:34

これからの世の中で「個人」が主体的に生きるための説得力ある見取り図を提供してくれる本,

投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、インターネット世界がリアル世界と融合していく方向のなかで、「個人」が主体的に生きるための見取り図について納得させてくれる本である。

 「キュレーター」といえば、日本では一般に美術館や博物館の学芸員のことをさしている。専門知識のバックグラウンドもとに美術展などを企画し、作品を借りる交渉を他の美術館や個人収集家と行い、作品解説やキャプションを書き、カタログを執筆して編集し、イベントとしての美術展を成功させる専門職のことだ。その「キュレーター」がやることが「キュレーション」である。勘のいい読者なら、本書のタイトルをみて即座にそのような連想を抱くだろう。

 では、キュレーターが「つながり」や情報革命とどう関係しているのか?

 キュレーターの役割を抽象的にいえば、作品という個々のコンテンツに「場」というコンテクスト(=文脈)を与えることにある。同じ作品であっても、企画内容や展示の仕方によって、つまりその他の作品との関係において、それを見るものの印象は大きく異なってくる。新しい発見もあれば、自分のものの見方に安心感を得ることもある。
 つまりキュレーターの役割は、情報を整理して見せる、その見せ方そのものにあるといえる。いいかえれば、ある特定のものの見方(=視座)の提供である。コンテンツという一次情報は、それ自体の価値もさることながら、コンテクストとあいまってこそ、相互補完的に意味を形成するのである。キュレーターがコンテクストを設定した作品こそ、見るものにとって意味ある価値をもつ情報となっていると言っていいかもしれない。

 著者の佐々木俊尚氏は、膨大な情報が流通するインターネット世界でもまた、「情報の結節点」がほかでもない「生身の身体をもった人」であることを、「キュレーター」や「キュレーション」という概念を使って、さまざまな事例をもとに説得力ある説明を行っている。こういったキュレーターたちの存在がネット上には無数に存在していることに気がつかないと、これからの世の中を見誤ることになるだろう。なお、キュレーターというのをそのような意味で使うのは、米国のネット世界から始まったらしい。

 ある特定のカテゴリーに属する情報について、個々人がその真贋のすべてを判断することは容易なことではないが、信頼性の高いキュレーターが仕分けしてコンテクストという付加価値をつけて整理した情報は、二次情報であっても抵抗なく取ることができる。自分の専門分野や詳しい分野では自らがキュレーターとなる一方、自分がさほど詳しくない分野では自分以外のキュレーターたちの意見に耳を傾けることになる。人間はもともとそのように多面的な帰属意識をもつ存在であり、この傾向はとくにブログやツイッター、それにフェイスブックなど、双方向の情報の流れが可能なNSの急速な発達と普及によって顕在化してきた。情報の流れが根本的に変わりつつあるのだ。

 この流れのなかでは、かつてのように権威ある媒体で識者がマス(大衆)に向けて一方通行で上から目線で垂れ流す情報が意味をもたなくなってきたのは当然といえば当然なのだ。日本のマスコミの多くがこの変化に対応できないのもムリはない。
 著者は、新書本にしてはやや厚めの300ページを使っているが、これはまだ「マス幻想」をもっている人のために、かんでふくめるような説明が必要なためだ。日々、インターネット世界のなかに生きて活動していれば、著者のいうことは素直に理解できるだろう。もちろん、最初から最後まで読むと、イメージをさらにふくらませることができる。

 冒頭にも書いたように、ネット世界はますますリアル世界と融合していく方向にある。その意味では、本書はこれからの時代の個人の生き方について書いた本でもあるといってよい。ぜひ一読することを薦めたい。

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低い評価の役に立ったレビュー

15人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/05/12 21:31

佐々木君、君は間違っている!

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この佐々木という人は、つくづくアホな人だと思う。50歳になろうとしているのに、いまだに本の読み方すら知らないとは!本を読むことは、買うことに始まるという箴言がある。読書家になりたかったら、まず本を買って買って買いまくることだ。もちろん「真剣に」何を買うかを考えねばならない。しかし、読書家なら経験したことがあるだろうが、「これは面白そうだ」と思って買った本も家にたどり着いた時にはすでに読む気が失せている。そういうものなのだ。しかし、しかしである。それから30年くらい経つうちに必ず「あの本を読みたい!」と思うときが来るものなのだ。そして案の定、書架に眠っているその本を発見すると一書置くあたわず一気呵成に読めてしまう。すいうバイオリズムサイクルが読書にはある。佐々木はグーグルだの、アマゾンだのの「お勧め」を真に受けて買ってみて「面白い本が無い」と喚く。バカじゃないか。そんなことやっていても面白い本などとは永遠に出会えない。面白い本と出合いたかったら、まず多くの本を読み、多くの著者の言い分を理解すること。これに尽きる。そうする中で気に入った研究者の本を集中して読み、その巻末に付されている参考文献を片端から読む。そうすることで知識の体系が頭の中で出来上がってくるものであって、それ以外に良書とめぐり合える方法なんて無い。自分のオツムの中に真贋を見極める基礎知識がないままに「信頼できるキュレーター」などに出会えるはずがない。「この人は信頼できる」と思った奴が、実にいい加減な大うそつきであることよくあるし、「みんなが良い」と言っているキュレーターが、ただの詐欺師、犯罪者だったことはよくある話だ。キュレーターを見つけるのは、あなたしか出来ない話で、実に孤独な作業なのだ。この孤独に耐えきれず、安直に真理にめぐり合おうと思っているうちは、佐々木くん、君は永遠良書にめぐり合えないだろう。もう、君には、学習することは無理かもしれない。残された人生の時間を有意義に過ごしてくれたまえ。残念ながら、私と君とは縁がなかったようだ。

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2011/02/11 23:09

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2011/05/25 18:28

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2011/02/11 12:14

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2011/02/11 18:28

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2011/03/19 02:04

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2011/03/26 22:29

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2011/02/12 07:09

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2011/02/12 16:17

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2011/02/12 16:00

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2011/02/12 17:07

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2011/04/23 19:37

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2011/02/12 23:45

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2011/02/15 00:12

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2011/02/13 02:12

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2011/02/13 15:47

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