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タイトルには「奇跡」とあるが、この物語は決して「奇跡」などではない。泥臭く夢を追いかけた男の物語だ。土にまみれながら、決して夢を諦めなかったからこそ、夢を実現したのだ。世の中には凄い男がいるものだ。
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あなたはリンゴの事を誤解している。農薬が無ければ育たない。決して育たないのだ。しかし、それを変えた男がいる。彼はできる事のすべてをやって無農薬リンゴを作った。そこには世間の目や、地獄のような虫の大量発生、
そして全ての畑を無農薬にした事による貧困生活を経て、誰もが感動する味のリンゴを世界で始めて作った。しかし彼は言う、自分はリンゴの手伝いをしているだけだと。これからの時代食糧の問題はどんどん広がり、日本の様に自給率の低い国はとても厳しい局面を迎えるだろう。彼はそこに一つの答えを出した。ぜひ一度読んで欲しい。
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感動できる。
無謀とも言われる無農薬・無肥料でのりんごの栽培に何年も挑戦し続け、害虫や病気と闘い続けた結果、りんごの木が育つ土壌が大切なことに気づく。それまで見える部分である、地上の木にばかり目がいき、見えない地中には考えも及ばなかった。雑草はすべてきれいに飼っていたが、そのこと事態が地中で強い根が育つことを阻んでいた。
害虫・益虫と言うのは人間にとってのこと。害虫は獰猛な顔をしている肉食で、益虫は優しい顔をしている草食。
人はどうしても自分中心に考えてしまう。自分だけじゃなくても、家族や日本人や人間という自分側の論理で考えてしまう。逆に相手のことだけを考えたらいいわけでもなく、自然をあるがままに受け入れる姿勢が大切だと学んだ。発送の転換が必要だ。
教育も同じだ。強制したり、不可抗力を加えようとすればするほど、結果が出にくくなっていく。知らないことを教えてあげるという態度から、あくまで主役はその子本人で、その応援をしてあげるのが周りにいる大人だという考え方に、発想を転換しなければならない。これが難しい。
木村さんの、一つの物事を追究し、学問ではなく実地から学者以上のことを学んでいるという姿勢も憧れる。
とりあえず、このりんごを食べてみたい。
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モンゴルで出会った方に、身近な人が農業しているなら必読と薦められ、帰国して急いで買いに走った日から早半年。ずっと積ん読だったけど、やっと読み終えた。
木村さんの自然に対する姿勢の変化や未開の地を拓くパワーはものすごいものなのだということが伝わってきて、それは、農業をしたことがなく、そのしんどさも分からないわたしの想像なんて、遥かに越えてしまうのだろうなぁ、とただただ感心するばかり。
憎めない人柄で底抜けに明るいという木村さんに会いたくなった。木村さんのリンゴを食べてみたいと純粋に思った。
農業ってなに?って思ってたわたしにひとつ答えをくれたかもしれない。
本1冊にまとめられたもんじゃないとは分かっているけれど、農業という自然と向かい合う職業のツラさも喜びも凝縮されたものじゃないかと思った。
読み終わったら、もっと農業を知りたくなって、好きな人に会いたくなりました。
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無農薬、無肥料のリンゴ栽培を実現した木村秋則さんのことを書いた本。
この本に書かれた言葉には圧倒的な説得力があると思う。
リンゴ栽培のことを全く知らない私でも木村さんの成し遂げたことの凄さに感動した。
そして木村さんの栽培法が広がりつつあるということにも驚いた。
「自分は自然の手伝いなんだ」という言葉は決して農業だけのことではない。
私が今まで見てこなかった真理なのかもしれない。そう思った。
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あまりの感動に涙が止まらない。
途中で自分の今と重ね合わせてしまったが、おこがましいな…。
最近無農薬や無化学肥料などのことを学ぶ機会が増えてきたが、まだまだ知識が足りなすぎる…。
本来なら自分の目でみたい。
今すぐは無理だが、これから必ず。
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“絶対不可能”と言われていたリンゴの無農薬栽培にを成し遂げた、
リンゴ農家の木村秋則さんの実話。
食べるのにも事欠く極貧生活、カマドケシという屈辱的な渾名、
死ぬことすら考えた極限状態は、読んでいて正直なところ辛かったです。
リンゴの無農薬栽培に成功するという結末を知っていたから、
最後まで読むことができました。
“感動”の一言では言い表せないものがあります。
映画化されるとのことですが、
演じる方がいくら名優であったとしても、
表紙にもなっている木村さんの笑顔を演技で出せるのかなぁと思います。
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無農薬・無肥料のリンゴ栽培がほとんど不可能に近いと言うことも知らなかった。
