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民主党政権の内幕、官僚のサボタージュをここまでリアリティーを持って書いた作品はまだないかもしれない。けど、その「新しさ」という特徴以外は、特に・・・・。官僚からの政権批判・政策批判では、元財務官僚・高橋洋一氏の作品のほうが、読んでいて、「へえ~」があったなあ。高橋氏の方が文章うまいし。
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現役官僚で、出る杭の筆頭としてTVにも露出が多い古賀氏の本、ようやく読み終わりました。
前半、いかに霞が関が腐っているかの現状を書いているあたりは正直あまり本に入りこめずなかなか読み進めなかった。
中盤から、古賀氏のやってきたことや改革に向けて考えていることを古賀氏自身の言葉で語られ始めたあたりから急に面白く感じ始めた。
個人的には農地に関するくだりが興味深かった。
ここまでばらしていいのか?という感嘆もあるけれど、渡辺喜美元大臣に肩入れし過ぎるようなきらいがあったり、これだけ民主党のトップ連中を批判しているのに小沢一郎には全く触れていなかったりするあたり、バランスが悪い部分もなるんだろうな、とも感じた。
ボリュームがあり、じっくり読んだつもりでも頭に入っていない部分もありそうなので、時間をおいて再読したいと思う。
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自らの利益のみにとらわれず、本当に日本全体の事を考えている古賀氏には敬服する。
経済的なことでは、増税をはなから思い浮かべる政治家は分かっていない、あらゆる措置を講じて、それでもだめなら増税・・・というなら納得すると言っている点は同意であるし、何より、官僚の天下りを根絶することについては大賛成である。
ただし、強力な構造改革を進め、小泉構造改革下のような状態になることには、賛成しかねる。失業者が多い現状や、成長する経済のなかで、その恩恵を被れなかった人が多くいたことは周知の事実である。
著者は、アメリカなど先進国とあらゆることについて比較しているが、北欧のシステムなども比較対照としてもよかったのではないか。
もともと新自由主義を唱えている方なので、高福祉高負担の北欧は眼中にないのかもしれないが・・・。
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腐敗する官僚システムをばっさばっさと切り捨てていく序盤は、読んでいて爽快ですらある。是非とも脱官僚・政治主導のための改革を実行して欲しくなる。ただ中盤に入るといきなり自慢話へと続く。(良い事したのはわかるけど・・・。)しかも今まで批判してきた官僚のやり方をフル活用しての実績自慢。そうか、マスコミ活用も込みで官僚権限というのだな、と実感させられる。恐ろしい。後半に入ると自らの持論による社会改造論が並べられる。!?となるような浅く広い見解が目に付く。この著者は、公務員制度改革のスペシャリストとして特化すべき《官僚》なんだろうな、と感じた。この本は後半半分が無かったほうがきちっとした書籍になってたような気がする。
結論・・・霞ヶ関を一つの小さなサーバーに置き換える。(防衛・検察・警察を除く)人員はすべて解雇。通常業務はすべて電算処理にまかせて、内容はエクセルで内閣へプリントアウト(笑)。電算処理は減税処理へむけてしか計算しない。新しいことはすべて内閣が請け負う。で、いいんじゃね。
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「現役経産役人が、実名で官僚中枢の崩壊ぶりを暴露!」という宣伝の割りに、たいしたことありません。官僚組織のダメさ加減の指摘は一旦おいて、日本危機への処方箋を述べている部分が重要。基本的には、徹底した「規制撤廃論者」の立場です。成長戦略に加え、農業、医療、教育の規制撤廃・開放策には、私は賛成。例えば、「高齢者優遇政策を思い切ってやめて、子供・若年層こそ優遇する」という主部分など。収入・資産ある高齢者は、完全年金停止にすればよい。世間は反対の大合唱になるのでしょうねえ。
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確かにこの国の中枢は崩壊しているのだろう。
著者の新自由主義的ないくつかの政策についは異論もあるが、多くについては、なるほどと思う。TPPと農業に関する政策(逆農地改革)や、ダメな企業に退場していただくこと、これらは新自由主義ということとは関係なく、早くそうすべきだと思う。この国の経済の大問題は生産性の低さなのだから、そういう企業、組織には退場してもらうしかないのである。それらの既得権益を守ろうとしていることにこそ問題がある、というのは著者の指摘通りだろう。
政治家はもう、こんな議論をすることも、未来を描くこともできず、ただ権力闘争するのみか? その権力の正しい行使の仕方も知らずに・・・。
著者も官僚としては終わったのだから、政治家にもなってはどうか。
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暴露、批判は全く興味ない自分にとってこの本は単なる暴露本ではなくたいへん勉強になった。政、官暴露批判はされているが著者自身が様々な分野において日本国の今後の提言をされている。小生はものづくりに携わっているだけに日本の誇る擦り合わせ力そして中国人の労働に対するの考え方には納得せざるを得なかった。
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日本大丈夫か?このままでは官僚に日本は食いつぶされてしまう。
本来、これを制御するための政治が機能不全に陥っている。
我々はどうすればよいのだろうか?
