紙の本
味のある作品♪
2011/06/29 20:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親の仕事の都合で、旅館を経営している伯父伯母のもとで夏休みを
過ごすことになった恭平。その宿には、物理学者の湯川も滞在していた。
ある朝、もうひとりの宿泊客が死体で発見された。事故死か他殺か?
彼は何のためにこの町にやってきたのか?最後に湯川が気づいた真実とは?
ひとりの男の死。なぜ彼はこの町にやってきたのか?なぜ彼は死なな
ければならなかったのか?この作品は、ほかの作品のように科学的解明は
それほど期待できない。どちらかというと、さまざまな人たちが絡み合う
人間関係の描写のほうに重点が置かれている。特に、小学5年生の恭平と
湯川のふれあいには惹きつけられるものがあった。恭平の人生も、いいこと
ばかりではないだろう。人生に絶望を感じることがあるかもしれない。そんな
ときは、湯川の言葉を思い出してほしい。湯川の言葉は、未来へ希望を
つなぐ鍵になるだろう。
過去と現在のできごと、さまざまな登場人物たちの織り成す人間模様、それ
らがうまく融合して心地よい作品に仕上がっている。ラストも余韻が残る。
味のある面白い作品だと思う。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MR北海道 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもながらのガリレオ。
そこに加わった複雑な家族事情。
湯川学の活躍も見ものだが、家族の深い関係、家族愛が鮮やかに描かれている。
これぞ、ガリレオの真骨頂だと思う。すぐに読みきった。
ガリレオ3期、放送しないかな・・・。
投稿元:
レビューを見る
ガリレオシリーズ。
美しいが寂れた海辺の町で、元刑事の死体が見つかったが・・・
湯川と少年のやりとりが印象的だった。良い意味で、子供扱いしないで一個人として尊重してる感じが好き。
ただ、この結末はモヤモヤすぎる。
投稿元:
レビューを見る
前作と同じようにミステリーより人間ドラマに比重をおいて描かれていた。とてもリーダビリティがよく面白かった。ただ、沢村ってこんな事(設備の老朽化が表面化するのを防ぐ)でこんな犯罪するか、ちょっと無理ないかと思った。(海を守る事が大事なのにあそこに落とすか?)東野さんの作品を読んでこんな事感じたの始めてだな。ラスト、事実を隠してしまうのもどうなんだろ…少年の成長に果たして良かったのか?人を殺めて平気で生きてこれるものか、そしてこれから生きていけるのか?納得いかない作品でもある。
投稿元:
レビューを見る
舞台は夏休みの海で、この時期読むのにピッタリの作品。
悲しいけど温かくておもしろかったです。
今回は湯川先生と少年のやりとりが見どころだったと思います。
こんなに子どもとうまくやれる人だっけ?と感じましたが。
私も小さいころにこんな先生に出会いたかった・・・!
早く映像化して、湯川先生の名言を聞きたいです。
投稿元:
レビューを見る
ガリレオシリーズ最新刊。
「真夏の方程式」で導き出される答えは「親の愛情」だろうか?
湯川が恭平少年に対しても1人の人間として対応してたのであれば、最後の終わり方は中途半端な気がしてならない。
投稿元:
レビューを見る
内容(「BOOK」データベースより)
夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。仕事で訪れた湯川も、その宿に滞在することを決めた。翌朝、もう一人の宿泊客が変死体で見つかった。その男は定年退職した元警視庁の刑事だという。彼はなぜ、この美しい海を誇る町にやって来たのか…。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とは―。
→さすが東野さん!という感じ。
子供嫌いとか言いながら、もし彼が気づいてしまったときに負うであろう傷を、最少限にとどめた湯川に感動。
投稿元:
レビューを見る
最近の東野圭吾作品のなかではかなりいい方なのでは!?
ひさびさのガリレオシリーズ!
