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うまくいかなくて何年も極貧の生活をせざるを得なくても、あきらめずに続けたことがすごい。
それこそ3年ほどやってみて、ダメだったら普通に農薬を使う方法に戻すことも出来たはず。
無農薬を成し遂げないと生きていけないわけではなく、逃げ道があったにもかかわらず、彼はやめることなく続けた。
何が彼をそこまで駆り立てたのか。
結果的にはうまくいったから良かったものの、うまくいかなかったらただの変人でしかない。
信念を曲げずに挑み続けて、そして成し遂げた彼にただただ感嘆しかない。
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木村さんのストーリーは素晴らしい。少し出来過ぎな感じもしたが、事実とはそんなもんかもしれない。リンゴの栽培方法については「まったくだな~」と納得。やろうと思えばなんでも出来てしまう現代だからこそ陥りやすい唯我独尊な感じに活を入れられた。若干、肉付けのための薀蓄が面倒くさい感じ。
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以前から興味はあったけどそのままになっていたこの本を、自然農法を実践している方の話を伺って直ぐに読み始めた。
無農薬・無肥料で作物を作る。言葉にすると簡単だけど、それがいかに難しいことなのか。
木村さんの、自然に対する考え方を見習いたいと思った。
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いつの日かリンゴは農薬なしでは育たなくなってしまった。
僕等が自然のルールを無視し続けた結果だ。
かつてアダムとイヴが楽園から追放される引き金となったリンゴは、
今度はその子孫たちの手によって楽園から排除されたのだ。
あの頃に戻りたいと津軽の冷たい空の下でリンゴは泣いただろうか。
木村さんにはリンゴの泣き声が聞こえたのだろうか。
そしてリンゴは木村さんの小さな背中に創造主の影を重ねただろうか。
残念ながら、欲の垢にまみれた僕等には知る由も無いのだ。
僕等はどこまでルール違反を続ければ気が済むのだろうか。
人間にも生きる権利がある、とはいえ本当はもう少し謙虚に生きるべきなのだ。
「虚仮の一念、岩をも通す」という言葉が読書中に浮かんだ。
木村さんは岩を通す以上の事を実現したのだと思う。
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ずっと気になっていた本。一気に読み終えた。リンゴの世界がこれほど奥が深くいものとは知らなかった。また、僕は農業をなめていた。
木村さんの全てを懸けたリンゴを食べてみたくなった。そして、木村さんに会ってみたくなった。
とても木村さんのようには生きられない。自分だったら確実に、途中で農薬に逃げていたと思う。とても真似のできるような生き方ではない。木村さんの生き方は、坂本竜馬の生き方とひけをとらないと思った。
自然の偉大さを凄く感じ、大学で学んだコオロギの研究を思い出した。人はどんどん便利な生活をしているが、それは農薬で育ったリンゴのように本来の力を、どんどん退化させているのかもしれないと感じた。
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NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で放送された後、書籍化された本。2013年6月には阿部サダヲさん、菅野美穂さん主演で映画化される。
普段、小説ばかりで自伝的なものは読まない私がなぜか手にとった本。NHKも見ないし・・・、カフェに関する本や、ファンタジー系、歴史に関するような本を読むことが多い私にとって、全く未知の領域。本当になぜこの本と巡り会えたのか・・・。
私のとって未知の本だったにも関わらず、すぐに読めた。読み返しもした。
奇跡のリンゴ、食べてみたい。生産が追いつかず、なかなか出回ってはいないが、普通のリンゴと変わらないくらいの値段らしい。無農薬でリンゴってすごいのに。一度食べたら、他のリンゴはもう食べられないかもしれないけど。
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辛い時の家族の支えの有り難さ、一つのことを諦めない信念、自然と向き合う人の純粋さ、そういうものを教えられた一冊。いつか奇跡のリンゴ口にしてみたいもんだ。
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無農薬リンゴの栽培を始めたきっかけの一つが奥さんのためっていうのが泣ける。人間が育てるのではなく、あくまで実をつけるために頑張ってるのは作物だっていうのは、社会の真理かなと思う
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弘前のリンゴ農家・木村秋則さんが、試行錯誤(なんて言葉では言い表せないが)しながらリンゴの無農薬栽培に成功するまでの道のりを記録した本。
以前、木村さんご本人が書かれた『リンゴが教えてくれたこと』を読んで、この人の壮絶な人生にびっくりした。と同時に涙が出た。
一生懸命になるってなんだろう。とか
仕事するってなんだろう。とか
自然の中で生きるってどういうことだろう。とか
文明の力って全てがありがたいことなんだろうか。とか、
それはそれはたくさんの気づきを与えてくれた本でした。
木村さんのように、まっすぐに信じた道を突き進んで、後悔のないように人生生きていこうと思う。その芯の太さを見習いたい。
伝記っていうか、苦労した人の記録というか、
それはやっぱり読むべきやなあと思った。
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真理に辿り着いた人がいた。
何でもっと早くこの本を読まなかったんだろう?
