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みんなのレビュー27件

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評価内訳

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27 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

事実の重みとそれが解かれていく快感。そして、スリリングなうねり。

2011/12/26 21:26

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る

圧倒的な調査量、構成力で、ぐいぐい読ませる。
かなり読み応え、噛み応えあり。

1860年に起きたイギリスでの幼時殺害事件を描いたノンフィクション。
事件そのものを追うとともに、当時の捜査、中産階級の屋敷の社会的な位置、女性の位置、その頃 ”一時的精神錯乱” を弁護に用いることが可能になったこと、そしてこの事件に刺激を受けてウィルキー・コリンズ「月長石」を始め、チャールス・ディケンズ、コナン・ドイルなどが探偵小説を生み出したこと…などなどが、少しずつ明らかにされていく。
その解き明かされていく過程が、またスリリング。

歴史小説にも、数奇な家族史にも1女性の人物史にも、ミステリにも読める。
それも、ぐいぐい。

物語のうねり、面白さがある。

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紙の本

本格ミステリを歴史を追いながら読んでいるわけではないので知らなかったのですが、ここで扱われている事件て有名だったんですねえ。そういう意味ではウィッチャー警部も有名人。だから発見を期待する本というのではないような・・・

2012/02/20 19:51

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

好きなデザインです。色合いも含めてどちらかといえばピーター・ラヴゼイの本といっても通じるもの。こういうデザインを見ると、ハヤカワ・デザインは新潮社装幀室とおなじく、かなりしっかりしたデザインポリシーを持っているんだ、って思ったりします。ま、新潮社ほど格調高いデザインは多くありませんが・・・

装画:J.Grimshaw,Blackman Street,London(C)akg/PPS
装幀:ハヤカワ・デザイン

で、私はこの本を以下のように考えて読み始め、そして読み終えました。そして

1)探偵に比べ注目されない刑事のルーツを、世界で初めて本格的に調べた
2)そして、今まで不明であった最初の刑事を特定した
3)その刑事の生涯がどのようなものであったかを明らかにした
4)その刑事にとって最も重要な事件について、調査した

という本だったな、と思ったわけです。つまり、ウィッチャー警部というのはこの本で初めて明らかにされた〈最初の刑事〉であり〈ロード・ヒル・ハウス殺人事件〉も、埋もれていた事件をケイトがウィッチャーとの関連で発掘したものでであると思い込んでいたわけです、つい最近まで。

つい最近、というのを具体的に書けば田中芳樹『髑髏城の花嫁』(東京創元社2011)を読むまでは、ということになります。『月蝕島の魔物』に続く一冊で、ヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作の二作目にあたる面白い小説ですが、そこにロンドン警視庁を創立した一人、イギリスで最初の刑事ウィッチャー警部が登場します。

そこのところを読んだとき、サラリと通り過ぎて、あれ? と思って引き返し、なんだかどこかで似たような記事を読んだ記憶が、と思い、自分のメモを検索したわけです。そうしたら、ズバリ、この本のタイトルがみつかり、あ、そうだった。もしかして、田中も『最初の刑事』を読んで、使えると判断したのかな、と思ったわけです。出版時期から言っても少しも矛盾はありません。

で、書評をまとめようと思ってまず、被疑者の一人〈コンスタンス・ケント〉についてネット検索したら、出るは出るは、なんとこの人も、ロード・ヒル・ハウス殺人事件も、有名だったんです。事件そのものが扱われた有名作品もある。ウィルキー・コリンズの 『月長石』がそれです。日本でも戦前に森下雨村が「コンスタンス・ケント事件」を書いているらしい。新青年傑作選に載っているようなので私も読んでいるはずですが記憶はありません。

コンスタンス以外の、刑事についてもディケンズが言及し、ジョン・ディクスン・カーも 『ハイチムニー荘の醜聞』でオマージュを捧げているというのです。そうなればディケンズが登場する田中の『髑髏城の花嫁』のウィッチャーが登場するのは当然といってもいい。ということは、私が最初に掲げた4つの項目のどれもがこの本の特徴というわけではなくなります。

最初の刑事がウィッチャーであることは有名だったし、その人生についても作家が取り上げるほど人口に膾炙していました。そして事件そのものもすでに探偵小説のルーツともいわれる小説のモデルにされている。つまり、発見したのではなく、超有名な事件と人物について、改めて調べなおしたノンフィクションということになります。

しかし、これはウィッチャー刑事を讃えあげる話にはなっていません。のどかな村で起きた幼児の惨殺事件解決の切り札として投入されたウィッチャーは、見事にその任務に失敗します。犯人と目される人間を絞り込みまでしたのに、決め手がないままにその人間を捕まえることができません。そして被疑者は海外に行ってしまいます。

そして事件の6年後、修道院で修行をしていた人物が院長にフランシスの殺害を告白し、訴追され、死刑を云い渡されますが、ヴィクトリア女王の特赦により終身刑に減刑され、100歳まで生きることになります。大体において暗く重苦しい話です。読み終えてスキッとする人は少ない。ヴィクトリア朝特有のものかもしれません。少なくとも女性が読んで楽しむものではない。

ネットでこの本、かなり多くの人が取り上げていますが、殆どが男性(ネットなので、言い切れはしませんが)で、どうも読んでいると、事件やウィッチャーのことをこの本で初めて知ったという人がかなりいるようです。そしてミステリマニアは刑事についても事件についても知ってはいますが、でも本格的なノンフィクションは初めて読む気配が濃厚です。

そういう意味で日本でやたら評判がいい本、とはいえるのでしょうが、私としては読後感がスッキリしません。総じて後付けの感が否めないのです。ただし、面白い人が出てきます。トマス・ソーンダースがそうで、「第十四章 ご婦人がた! 黙っていなさい!」で、ウィルトシャー、ブラッドフォード・アポン・エイヴォンの法廷弁護士で治安判事らしいのですが、この人、権限がないのに自発的にテンパランス・ホールで審問を開いたというのです。

自発的に? 勝手に、というか思い付きで、というほうが正しいような気がします。で、そこに人が集まる。メチャクチャだな、要するにリンチでしょ、って言いたくなります。ともかく、自分が担当ではないから、自分で場所を確保してそこで審問を開く。いまなら間違いなく法曹界から追放でしょう。全体が地味すぎるので、こんなヤンチャの存在が面白い・・・

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2011/05/26 09:25

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