草薙出て来ないかとちょっとおもった笑。でてきたけど。内海薫もでてきましたよ、いらないけど、や、いるか。でも柴咲コウのイメージしかできないね
中身はあの名作、容疑者Xの献身をにおわせる感じがよかった。泣きはしないが、献身的な愛に弱いよね、うん
ただちょっと先が読めてしまったなー。わりと簡単すぎたのでは?えー?みたいな驚きがそんなになかったです。でもおもしろかったからいいんだけど
投稿元:
レビューを見る
本シリーズは長編になると急に、いつもの科学探偵的な要素が鳴りをひそめ、人間の情による話になることが多く、別の人気シリーズである加賀刑事の様な展開となり、折角のキャラがたたなくなるのが残念であるが、解決方法としては、科学者と刑事との違いなのか、異なっているのだとうなという感がある。加賀シリーズの赤い指と似て非なる親子の犯罪を扱っているが、本作での結末は刑事側では多分、違う結末になったであろうことが推測される。人を殺した子供が二人、一人は能動的で、一人は受動的。不幸なのは後者の方であるが、前者には救いになったかもしれないが、後者には正直、どうかなという結末である。最後のシーンでも自覚がないが、成長した後に残るであろう疑問に答えていないので、守ることができたのかは正直、疑問である。また、そもそもの発端になった事件についても、何故、殺してまでというのが不自然なのが残念。そういったミステリーの要素は置いておいて、本作では環境問題における科学的な見地や、相手の立場にたった運動のあり方等、主人公が子供に語る話が良い。ここまで親切に語るのは相手が子供だからなのだろうが、他のシリーズでは無いシーンで新鮮。
投稿元:
レビューを見る
ガリレオシリーズ、東野シリーズの中でも秀作だと思います。
個人的には「聖女の救済」位お気に入りの作品になりました。
特に湯川先生の科学者としての、生き方?スタンス?が要所要所に書かれていて、良かったです。
(トリックに関しては、パワーもひねりも特にありません。)
あと、個人的には子供嫌いが克服?されていたのが謎でした(笑)
小学高学年くらいだと、OKなんでしょうか…?
映像化されたら、きっと良い作品なんだろうな…♪
投稿元:
レビューを見る
今までの「湯川」とは少し違うイメージを感じた。
一人の人生を狂わせるかもしれない‥
湯川なりに悩んだ末に行きつく答えとはなんだったんだろうか。
彼なりに見つけた「答え」
この答えも彼なりであるが、彼の新たなる一面も垣間見せてくれる。
私はガリレオシリーズが好きなので★5つにしました
投稿元:
レビューを見る
やっぱりガリレオシリーズは面白い!!子供嫌いだったはずの湯川先生と少年の関わりに、湯川先生の変化を感じました。
投稿元:
レビューを見る
6月-5。4.0点。
古い旅館に宿泊していた元刑事が、不審な死。なぜ死亡した土地に来たのか、誰もわからず。
湯川と旅館主の親類の少年が、少しずつ交流しながら、真相を追っていく。
面白かった。後半、一気に進んでいく。湯川が現地で草薙達が東京で捜査と、面白い手法も。ガリレオ最高傑作ではないけど、なかなか。
投稿元:
レビューを見る
推理小説ではないし、ミステリーというのとも違うガリレオシリーズ最新作。
海岸の田舎町で湯川と少年が夏休み(湯川は仕事だけど)を過ごす。
少年と一緒に科学実験なんかしちゃって湯川っぽくないけど。
少年はそれと知らずにあることをしてしまうが、これを知った湯川が少年の人生を狂わせないように心を砕く。
心に残ったのは本筋とは関係ないところ、環境保護を訴える住民と海洋資源開発団体との争いに対する湯川のコメント。
相手のアラばかり探しても建設的じゃない。
相手のことを本当に知り抜いて考えることで道が広がる。
(全然原文ママじゃない+意訳)
原発のことを想うといろいろ考えるところがあります。
投稿元:
レビューを見る
素晴らしい。この一言に尽きる。
前作までをもう一度読み返そうと思う。
読んでいてさいごが何となく予想できるミステリー?は結構好きだ。
本作品も多少の誤差はあるものの、ある程度誰でもよす出来るオチではあった。
同じ様なことになることはまずないけれど、誰かのために尽くせることは素敵なことだ。