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人のつながりを作ることによってまちづくりを進め、
社会的な課題を解決しているコミュニティデザインの仕事。
プロダクト、建築、ランドスケープなどの”ハード”のデザインによってではなく、
人を動かすプログラムを中心に、その周辺環境を整えていく”ソフト”のデザインで、
活発なコミュニティの動きを作り上げています。
ただし、その道のりに決まったシナリオはなく、さまざまな異なった問題が発生しますが、それに対する著者の解決方法が極めて的確で、敵をつくってしまわないようなものになっているところが見事です。
地域住民参加の企画やイベントを盛り上げても、それをゆっくりと、継続して盛り上げていけるようなプログラムを考えなければ、それは地域のためにはならないんだなと、改めて難しさと重要性を認識しました。
爆発的な企画やイベントではなく、継続してゆっくり成長していけるつながりを大事にしたいですね。
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ハード(建物)を提供する仕事をしているので、コミュニティというソフトを提供する仕事がとても興味深かった。
最近、郊外のとある新築マンションの入居前顔合わせイベントで1000人を集めたと聞いた。私のしている仕事はハードを提供しているようで、実は「生活」というソフトを提供する仕事。特に住んでからどうコミュニティを築くか、はハードの面からもとても大切だと思った。
「単にイベントやって終わり、ではない。大切なのは持続すること」。ですよね…。私のできることはまだまだ小さいけれど、そこに住む人が幸せになれるように頑張ります。
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モノを作ることだけがデザインではなくて、社会的課題を解決するための道筋を見いだすことそれ自体がデザインである、ということを再認識させてくれる一冊。
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7/29読了。
モノやカネの価値がゆらいでいる現在、ヒトの繋がり、すなわちコミュニティの力をいかに引き出すか。誰かがつくったものを利用するのではなく、つくるための仕組みをつくる。この本は、これからの時代に最も求められていることの一つのあり方が、多くの事例と共にわかりやすく記されていた。
ヒトの社会において最大の目的は個人がいかに充実したライフスタイルを送れるかであり、そこの問題に対して、ソフト面からのアプローチというのは非常に有効な手段なんだと再認識された。
ハードだけがあればいいというわけではないし、ソフトだけでも心もとない。バランスと順序が大事だと思った。ハードづくりはそれをつかう人が何をしたいかというソフト面からの明確なニーズ、目的があると生き生きする。つまりハードはソフトの魅力を引き出すツールなんだと思う。
モノを作るなら、大量生産のハコモノに人を収めるのではなく、利用者にピッタリフィットしたモノを作っていけたのなら、モノの価値もよりよくなるのでは。
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コミュニティから人々の意識を変えていくという挑戦について書かれている。ハードや空間設計を行うことだけが「デザイン」ではなく、課題を解決するためにコミュニティの力を高めるというアプローチ方法についてを、ソーシャルなデザインとして説明している。
単に記号的な美しさとしてのサイン(sign)から抜け出し(de)、課題の本質を解決する行為のことを言う。(p235)
非常に興味深かった。
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その地域に眠る魅力を汲み取っていく著者の姿勢、目の良さというものを本書から体験することができる。
最大のカギが対象地域のコミュニティを作り上げることだ。コミュニティを確立し運営方法をデザインすれば、地域の人々は自身をデザイナーとして進化を繰り返しながら、地域に根付いてゆく。本書では、まちづくりや離島問題、マンション建設などで起こった問題が成功事例とともに紹介されている。
一方で、コミュニティの成立と地域住民たちの活動ができるようになれば、最早デザイナーもハコモノ建築もいらないようにも(もちろん適材適所ではあるが)読めてしまうだろう。コミュニティデザインは、物質的なモノを作り解決しようとするデザイナーに対する疑問を黙して語っている。どんなデザインがその時、その場で本当に必要かと言う認識を改めさせられた。
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今、何かができそうな気持ちになっていることに驚く。
まちづくりってこういう感じ、という印象で、突飛なことは特にない、強いて言えばダーツを投げた女子学生のくだりくらいなのだけれど…
コミュニティに限らず何かを作り上げていく過程がうまく伝わってくる内容だった。
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今、めっちゃ売れてるらしいです。
情熱大陸効果はすごいなー。
コンサルティングする外部の人間は
最後にはまちを離れなければならない
それまでにまちに自立してもらわなければならない
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時間的にも空間的にも広い視野でしかけをデザインしている。単発の集中的グループ体験というよりもセラピューティック・コミュニティという感じ。一見「アイデアの人」に見えるけれど、地道で粘り強い「努力の人」なんだと思う。情熱大陸も見たかった。
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話題になっていたので先日買っちゃいました^^
やっぱり情熱大陸の放送後、人気が急上昇したらしく
お取り寄せして買いました。
はやく読みたい!(芳崎)
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どうしたら、こんなにうまくいくんだろう?先日、情熱大陸に出演していた著者、山崎亮さん。コミュニティの重要性が言われているなかでカタチばかりのコミュニティづくりがおこなわれ、理論や理想が先行する書籍が多いなかで、本書は著者が自らコミュニティをデザインしてきた過程、その後の経過が描かれており非常に受け入れやすく、わかりやすい。コミュニティとはヒトである。地域、コミュニティなどのキーワードに興味があるなら本書は参考になる。大学生と地域コミュニティの関わり方、コミュニティデザインの面白さと難しさ、決して理論ばかりではうまくいかない。その地域の文化、歴史、人柄、コミュニティは難しい、だからこそ面白い。
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本のつくりがよくあるまちづくり事例集となってしまっているのが、非常に残念。
事例の内容がユニークであるからこそ余計に。
筆者は学生に対して、事例を調べて、同じような手法を提案するのはコミュニティデザインの訓練にならない。という趣旨の話をしたという。
まさにそのとおり。
だからこそ事例集というつくりより、筆者の考え方を中心に構成してほしかった。
筆者のプロジェクトには、表面的な目的とは別に数字にはできない心理的、長期的ねらいがあるように思う。
事例の詳細は飾りであって、それぞれのプロジェクトの意味は一行で示されるくらいシンプルなものであると思う。それを読みとくのは少々難しい。
無縁社会を問題視し、人をつなげることに注力しているが、つながりたい人は勝手につながっていく。
生活するには適度な距離感も必要で、単なる趣味サークルの集まりではないのがまちの難しさだ。
そこらへんを期待して読み始めてしまったので、評価は低め。
『ゆっくり』という言葉が何度か出てきたが、主軸はそこにある気がしてならない。次回の著作に期待。
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今日は、人数が少ないグループだったので、本の話から発展して、映画の話やエネルギーの話になり、面白かったです。それぞれの人が選ぶ本は、今の時代を映しているんだな、と思います。
* fumiko ohashi *
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地域でよくあるダム建設のしこりが解消に至るまでなど、興味深い取り組みは掲載されていたが、もう一歩深い、著者の思考や葛藤を読みたかった。事例紹介にとどまっていて、ちょっと物足りない感じも。学生が中立の存在として、まちづくりや地域課題解決に可能性があるということは、なるほど!と感じた。
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勉強になっている。コミュニティをデザインするということの目的がしっかりしているので、具体的な体験事例から導き出された状況解の一つ一つ(全てに通じている解はこれだ!と著者はごり押ししない)が、コミュニティと呼ばれるつながりの器に対して一つ一つ応用が利くし、示唆に満ちている。あんまりにも勉強になるので、一行を進んでは自身の問題を考察しアイデアを書き付けるという繰り返し。なかなかページが先に進まない。が、筋が一本通っているので、迷わない。