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抗がん剤を使っても、実は副作用に苦しむだけで延命効果はない。では患者はどうしたらいいのか。この切実な疑問に答えるべく、抗がん剤が効かない理由を解説しつつ、それに代わるがんへの対処法を提示する。
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p12 急性白血病や悪性リンパ腫など「血液がん」の多くは抗がん剤が標準治療
p13 固形がんの中でも、睾丸のがんと子宮絨毛がんだけは、抗がん剤に延命効果どころか治す力まである。
p54 抗がん剤を含めて、医療用医薬品の添付文書は、医薬品医療機器総合機構のホームページの「副作用情報」に入ると、一般名からでも販売名からでも検索できてダウンロード可能。
p152 抗がん剤を使い続けていると、総投与量が増えその結果毒性が蓄積していく。(さらに近年認可されたものほど毒性が強い)
p180 一場面では抗がん剤に意味がある。それは「化学放射線療法」で、抗がん剤と放射線治療を併用することで放射線治療の効果が高まり、局所再発率が低下する。現在頭頚部がん、食道がん、膀胱がん、子宮頸がん等で実施されている。
p203 転移による痛み、苦しみがあればそれを取る。骨転移の痛みにはまず鎮痛剤。骨への放射線治療はそのあとで検討。脳転移は複数あれば放射線治療、余命が一定以上あり、残さず取り切れるなら手術も可。肝転移の場合、肝不全は放射線も抗がん剤も危険、腹水が溜まった場合は抜くと楽になるが寿命を縮めるので厳しい選択となる。
肺転移で呼吸困難になった場合は抗がん剤はかえって苦しいので酸素吸入をし、さらに苦しくなればモルヒネ点滴。(安楽死の一種)一定の条件の下で放射線治療が奏功することもある。
p222 がん早期発見のためのがん検診は無意味。
原発病巣の術後、仮に局所に再発しても、臓器転移の原因とならない。
原発病巣を治療したあとの、転移発見のためのCT等の検査は無意味。
無症状なら、検査で発見されたがんを放置しても命取りにならない。
p240 放置すると命取りになる「もどき」は、喉頭がん、咽頭がん等の頭頚部がん、食道がん、子宮頸がん、胆管がん等。症状がある場合は放射線等の臓器を残す治療を。放射線治療は「定位放射線治療」で充分。
p245 がんは「末期発見」が望ましい。胃レントゲン撮影は被爆による発がん効果しか期待できないので是非ともやめる。内視鏡検査も受けない。乳房に関しては、腫瘤に気付いてから受診すれば充分なので、マンモグラフィもエコー検査も受けない。
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抗がん剤というと「抜け毛」「嘔吐感」「痛み」というイメージですが、延命効果がないとは知りませんでした。官僚・メーカー・医者がスクラムを組み、患者不在で利権の追求に勤しんでいるとすれば犯罪以外のなにものでもありません(そんな輩はごく一部だと思いたい)。この本を読む限り、私は抗がん剤を使わないでしょうが、別の角度からもこの抗がん剤について勉強しようと思いました。
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共感を覚える箇所が多かった.それにしても一流の医学雑誌の論文に載ったデータが信用できないとは寒々とした話.臨床試験というのは学問とか科学と呼べる物ではなさそうだ.
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以前から 抗がん剤って効かないと思ってたが、最近 抗がん剤の話題をよく耳にするから 効くようになってきたのかなと 思ってたが、やはり 効かないのだ。以前より毒性が強くなっているとは。。。
目からウロコ がんの経過観察というのも 手かも
でも 最近 ちょくちょく見かけるようになってきた。検査も 受けたくないって言う人も。。。 知ったとこで 何もしないのならそのままでって
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ブログ上で検討しました。
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/2012/04/%E6%8A%97%E3%81%8C%E3%82%93%E5%89%A4%E3%81%AF%E5%8A%B9%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%8B.html
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専門用語が多いというか、やや硬い文章で難しかったが、自分が癌になったら必ずじっくり読むと思う。抗がん剤に延命効果がないとは驚き。
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がんもどき理論でも有名な近藤先生の抗がん剤についての書籍。
内容は文芸春秋に寄稿したものと書下ろしが半分程度で、抗がん剤が消失などや延命結果、早く見つかったなどの比較が難しいことから、抗がん剤ががんに効いているわけではなく、むしろ正常細胞にとっては毒薬にもなりえることを指摘している。器官ごと、抗がんざい・分子標的薬についてもまとめている。
立花隆氏との対談、だからこそどうするべきかなど、著者の癌に対しての意見の全体像がわかる本だった。
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きちんとした医師にきちんとした治療を受けたい、というのが、すべての患者の願いだろうが、がんは一人一人全部違うもの。患者と医者の完璧な組み合わせ、というのもなかなか難しいだろう。内容はなるほど、と思わせる部分は多いが、最後は放置治療という点がちょっと同調しづらい。