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改めて思う。小泉改革を全否定した故に今日の迷走があるのだと。もう手遅れかもしれないが、それでも、いまからでも改革を始めないと。
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日本中枢がどんなところなのか。政治家、官僚の実態とは。とても興味深く読めた。政治家、官僚、利権に群がる人々、マスコミの対応・・・読んでいて腹が立ち呆れてしまった。と同時にそんな中でも改革に奔走する人々もいることが少し救いだった。政治に無関心であってはならないということが切実に感じられ、自分自身が賢くならなければならないと思った。それにしても、著者の古賀さんがこんな状況の中で逃げずにいることに尊敬の念を覚える。
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生活の基盤・ルールを決めている政治。
その政治を行う政治家という職業、霞が関というブラックボックスの中で何が行われているのかを知ることができる。
そして、政治の役割・あるべき姿について関心を持ち声を上げていかなければ、自分たちの暮らしを守っていけないと痛感させられる一冊。
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経済産業省の現役官僚が現役のまま、やむをえずこういうかたち(出版)で発表せざるを得なくなって、今、売れまくっている本。
日本人は今自信を失っているし、悲観的になっている。そんなことはないよといいたくて、僕は自分のホームページ「おくだの夢幻庵」http://www.kitsch-y.com/に、自信を失っている日本人のために「日本の国にもこんないいことがあるよ」と伝えたくて設けた「じゅてーむ・る・じゃぽん」というコーナーがある。(なかなか、時間がなくて更新出来ていないのだが。)
僕がこの古賀茂明さんの存在を知って、この「じゅてーむ・る・じゃぽん」に「官僚にもこういう人がいた」という一文を書いたので、読んでもらえば、僕の気持ちは分かってもらえると思う。
古賀さん次は優秀な官僚をネットして「霞ヶ関革命」をやって下さい。応援します!
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あんまおもしろくない・・・。
職業柄、霞が関の実情は知っているのでそう目新しい内容ではなかった。
経産省は内部崩壊、財務省が悪いetc...負け犬の遠吠えみたいな印象。
持論の展開なら誰でもできる。
それを少しずつでも実現するのが官僚の本懐だと思います。
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この著者は現役経産省の幹部でありながら、「官僚批判」をおこなっており、TVでも結構露出が増えている。現役の幹部が同じ官僚を批判するのだから、テレビをみている視聴者はこの著者に親近感を抱くはずだ。だが、この著書を読んでいくと、あの小泉・竹中コンビの「構造改革」と同じ線上の新自由主義論者とわかってくる。富めるものがより富を増やすことができれば、その「恩恵」は下層に「滴りおちてくる」式の論である。小泉元総理は「郵政」を悪者にしたて支持を得て、新自由主義政策を行ってきたが、この著者は「官僚」批判で支持を得て、力を失いかけた新自由主義の復活を狙っている。
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早く省庁一括採用にしてほしい!官民人材の流動化はとっても重要。国も地方も。古賀パパを応援(o^^o)