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現在入手できる唯一のエマノンなので、少し評価が低めです。
やはり、最初は『おもいでエマノン』を読んで欲しい。あれは最初にして秀逸なのです。鶴田謙二(マンガ)版も良いけど。
エマノンとはNO NAMEの逆さ綴り。
ジーンズに白い粗編みのセーター、E.Nとイニシャルの入ったナップザックといった出で立ちの少女なのか女性なのか。
地球上の生命誕生以来の記憶を持つ彼女には、名前は記号に過ぎない。
そんな彼女に纏わる物語。
いつも通りの短編集。
今回は4編を収録。
しかし、個人的にはあまり好きではない感じ。
確かにエマノンとしては、今までにあらゆるパターンをやり尽くしているので、単純にエマノンを描くのは難しいのかも。
とは言え、今までに出てるエマノンとそうタッチが違うわけでもないんですよ。何かが微妙に違う感じ。
最後に収録されている『あさやけエクソダス』は好きなんだけど。
ちなみに『いにしえウィアム』の扉絵の解像度が低いのが謎です。
また、今回は四六版の文芸書なので、今まで集めていたデュアル文庫版とサイズが合わないのも難点です(苦笑)
9年ぶりの新作。
前作は徳間デュアル文庫の『まろうどエマノン』(長編)です。
→http://booklog.jp/users/amenonioi/archives/4199051279
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読み助2011年5月31日(火)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2011/05/post-27bc.html
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梶尾真治先生の作品に出てくる女性は、どれも魅力的。
中でも双璧は、『つばき、時跳び』のつばきさんと、もう一人。
『エマノンシリーズ』のエマノンは、まさに「永遠の女性」とも言える。
過去から未来へのいつの時代のどんなところにでもエマノンは存在する。
まるで、梶尾真治版『火の鳥』とも言えるのではなかろうか。
今回は、山奥にいったり韓国に行ったり台湾まで船を出したり、エマノントラベルはいずれも飽きさせません。
中でも、「あさやけエクソダス」の庄一に、妙に感情移入した。
母の遺骨を抱えて来た時点でもうやばいのに、あのラスト…。
エマノンシリーズは、映画化して、自然を丁寧に描写してくれると、すごく嬉しい気がする。
出来うることなら、自分で短編一本一時間のお芝居にしたい。
ただ、三次元化する際、どう考えても、どの女優を揃えたとしても、鶴田謙二のエマノンの姿に勝てるとは思えないのが難点か。
「それは数日後のことかもしれないし、数十年後かもしれない」
エマノンであるからこその言葉で、どことなく心に残る、好きな言葉。
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9年ぶりの新作。まさか出るとは思ってなかった。不可思議で、重いものを背負っていて、でも飄々とした美女、エマノン。ミステリアス、ではないし、なかなか一言で表せない魅力が変わらず描かれている。鶴田謙二氏のイラストがまたよい。
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うーん、邪道かもしれませんがやはり鶴田さんの漫画のほうが好きです。なんだか小説のほうは内容が薄くてつめこみ過ぎてわからんちんな感じがします。
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全ての記憶を持つという設定で
人類の記憶関係を引き継いでいると勘違いしていたが
「生命の進化を見守る少女」「地球の意思」【帯より】
とあるとおり、惑星自体を背負っているのね。
(ちゃんと数十億年と書いてあった)
ジェイムズ・ティプトリー・Jr.