その不可能を可能にする苦労は計り知れない。読んでみて、驚きばかりでした。
どんな味なのか、どんなところで育ったのか食べて、見たいと思った。
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不可能とされていた無農薬のリンゴ栽培を実現した木村秋則さんの、ドラマティックで感動的な人生の話。
どん底に陥っても成功するまでやり続けた木村さんはもちろん、極貧の中でも、気が遠くなるような畑仕事を一緒に手伝い支えた義父、奥さん、お子さんが素晴らしいと思います。
自然の摂理と人間の都合の折り合いをつけるということは難しい問題。このリンゴ食べてみたい。
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ストーリーは知っていたが文面におこされているものを読むと、彼の自然への認識の深さに改めて感動する。調和により成り立つ自然と、葛藤し、相入れ、状況を受け入れていくその寛容さに触れると、自分の持つ問題意識がどれほど短絡的で一時的なものに左右されているか気付かされる。
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どうせ死ぬくらいなら、その前に一回くらいバカになってみたらいい。
この本を読む前と読んだ後では、この言葉の重みが何倍、何十倍にも感じた。
この本の主人公である木村秋則さんは、青森でリンゴ農家をしている。
果樹の中でリンゴは、農薬散布なしでは実らないといわれている植物である。
この本は、農薬に強く依存するリンゴを無農薬栽培しようという、前代未聞の挑戦を追ったものだ。
リンゴの無農薬栽培に30年かかって、結局は上手く行くという、想像している通りのサクセスストーリーだが、単なるサクセスストーリーではないことは読めば分かる。
秋則さんの成功には、いくつかポイントがあると考えた。
1つは、ただ一つリンゴの無農薬栽培という目標に全てのエネルギーを注いでいた。なので、それに関連する情報はアンテナが伸びて瞬時に捉えることができた。つまり感覚が鋭くなっていたのだ。
もう一つは、運が味方したということだ。
この本を読むと、成功の裏には、秋則さんの出会ってきた方々が良い人たちだったという偶然もあると思う。
やはり一つの偉業を成し遂げるためには、120%の努力と、1%の運が必要だと感じた。
最後に、秋則さんの成功は偶然だったのかということに関して考えてみたい。
どんな時も支えてくれる良い奥さんや子供達に巡り合えたのは偶然だろう。しかし、文字面から伝わってくる秋則さんの人の良さに、成功のヒントがあるのだと直感的に感じた。
是非青森に行った際には、畑を訪ねてみたい。
秋則さんを見捨てずに支え続けた奥さんや子供達、秋則夫妻の両親の心境を考えただけで胸が苦しくなった。
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現代のリンゴは、様々な品種改良の結果、無農薬では絶対に栽培できないと言われている。絶対に。そう、絶対に。その絶対に挑戦したリンゴ農家がいた。名は、木村秋則さん。この本には、木村さんのリンゴの無農薬栽培に挑戦した苦難の道が綴られている。 ただ、つらつらその内容が書かれているだけでなく、我々が現代を生きていく上で、気付かされる、考えさせられるメッセージを木村さんは発してくれる。おススメです!!
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涙なくして読めない。
すごく素敵な人です。
本当に苦労した人だけが真実に辿りつけるのだなぁと思いました。
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オススメの理由
事実は小説よりも奇なり!
ある農家のバカで偉大な挑戦の実話である。
日本にもこのようなすごい人がいるということを多くの人に知って欲しいため紹介した。
推薦者のページ
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20140723読了
自然農業でリンゴ栽培を行う木村秋則氏を追う本。NHK「プロフェッショナル」監修。書き手がやや感傷的な書きぶりだが、偉業を追うノンフィクションであるがゆえに書き手の感情移入もまたいい味かも。気にならない程度。蔵書にしたい本。●人工的なものを自然の姿に戻すには時間がかかる。●人間でも植物でも、甘やかすと弱くなる。環境を整えて見守れば、生きる力が発揮される。●防除暦は、病害虫の発生状況や天候予測をふまえて各地の農協などが毎年発行。経験豊かな農家でも防除暦がなければ適切な農薬散布は難しい。●青森は気温の関係で養蚕が不可能。度重なる冷害に稲作は弱いが、リンゴは強かった。明治時代、病気の為リンゴ栽培は危機的状況に陥る。これを救ったのは農薬であったという歴史がある。1970年代当時は秋の収穫期までの約半年の間に13回前後散布していた。病気予防、害虫駆除など時期によって目的も薬剤も違う。農薬を使わないことが地域のコミュニティで軋轢を生んでしまうため、無農薬栽培はいっそう難しい
20161115購入