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「私はリンゴの葉と、自分の歯を引き替えにしたんです」
何て素敵なセリフだろう。本で読んで泣いたの久しぶりだなー。
9年ぶりに花を咲かせたリンゴの木を前にして奥さんと2人でただ立ち尽くすシーンには号泣させられました。
良書中の良書、おすすめです。
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奇跡のリンゴ。
置いておいても腐ることなく、枯れるように小さくしぼみ、甘い香りを放つ。
絶対に不可能と言われた、農薬を使わないリンゴ栽培。
そこに挑戦した木村さんのノンフィクション小説です。
奇跡のリンゴの話は、何度か聞いたことがありました。
実際に読んでみて、その壮絶な戦いと辿りついた境地に思わず涙が出ました。なんて、孤高な挑戦なんだろう。
自然を切り離して考えることができないように、人も人に生かされてる。
当たり前に思えるけど、心からそう思える境地に辿り着ける人はそういないんじゃないでしょうか。
表紙の木村さんの写真にも心が洗われます。
これは一種の哲学本でもあるんじゃないかと思います。
知識や経験から解き放たれて初めてたどり着く境地。
ひとつのことに夢中になってバカになれ。木村さんからのメッセージだとすっと心に入ってきますね。プロとはこういう人のことをいうんだ、と心を動かされました。
奇跡の詰まった一冊。
また読み返したい。
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ノンフィクション小説
決して短くない、終わりの見えない挑戦。根拠のない自信。諦めることの恐怖。そして根拠のない自信が確信に変わる瞬間。
他人に狂ったとおもわれるくらい、馬鹿だと罵られるほど、勉強しなさい、と教えてくれた師匠がいる。
それに通じるものがある。
ひとつ突き詰めていけば、拓けるものがあるのだ。
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木村さんの無農薬リンゴづくりの伝記。木村さんの豊かな人間性と逆境に立ち向かう強さに感動した。まさに、プロフェッショナルにふさわしい一冊。
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リンゴ栽培には農薬が不可欠だと、誰もが疑わなかった。
無農薬のリンゴ栽培を実現しようという木村秋則さん。様々な困難や失敗の中、色々な葛藤をしながら、不安な気持ちでいっぱいになりながらも模索し続けた。そこには家族の大きな支えもあった。しかし孤独な闘いだったのかもしれない。
リンゴができなくなってしまって、リンゴの木が枯れてきても、無農薬を続けていたときの苦悩、リンゴの木に対するお詫びの気持ち。。。やっぱり無農薬は無理なのか?という不安。
長期に渡るそのような体験をして、やっと見えてきた希望の光!
木村さんのリンゴに対する愛情、害虫とされている虫への話しかけ。。。
人生にとって、大切な何かを感じとれる本だと思います!
私の宝物の一冊♡
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今を生きる人の伝記として、是非読んでいただきたい一冊です!
あなたの人生の道しるべになりますよ。
それにしても、大切な事を教えてくれたのは岩木山だったんですね。
守られていますね、弘前!
あぁ、木村さんのりんご、食べたいなぁ⋆′◡ु͐‵⋆
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1980年代の初め、日本経済が世界の模範とされた時代から約30年近くの歳月を、耐乏生活も厭せずリンゴの無農薬栽培にかけてきた木村さんの物語。
”私にできることは、りんごの木の手伝いでしかないんだよ。失敗に失敗を積み重ねて、ようやくそのことがわかった。それがわかるまで、ほんとうに長い時間がかかったな”
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たったひとつだけ、夢中になれることがあればいい。
そういう人が世界を変えるんだって、ダイノジのオールナイトニッポンでも言ってたな。
最近、そういうことばかり、メッセージみたいにどんどんわたしに届いてくる。
好きとか嫌いとか関係ない、そんなものとっくの昔に通り過ぎたような、気の遠くなるくらいのけわしい道のり。楽しいも苦しいもないくらい。ただただ「夢中」になれること。
この本もわたしにそんなメッセージを届けてくれました。
たぶん何でもいいんだな。好きでなくても、なんでも。
世界に疑問をもってみる目。
あたりまえのことになんで?って思える心。
みんながあっちだっていっても、自分を信じてこっちにいこうとする体。
そこは正しいも間違いも、良いも悪いもない、ただ純度が高い世界。
いろんなことが詰まっている本で、味わいたかったから、ゆっくりちょっとずつしか読めなかった。もうやめようって思ったときに、また、読みたい。
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人がぶち壊したものを、再生させることが、
いかに途方もないかを証明するお話というような気がした。
りんご畑にりんごが実っている。
別におかしくもなんともない風景を私たちは思い浮かべるけれど、
それが、どれだけ人為的なものかを思い知らされた。
私は農薬を使うことを全然否定出来ない。
無農薬がいいことを知っていても、安いものを買うから。
でも、無農薬がもっと広まるとしたら、私は無農薬の
食品を買うのだと思う。
毎年、親戚から箱いっぱいに届くりんごを見る目が、
来年からがらりと変わるだろうと思う。
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こういう非効率を極めたところの絶対的利益って素晴らしいと思うし、日本が目指せるポジション何じゃなかろうか。
本に関してはポアンカレ予想の本を読んだ時も感じたが、あくまで番組を視聴する方が色々感じるだろうなと思う。オンデマンドで探してみるかな
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映画化にともなって久しぶりに読んだ一冊。
誰もが実現不可能と思っていたリンゴの無農薬栽培。
妻の体調を気にすることから無謀な挑戦に挑んだ、
木村氏の10数年間の苦節を描いたもの。
人に嘲られ、家族を窮困に追い込みながらも、
ひたすらにリンゴの木と向き合い、
最後に不可能を可能にした奇跡のお話です。
木村氏を応援する気持ちで読み進められますし、
視点や発想を変えることが成功に結びつく、
ということに改めて気づかされます。
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無農薬では不可能といわれたリンゴの栽培に成功した男。今映画でもやっている。この方の挑戦は素晴らしいし、感銘も受けた。
但し、逆に現代の農業において、誤解を恐れずに言えば「ただ無農薬であるだけ」で人の心を動かすほど素晴らしいと見なされることに、ちょっとした違和感を覚えてしまう。
現在人類が繁栄を謳歌している(人口数の爆発的な増加の意味で)のは、農薬なしには語れない。「農薬は悪だ、これからは全部無農薬だ」といった極論に走る訳ではないが、現状が少しおかしいことも考える必要性はあると思う。
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無農薬でリンゴを栽培する,そんな不可能に挑んだ男.木村秋則の物語.
映画を見る前に,是非読んでおきたいと慌てて手に取りました.
淡々と語られているので,正直,偉業という実感がいまいち湧きませんでしたが,凡人には理解できない行動.それをバカと呼ぶのか天才と呼ぶのか,考えさせられる一冊でした.ただ同じ男として,純粋にかっこいいと感じました.真似できるとは全然思えなかったけどね.
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木村さんというりんご農家の無農薬りんごの話し。だけど、それ以上に自分の弱さと向き合うような本でした。
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感動した。同時に、最近読んだクリステンセン教授のイノベーションのメカニズムとも結びつくものがあった。大きな変革を成し遂げるには、経験や知識をリセットしてゼロベースで考える必要があることを改めて学びました。さらには、破壊的な新技術は市場に乗るまで我慢と改良が必要な事も結びつけて理解できる話でした。是非映画も観にいきたいと思いました。