後悔するくらい、心に染みた。
ノンフィクションなのだけれど、とてもすてきな長編小説を読んでいるような気持ちになった。
感動とか、そんな言葉では言い表せないくらい。
私の悩みなんて、悩みのうちに入らないのかもしれない…。
行き詰まった時、きっと繰り返し開くことになるだろうな。
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久々の一気読み!
木村秋則さんの執念が結実したリンゴは何としてもかぶりつきたい!(あえて内容には触れない)
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夢を追いかける人の話を読んでみたかったので購入。
農薬散布が絶対条件であるリンゴ栽培に、無農薬で挑んだ木村秋則さんの話。
無農薬栽培という言葉が今では珍しくなくなり、虫がついたり、見栄えが悪くなるものの、農薬さえまかず、少々手間をかければいいんじゃない、という安易なイメージを抱いていたが、現代の農業がここまで農薬に依存したものだったとは知らず驚いた。特にリンゴは「農薬に深く依存した現代農業の象徴的存在」といえる歴史をたどって、今私たちの元に届けられている。他の野菜や果物でも農薬がなければ、私たちの食卓から消えてしまうものもあるかもしれない。
そんな絶対不可能と言われた無農薬リンゴ栽培に挑んだ木村さんは、表紙写真の笑顔が語る通り、温かく素朴な人柄。決して自分の功績を世間に声高に語るような人ではない。その苦難の日々をノンフィクションライターの手によって、ドラマチックに、農業の知識のない読者にもよくわかるように描いてあるこの本は物語としても読みごたえがあった。
結局成功できて運がよかったと意地悪な見方もできるかもしれないけれど、木村さんは成功にたどりつくまでに、あらゆる手を尽くしているし、そのための知識も身につけている。また、木村さんには周りが手を差し伸べたくなるような人の良さがある。当たり前だけど、やはりこれが成功への秘訣で、ただ不器用にも真っ直ぐその道を歩み続けた木村さんの生き方に勇気をもらえる。
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●バカになればいいんだよ。バカになるって、やってみればわかると思うけど、そんなに簡単なことではないんだよ。だけどさ、死ぬくらいなら、その前に一回はバカになってみればいい。
●ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ。
●リンゴ畑で、夫が珍しく弱音を吐いたことがあった。「もう諦めた方がいいかな」本気でそう思っているわけではないことはわかっていた。けれど、お父さんも苦しんでいるんだよということを教えてやりたくて、子供たちにその話をすると、長女が思いがけない反応を見せた。いつもは大人しい彼女が、色をなして怒ったのだ。「そんなの嫌だ。なんのために、私たちはこんなに貧乏してるの?」父親の夢は、いつしか娘の夢になっていた。
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奇跡の畑は、木村秋則さんとご家族の箱舟、そしてリンゴは神がくださった命の果実か。解説も書評もいらない心に滲みる本。
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生き様がとにかくかっこいい。
ここまで涙が溢れたことは最近ではあまりなかったです。
自分はまだ親ではないけど、子育てをする際には参考にしたいと思う。
私利私欲を持たずに、一つの道を進み続ける。
そんな男になりたい!