「エイン博士の最後の飛行」に出てくる謎の女性を思い出したが
あくまで人間同士、国家間、異種間、人間自体を
優しく愛ある物語で描きながら、
それらを支え包む環境や地球という存在の話。
他のシリーズ、特に原点も漫画ではなく
活字で読んでみたいのだけど、見つかりませんネェ。
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SF作家・梶尾さんのエマノン・シリーズの最初の作品「おもいでエマノン」が発表されてから早30年。このファンタジー・シリースがずっと書き続けられてきたのは、最初のキャラクター設定が魅力的だったからなのかもしれない。これはシリーズ5作目にあたる連作短編集。 黒く長い髪に大きな瞳で異国風の顔立ち。そして、はき古したジーンズに、白い粗編みのセーターという格好。まだらなそばかかすの残る顔で、両切りたばこをくわえる若い娘がエマノン。代々母親から引き継いできた膨大な記憶は、地球の持つ歴史と同じ40億年分にあたる。地球の持つ生命体進化システムの最先端に位置する者という設定だ。 今回も、舞台設定を変えたヴァリエーションがいくつも登場。最初の作品「おもいでレガシー」は、他人の記憶をコピーしてしまうという能力を持つ不幸な娘の物語。はたしてその能力は本当に不幸なことなのか?エマノンが現われて真実が明らかにされる。二つ目の作品「 ぬばたまガーディアン」は、舞台を朝鮮半島へ移しての時代絵巻のような作品。三つ目の作品「 いにしえウィアム」は、地球の生命体システムそのものを脅かそうとする邪悪なものから地球を救う地球外精神生命体の活躍が描かれる、、、
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梶尾真治が『エマノン』というキャラクターを生み出したのは1979年のことだ。
地球が誕生した時からの生命の記憶のすべてを持っている少女・エマノン、
時には彼女が主人公として、時には狂言役として、エマノンは地球の、生命の声に従いながら、放浪し続ける。
・・とまあこんなだいそれた設定はやっぱり80年代のもので、今ではちょっとあれだよなぁというレトロな感じは隠せない。
そのエマノンの哀しみとかそんなモノを了解して共有した上で、最新作に当たるのならうるうるなんだけど、
この作品で初めてエマノンに出会う人にはちょっと話の骨格の割にはこじんまりとまとめ過ぎでサラッと流れて終わりってことにもなりかねない。
だから、これはちょっと邪道な入門だけど、鶴田謙二先生のcomic版『おもいでエマノン』から入って、この本にシフトするのがよろしいかもよ。
まあcomic版から入ると鶴田エマノンのイメージが固定しちゃうというのが難点だけど、エーイ、いいじゃん、今からのヒトはこれで行きましょう!
だって梶尾先生のオリジナル第1作はすでに入手困難なんだから、仕方ない。
で、9年ぶりの『エマノン』は、以下の4つの短編からなる。
『おもいでレガシー』、『ぬばたまガーディアン』、『いにしえウィアム』、『あさやけエクソダス』
最後の短編のラストの切なさなんてさりげなくて、泣ける。
そして、梶尾真治先生同様、
あなたはあなたのエマノンに何処かの街角ですれ違っていることにきっと気付かされるだろう。
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どの物語のエマノンにあえてもホッとする感じがして良いですね。地球の歴史を記憶し続けて生まれ変わるエマノンの姿、次はどの物語であえるのか、作者のライフワークとして描き続けて欲しいシリーズです。
今回の作品の中では「ぬばたまガーディアン」「いにしえウィアー」が特にお気に入りです。
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変わらないエマノンワールドが心地いい。初期のエマノンを探し出して読みたくなりました。
最後の話の結末はちょっと悲しいですね。
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9年ぶりのシリーズ最新作ということで ワクワクしながら読みました
オムニバスで短編が4作品書かれていて
個人的に最初のおもかげレガシーが一番ぐっと来ましたけど
他の作品も もちろん良かったです
エマノンに惹かれて読み始めたこのシリーズですが
またいつの日か次の作品で読めるのをすごく楽しみにしています、
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過去に何作かあるエマノンシリーズ最新作。これ以外は読んだ事ないんですけど、古き良きSFの血を正しく受け継いだ佳作。田中光二の名作「異星の人」を思い出しました。
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エマノンシリーズ第五弾。第四弾が上手いこと手に入れたのでこの本を取り寄せて読んだはいいけど、すっかり第四弾を読んだつもりになって飛ばしていたことに今頃気付きました(笑)。それはさておき、今回は短編集。お気に入りは「いにしえウィアム」、「あさやけエクソダス」。この本でも数十億年の記憶を保ち世界を見守るエマノンは時に自ら世界の行く末を担います。彼女にとって伝えるべき次の世界を残すことも使命に含まれているのかもしれないとふと思いました。
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梶尾真治、という作家に興味を覚え、作家のプロフィールなどを調べてみるとこのシリーズを外せないと思い、気軽に中古本でも…と思っていたらなんと絶版の影響なのか軒並み値段は高騰しているじゃないですか!
ちなみに、定価だとシリーズ5冊で4,130円のところ、購入価格は7,039円。
「ゆきずり…」以外は絶版とはいえ文庫ですよ!大人買いしちゃいましたね~(苦笑)。
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久々のエマノンです。彼女に出会って20年の私は読んでいて胸が熱くなります。レガシーとエクソダスが心に残りました。