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なれる!SE 4 誰でもできる?プロジェクト管理 みんなのレビュー
- 夏海 公司 (著)
- 税込価格:627円(5pt)
- 出版社:アスキー・メディアワークス
- 発売日:2011/05/10
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文庫
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紙の本
ふつうにやったらぜったいむり
2011/08/23 14:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
納期が2ヶ月後に迫った社屋移転プロジェクトで、外注プロジェクトマネージャーが逃げた!顧客と各ベンダーの個別契約で、各社のスコープ調整も未着手、マスタースケジュールもWBSもない!どうする?どうする!
WANルータの移設のみを請け負っていたスルガシステムだったが、そのトラブルの場に居合わせた社長の六本松は、自社がPMを請け負うことを宣言!そして紹介された敏腕PMが、新人の桜坂工兵だった。
室見立華のサポートを受ける形とはいえ、プロジェクト管理の内容など工兵に分かるはずもない。サイド仕切り直しされたキックオフミーティングで、ベンダーの薬院加奈子にボコボコにされてしまう。
今度は負けまいと意気込んで大量にレポートのテンプレートを作っていったものの、そんなものに割ける工数は存在しないと一蹴!流石にポジティブな工兵も落ち込んでしまう。そんなとき、彼に再起の希望を与えたのは、業平産業の橋本課長だった。
3巻を経て、ネット構築、運用管理、提案活動とステップアップ?して来た工兵だが、今度の無茶振りはプロジェクト管理。いくらミッションクリティカルではない社屋移転プロジェクトとはいえ、新人社員のやる業務じゃない。
しかし、仕事としてある以上、何もしないわけにはいかない。無策で臨むわけもない。ボコボコに叩きのめされながらも、寝技・裏技を覚えて何とか切り抜けていく。
そんなデスマーチの他に、立華のプライベートも少し明かされたりする今巻。工兵くんは仕事を重ねるたびに女性と知り合いになれて良いですね。
紙の本
プロマネまでやっちゃったよ?!
2011/07/23 17:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンピュータ関係の専門知識はなんも持たない工兵がスルガシステムに入社して、最初にSEの基本(以上かな?)をたたき込まれて、2巻で運用と構築との関係について学び、3巻では営業として他社への提案活動もした。今度はプロジェクトマネージャーだとさ・・・。工兵くん、入社してまだ4ヵ月足らずだよねぇ。どんだけ成長が早いんだ!
ということで、システムのことは請負会社に丸投げ~な最悪の顧客のもとでPMとして各ベンダーと真っ向からやりあうことになった工兵くんだけれど、今回もいろんな助言を貰ったとはいえ、なんとかやり遂げてしまったよ。確かにリアルじゃない話ではあるんだけれど、順番を踏んでいるというか、段階的に成長していく過程を描いているから、それほどの違和感を覚えずに読み進めることができる。
訳がわからないものをポイッと渡されて、工兵と立華がはじめにやるのが、教科書に沿って進めていくということ。参考書の類を何冊も読み解き、その通りにまずはやっちゃう。けれど、案件ごとに規模も違うし性質も異なる。いつもいつも教科書通りというわけにはいかない。そこで、登場するのが前回登場した業平の橋本課長だ。
まぁ~、いつの間にか橋本課長とサシで飲む仲になっちゃってたのねぇ、工兵くんってば。立華ちゃんは自分のしらない工兵くんの交友関係にちょっとヤキモチ?
それはさておき、橋本課長からプロジェクトマネージャーとしての役割というか、そういうものを教わったわけだ。そこで自分の勘違いに気づいてしまう工兵くん。そして立華ちゃんからの助けもあり、なんとか一応PMというものをおぼろげながらつかんでいく。
さて・・・。
工兵くんの成長ぶりも見所の一つではあるんだけれど(というかそれがメインなのか?)、今回は仕事中毒で鬼のようなツナ缶オンナ・立華ちゃんの裏側をかいま見ることができる。ますます立華ちゃんの過去が気になるところだ。どうしてこんな風になっちゃったのか。彼女は一体何者なのか。
今回も新たな女の子が登場。「女の子」という言い方もどうかと思うけれど、イラストを見ているとそう言いたくなっちゃうんだよね(苦笑)。ベンダーの1つ扶桑通建の薬院加奈子ちゃん。このお話では工兵くんの大きな壁になる女性。前回は橋本課長だったよね。前々回は同じ会社の運用担当・姪乃浜梢ちゃん。最初の回は言うまでもなく室見立華だ。
毎回、いろんな女性が工兵くんの壁となって立ちはだかる。その壁を乗り越えて、工兵くんは成長して、おまけにその「壁」と仲良くなっちゃうんだよねぇ。立華ちゃんとの仲は少しずつだけれどね。
PMまできたら、次は何だろうね。
楽しみだなぁ、第5弾!
待ってます♪
紙の本
仕事,年中無休で楽しめる?
2011/06/16 14:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金曜日のらいおん - この投稿者のレビュー一覧を見る
このなれる!SEも,構築,運用,提案活動ときてプロジェクト管理まできました。
今回は室見も専門外である分、主人公である公兵の負担が増しています。
通常,新米SEがプロジェクトマネージャになることはあり得ませんが,主人公は経験値のなさをそこを持ち前のがんばりでカバーします。
しかし,今回はここまで?!と思うほど追い込まれます。読んでいてこっちまで冷や汗が出てきました。手のひらと足の裏。明らかに精神性の発汗です。
最終的には何とかするのですが,その突破口の一つとなるのが,「友人」からの助言です。
私も経験がありますが,とにかく時間がなく,(当然)一定以上のクオリティを求められる場合,1から調べていたら間に合いません。そんな時,類似の仕事をやっている部署の人脈で,ひな形をもらったり,書類をチェックしてもらったりしました。
損得勘定抜きで助けてくれる人がいるということは,経験値をゲットするノウハウを既に持っているということで,仕事の質を高める強力な武器であると思います。
さて,若干唐突ですが,何故このシリーズは,仕事としては過酷にもかかわらずどこか楽しんで読めてしまうのか,私なりに考えてみました。
その理由は,作者の仕事に対する考え方からきているのではないでしょうか。なれる!2のあとがきですが,「好きな仕事ができるなら人間大抵の境遇には耐えられる」です。仕事を選ぶ際には,「年中無休で楽しめる?」かどうかがポイントであると。
まあ,実際には,人生という円グラフの中で,仕事・家庭・自分の時間をどう配分するかについては、正解がなく,人それぞれの価値観です。こんな風に24時間働くのはいやだという人もいるでしょう。
しかしながら,最低でも週7日のうち5日を占める「仕事」がやりがいがあり,かつ人間関係が円滑であること。それはとても幸せなことだと思います。
そういった作者の人生経験や,線が一本通った考え方が根底にあるからこそ,こんなに読んでいてリアルであり,かつ読み手が楽しめる作品になっているのではないかと思いました。