投稿元:
レビューを見る
ビジネス雑誌で推奨されていたので購入。
この本を読んでいると…この国の将来に対して暗澹たる気持ちになる。
あくまで一人の意見なので鵜呑みにはせず、反対側の意見も聞かないと危険ということは、重々認識しつつも、この本に書かれている多くのパートは真実なのでは、と思ってしまう。
「政治のレベルは国民のレベルを表す」という言葉を噛み締めよう。もっと勉強しないと。
投稿元:
レビューを見る
バタバタしてたらlogをつけるのが遅くなってしまいましたが、民主党代表戦が終わる前までに読み終わりたいということで、だだっと読了しました。
官僚として有能で正義感があって、霞ヶ関批判をしたら窓際に追いやられ、すごいイジメを受けている古賀さんの本でございます。
霞ヶ関ってのがいかに強大な力を持っているのか——。永田町のコントロールをしつつ、大義名分もたてつつ、利権を作ってオイシイ思いをするために、日本で最高の能力のすべてを注ぐ人たちとの戦いの話。
個人的には、最終章までは繰り返しもあるし、そこはざっと読みつつ、最終章が古賀さんの日本再生の戦略/戦術となっているので、そこをじっくり読むのがおすすめかなと思います。というわけで、で、野田さんが総理になったのも、すべて財務省の思惑通りかと…。うん、やっぱ日本はまずいな…(2011.08.25読了)
投稿元:
レビューを見る
日本には歪みがたくさんある。本当に目指すところを現実のものとするためには、政治のシステムを変え、終身雇用から脱却し、メディアの洗脳から国民を解き、なおかつ国民自体が人間としての素養を高める努力をし続ける必要がある。政治家の質は国民の質に直結する。普遍的なものを国際情勢を勘案しながら真摯に追い求めていける国家でなければいけない。止まっていては不幸になるだけ。幸せになるために前に進もう。
投稿元:
レビューを見る
官僚の責任とかぶっている部分がとても多いけど、最近読んだ本の中ではかなり上位にランクできる。面白い。今後の古賀さんの活動に興味が湧いた。
投稿元:
レビューを見る
年金の賦課方式とか知らなかったし、ためになることが多々あった。
おりしも増税待った無しの様相な昨今。
全国行脚とかの前に、霞が関の中で公務員削減のお願いして回れ。と思うね。
結構断定口調が気になったし、都合よすぎる想定もあって鵜呑みには出来ないと感じているが、自分の考えを持って政治に取り組んでいる点は評価したい。
投稿元:
レビューを見る
自ら官僚でありながら、公務員改革に取り組む古賀さんが気になって読みました。
さすがに現役の官僚が書かれているだけに、組織内部の事が詳細に述べられており、はじめて知る事も多くおもしろかったです。
特にポストを増やすために働くという官僚の行動原理がよく理解できました。
以前までは増税賛成派だったのですが、この本を読むと考えさせられてしまいます。
この本を読んで感じたのは、大胆な改革を行うためには、細部にはこだわれないのかということでした。
古賀さんの改革案はかなり大胆で、ある意味で粗い感じがします。
これは逆にいうと、細部まで配慮しているようだと、改革など行えないということなのかもしれません。
この点は引き続き検討していかなければいけない点だと感じました。
投稿元:
レビューを見る
政治、官僚の問題が鋭くえがかれていて、本当にこんな状態なの?って驚くと同時にそれにたいする提言がわかりやすく書いてあるので、納得するところが多く、説得力のある本だと思いました。ただ、政策提案については全面的に賛成というわけでなく、そういう部分でも自分の考えを整理する事が出来た本でした。
投稿元:
レビューを見る
良くテレビでお目にかかる官僚の方の本。読み始めは、ちょっとしたビジネス小説ばりのモノなのかと思ってしまったが、やっぱり有名になることはありますね。政治と官僚の実情をつかみ、これからの日本への提言を後半にたくさん盛り込んで頂き、若者ではない私も思わず、奮い立とうという気になりました。
投稿元:
レビューを見る
経産省の現役幹部が実名で告発!!
「日本の裏支配者が誰か教えよう」
福島原発メルトダウンは必然だった……
政府閉鎖すら起こる2013年の悪夢とは!? 家族の生命を守るため、全日本人必読の書
経済産業省大臣官房付 古賀茂明。
民主党政権と霞ヶ関がもっとも恐れる大物官僚が、ついに全てを語る!
日本中枢が崩壊してゆく現状を、全て白日の下に!
