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健康度の指標は、生活機能の自立度①歩行②排泄③食事④入浴⑤着脱衣
人生後半は病気ではなく、高次生活機能がポイント
歩く能力はからだの基本性能の鏡である。老化が進むと普段の歩行=最大歩行速度になる。
要介護予防にはAlb4.3g/dl 以上が必要だ。
要介護を予防する8か条
①欠食しない
②動物性蛋白質をとる
③魚:肉=1:1
④油は不足しないように
⑤牛乳は200程度飲む
⑥食材の調理法、保存法を知る
⑦調味料を使い、美味しく食べる
⑧自分で食材を購入して準備する
著者の強いエネルギーを感じる本だった。
納得するところもあれば、そうかしら?と思うところもあり。
疾病対策ではなくて、要介護予防が大事だというのは強く共感する。
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動物実験ではなく、疫学調査や信頼できる論文を用いて説明されているので、説得力がある。高齢になれば栄養状態をよくするため、乳製品や動物性たんぱく質を十分食べることが重要。もともと、小食や偏食の人が高齢になってから食べようと思っても食べられないので、高齢者になる以前から偏食せず、消化しにくい動物性たんぱく質を消化できる能力を身につけておいてほしい。
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チェック項目11箇所。本書では、おおむね50代以上の年代を「シニア世代」としている、老化を基盤とした健康問題は個人差がとても大きいので、年齢を固定することに意味はない、より早い時期から、人生後半の健康づくりに関する理解を深めていただければ幸いである。「振り込め詐欺に気をつけて」というメディア情報はあっても、「それに関心を示さなくなるのがシニア世代の健康問題の特徴のひとつである」。高齢者の知的能動性と社会的役割を低下させない健康施策があれば、振り込め詐欺はかなり予防できるはずである。地域社会の中で独力で生活を営むためには、「高次生活機能」を維持し続けなければならない。齢を重ね、生き延びてきたということは、生活習慣病を乗り越えたことを意味する、生活習慣病に罹り、負けてしまった者の多くは、高齢期を体験することなくこの世を去るからである、したがって、人生後半の健康問題に対して、生活習慣病が影響する程度はかなり小さくなる。人生後半の健康管理では、さまざまな病気の発症を「老化の結果」と捉える視点が必要になってくる。からだの老化を可能な限り遅らせることで、罹っている病気の悪化や、新たな病気の予防ができる、これが、シニア世代の健康管理の特徴のひとつである。老化の速度は、病気を標的とした医学技術では根本的な制御はできない、ここまで老化が進んだときはこの薬、さらに進んでしまった場合は手術で取り除く、などという、病気の進行に合わせたような治療技術は、「老化」にはまったく存在しない、病気の自然史に対応した予防概念は通用しないのである。われわれ人間が社会生活で営む食事サイクルは、食事供給事情に特に問題がない場合であっても、元来が日に三食の制限食である、しかし、自由食グループのラットは、飼育ゲージの中でただひたすら食べ続けるのだ、人間社会でいえば、摂食障害の異常過食の疾患グループと比較しているに等しい。シニア世代は、からだのたんぱく質栄養の基本バランスが本来はゼロサムなのに対し、マイナスバランスへ向かってゆく、欠食することで、さらにそのバランスは負に傾きやすくなる、欠食は老化を加速させることになる。動物性たんぱく質を十分摂取。ストレスなどにより情動が不安定になると、認知機能は大きく低下する、牛乳や乳製品をよく摂ることで安堵感が生み出され、ストレス耐性ができ、認知機能の低下が防げるというわけである。
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50歳以降は肉や卵や油脂を積極的に摂ろう。指標は血清アルブミン。毎日10食品群のチェックだけで、ぼけと寝たきりが予防できる。