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「黒」は日本の常識、世界の非常識 図解恥をかかないフォーマルウエア入門 みんなのレビュー
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紙の本
気合が入りすぎで、一般レベルから乖離しているルールブック
2011/05/05 20:41
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マシュー - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は銀座で一番古い注文洋服店の店主。本書の内容はフォーマルウェアのルールブック。著者がイギリス留学時に学んだこと、本書を著すにあたって行なったサヴィルローのテーラーへの問合せなどに基づいて記述されている。本書が想定している読者は、燕尾服、モーニング、タキシードを着て、本書に記されているようなルールを良く知っている人が出席するような式や会に出る機会のある人と思われる。
現在のブラックスーツ万能の日本のフォーマルウェアが、イギリスの伝統から見ると変だということはよくわかった。ただ、由来とか伝統とか昔のルールに基づいた説明を聞くと、なんだか有職故実のお勉強のような気分になってくる。吉良上野介先生、浅野匠頭は田舎者なんで、もうちょっとポイントをかいつまんで簡単に説明してもらえませんかというような感じといえばいいだろうか。また、オバマ大統領のタキシード姿に3つも間違いがあるといった挿話を読むと、著者のいうルールがどこまで普遍的なのか、一部の保守的な人の拘りではないかとも感じる。
「ルールを知らないルール違反はただの無知」、「せめて自分の地位と教養に裏付けされた正しい装いをしていただきたい」という書き振りに、著者の服装に対する並々ならぬ執着、情熱を感じる一方で、海外の慣習に不案内なだけで日本人の教養まで云々するのは行き過ぎかとも思う。日本国内であれば、葬祭ともに大抵の場合は略礼服(ブラック・スーツ)で何ら問題なく、一般にはそれが常識。親授式や園遊会に出席する機会が一生なさそうなら、特段本書を読む必要はないだろう。
フォーマルウェアの話なら、帯に書かれたオバマ大統領のタキーシード姿の間違い探しのQ&Aのような形でずっと進めた方が面白かった。さらに、フォーマルウェアの話よりも著者の長年のテーラーとしての経験を踏まえて、正統的なスーツや生地、仕立てについての著者の考えが、仕立てたスーツの写真と共に聞きたいと思った。
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