・巻末に経産省が握りつぶした「東電処理策」を掲載
発電会社と送電会社を分離する発送電分離。このテーマについて本気で推進しようとした官僚が何人かいた。あるいは核燃料サイクルに反対しようとした若手官僚もいた。しかし、ことごとく厚い壁に跳ね返され、多くは経産省を去った。私も十数年前、発送電分離をパリのOECDで唱えたことがあるが、危うく日本に召喚されてクビになるところだった。その理由とは何だったのか――。(「序章」より)
改革が遅れ、経済成長を促す施策や産業政策が滞れば、税収の不足から、政府を動かす資金すらなくなる。そう、「政府閉鎖」すら起こりかねないのだ。いや、そうした危機感を煽って大増税が実施され、日本経済は奈落の底へと落ちていくだろう。タイムリミットは、ねじれ国会を解消するための参議院議員選挙がある二〇一三年、私はそう踏んでいる。(「まえがき」より)
投稿元:
レビューを見る
去年話題だった本。誰が考えてもこの人の言ってることは正論だと思うんだけど、霞ヶ関っていうのはこういう人が生きていけない所なのか。暗い気持ちになるなー。
投稿元:
レビューを見る
C0095 断片的には聞いていました。でも、これほどとはね。陸海軍省はともかく、内務省解体をスケープゴートに生き残った人たちの系譜ですからね。官僚の能力については、「PSE問題」のときに感じました。「なんでこの程度の人たちに、この給料と権力なのか?」と。正解のある問題を解くのに優秀なのは認めますが、それをもってして行政のプロたれる根拠にはならないです。多くの提言も本書にありますが、とれもこれだけで足りません。自動車関連の重税は何とかして欲しいです。別に日経が悪というのではないのですが、いつのまにか日経グループに洗脳されているのに気づきました。
投稿元:
レビューを見る
現役経産省官僚が現在の政治、官僚制度の問題点を自身の経験に基づき暴き、指摘し、これからのあるべき姿について幅広く提言した著作。
読んでいて面白かったのは、第3、5、7章辺りの官僚や政治の実態に触れた辺り。特に第7章の独禁法改正に著者が裏舞台で奮闘するあたりなどは、官僚の仕事が非常にリアルに描かれており、また僕自身が学生時代に勉強した部分と重なる箇所もあって、素直に面白かった。民間の企業で働く者としても参考になる部分がある。
著者の提言の核である”政治主導”を実現するための公務員制度改革の話も非常にうなずける箇所が多い。現状の”官僚主導”体制を崩すための「国家戦略スタッフ」「内閣人事局」「内閣予算局」の構想も大方理に適っていると思う。この点で気になるのは、著者がやたら能力主義、成果主義を前面に押し出している点だ。最近は日本に能力主義、成果主義をそのまま適用するのは風土的に難しいと言われる論調が目立ってきていると思うが、これは僕も運用する側の一人として確かにそう思うことであり、”横並び思想”(P352)の強い日本社会で、著者の言うやり方がそのままうまく内閣に適用できるとはとても思えない(ただ一方で官房周辺及び内閣人事局が持つ人事権は幹部人事に限定するという言及もしており、その辺りでバランスは取れているか)。
終章の提言は、概して新自由主義的というか、要らぬ規制はできるだけ緩和して全体最適を目指せ、そのための多少の痛みは仕方がないという論調で徹底しているようだ(議論が大雑把な気もするが)。またまだ霞が関の色に染まっていない若い人に活躍の機会をという論調も目立つ。
概ね同意するものの、内田樹の言う「奪還論」型の議論とは多少文脈が異なるが、僕は何でも若い人に活躍の機会をという論調には単純には同意できない。もし著者が経産省の本流に残っていたら果たして今と同じようなことを言えるのか、と思うからだ。これは若いとか高齢であるとかが問題ではなく、著者が述べているような問題意識に共感できる人達が核となって解決していくべきものではないか。
総括として、官僚、政治の実態、問題点を暴いた部分は非常に意義のあることだと思うし、また門戸を広げて大いに議論を呼び込もうとする姿勢も素晴らしいものがあると思う。パッケージ型インフラの問題、責任を取らない政府系ファンドの問題など、各論も読んでいて非常に面白いし、共感できる(財務省の圧倒的な支配力についてはただただ驚かされる)。
ただ著者のその頑なまでに正論を貫く姿勢ゆえに成し遂げられなかったこともあると思うと、筆者のこのようなアプローチについて全面的に同意するのはどこか憚られてしまうのもまた事実である(どこかに書いてあったが、「もう少しうまくやれなかったのか?」と思わずにはいられないのだ)。
まあそれは置いておいて、日本の社会に深く根付いた「癒着」的な構造は如何ともしがたいものであると思わずにはいられない。日本の製造業の強みは一般的に「擦り合わせ」にあると言われるが、著者の言うように、これは弱みとの表裏一体のものである。「癒着」も「擦り合わせ」も「横並び思想」(平等主義、均質化への圧力)も元を辿れば同根の気質��ら発せられているものであるような気がしてならない。筆者はそこからの脱却を目指すべきとしているが、果たしてそれは可能なのだろうか。あるいはそういう気質を最大限生かしていくという方向性は模索できないのだろうか?
投稿元:
レビューを見る
読み終わったといっても、最終章しか読んでいないので、あまり評価はできません。
しかし、著者が極端な規制緩和路線を評価しているのは理解できました。
正直、このような本が本屋の棚に沢山積み上げられているのが恐ろしいと思いました。
TPP賛成、大規模農家賛成、医療の産業化賛成などなど。
勉強になるところはなったが、いかんせんデータが不足していると思った。
さらに、このような論調は新聞などでよく見る、という印象であった。
「お、この本おもしろそう」で手にとって、それ以外の本はあまり読まない。だから、一方的な主張の人が多くなってしまう。本一冊で自分の意見が決められてしまう。
そんな危機感を持たされました。
様々な本を読んで、自分の意見を持つように促されたという面では、評価できる一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
日本の公務員の制度疲労状況に暗澹たる気持ちになります。そのなかで戦ってこられた古賀さん他こころある方々にエールを送りたいと思います。
多くの方にこれを読んでもらいたいです。
投稿元:
レビューを見る
一公務員でありながら、これだけの大局的視点を持てるのは凄いものだ。公務員改革の必要性には大いに頷けるものがある。そして組織に刃を向ける気骨も大したものだ。
しかし、基本的にこの人は能力主義、新自由主義を信奉者であり、その点においては信用ならない。やはり東大出のエリートであることには変わりがないとも思った。