紙の本
爽やかさ満点の人情劇。
2021/02/27 12:28
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
爽やかさ満点の人情劇。医学もの思ったが、何と医療を背景にした人情劇だったとは。しかも、一癖も二癖もありそうな登場人物達の会話はまるで漫才のように軽妙洒脱。にやつきながら読んでると意外な医療現場の現実、人間の死との向き合い方という真剣な問題を軽妙に描いてくる。手軽に読めて心温まる作品。夏目漱石に傾倒した奇妙な文章表現も笑える。直ぐに次が読みたくなる。
紙の本
神様のカルテ
2020/11/10 13:24
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初秋から冬の物語なのに、春の日差しを感じる雰囲気。「満開の桜」が出てくるせいもあるが。
主人公・一止の独特の話し方が、長野の景色と古風な御嶽荘に、妙にマッチしている。特に、御嶽荘での友人との語らいは、妙だけどアリ。これは映像化すべきではないと思う。
地域医療の厳しい現状も描かれているが、ふわっとした温かい読後感だった。
電子書籍
古典(近代)文学と現在のテーマとの融合
2019/09/25 11:07
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投稿者:tomo - この投稿者のレビュー一覧を見る
夏目漱石に影響を受けた地方の総合病院で働く医者の物語。変人と称されるものの、マイペースで自分がしっかりしているため周りからの信頼も篤い。大きな事件が起こるわけではないが、めまぐるしい日常の中から紡ぎ出される命の物語がとても優しく感じる小説でした。
紙の本
生きるとは何か、人の死とは
2013/07/20 13:10
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投稿者:h8441 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日、目まぐるしく動く現実の世界では、生きるとは何か、人の死について立ち止まって考える余裕はない。この本を読みながら、ゆっくりと過ぎ去る時間を感じながら、そんなことをふと考えてみた。身近な人の死が近いからだろうか?
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心が温かくなりました。新幹線の中で泣いてしまった…。こういうお話、すきです。2も読みたい!
あと、ハルさんにあおいちゃんはぴったりだと思いました。
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もし終末期医療を受けるなら、一止先生みたいな医師に診てもらいたいです。
一止の奥さんのハルがとても可愛いし、学士さんのエピソードが泣けました。
読後感がとてもスッキリしています。
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心地よい。
主人公の考え方、ハルさんの可愛らしさ医療現場の説得力。
映画化だから読んだけど、2がすぐ読みたくなった。
ハルさんは宮﨑あおいで大正解だと思う!!!
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ずっと気になってたのがやっと文庫になりました。
映画化のおかげかな?
キャストが決まってたので読みながら脳内変換。
宮崎あおいのハルさんは可愛いと思います。
2つ目の「門出の桜」は映像で観たいかな。
イチさんとハルさんののほほんとした空気がいい感じ。
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長野県を舞台に、地域医療に携わる医師の姿を描いた作品。以前から気になっていましたが、文庫化を機に購入。
人の生と死が関わってくる物語は、重々しい展開になったり、お涙頂戴な雰囲気になりがちですが、この作品は優しく、暖かく、人の命に触れていると感じました。実際に地域医療に携わっていた作者の、医者としての姿勢・考え方にも、とても好感がもてました。
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あっという間の読了(読みはじめたのは今朝)。
なんて言ったらいいのか、この全編に横たわる空気感がすごくいい。
登場人物たちもすごく魅力的だ。
特に一止先生は、自身の仕事に誇りと自を持っていて、もちろん悩みも苦しみもするのだが、それでも絶対逃げない姿に、勇気を与えられ、月並に言うと感動させられる。
思わぬ元気をもらった一冊であった。本読みながら、声だして泣いたのも久しぶりやったし。
そうそう、夏目漱石の「草枕」が読みたくなったことも付け加えておく(^_^)
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若年層向けかな。話題の本だったし、映画化、文庫化されたのでよんでみたが、文庫で十分だと思った。そこそこ楽しめたが、登場するキャラクターが、魅力的というよりは奇怪な人たちが多すぎて、リアリティに欠けるのかも?漫画化、映画化向きではあるかもね。
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文庫化待ってました~!
大好きな宮崎あおいで、映画化ってことで、読みたかったかた、嬉しかった!
けど、あんまり面白くなかった(笑)
田舎の病院の話なんだけど、話がありきたりだな~。
患者が死ぬって感じで。
いや、泣いたけどね。
王道に流されましたとも~。
泣いたけど、たぶん物語は印象に残らなかったからすぐに忘れそう。
キャラはみんな良かったけどね~。
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宮崎あおいちゃんと嵐の櫻井くんが出演の映画ということでよんでみた…配役ぴったり。字が大きくてかなりさらっと読んでしまえる。シビアな内容も多いけど、全体的にほのぼのした空気感が好み。著者は医学部出身ということで、メッセージがわかりやすく盛り込まれておる。
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イチさんと彼の周りの人たちの言動ひとつひとつがあったかい。心地よい。優しい。目に涙がたまってくる感じの優しさ。
幸せの尺度は人によって違うけど、「幸せ」ってこういうことなのかな?って考えさせられました。
映画化で、ハルさんが宮崎あおいには大満足!
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24時間365日対応している
長野の病院に消化器内科医として働く主人公とその妻、
ふたりの周りに居る病院関係者や患者さん、
ご近所さんとの関わりが描かれた作品。
登場人物がみな個性的、そして温かい心の持ち主なので
悲しい出来事も悲観的にならず、悲しみの中に優しさを見つけることが出来ます。
先生や看護師さんが患者さんを、患者さんが先生や看護師さんを思いやると、
医療ってこんなにも優しさと幸せに満たされるものなのか、と感じました。
…とはいえ、舞台は地方の病院。
寝る間も惜しんで(…というよりは寝る時間もなく)
第一線で患者さんと向き合った医療を提供する地域医療と
大学病院の医局で研究を極めるべくした先端医療との差異や
両医療の在り方にも触れていて、奥が深い作品。
読了後、心に残るのは、
人との関わりの中で生まれる優しさや温かさ、そして爽やかさ。
主人公夫婦、周りの人たち、ずっと見守りたいと思えます。