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哲学者、精神病理学者、政治評論家という三つも顔をもったヤスパース氏の「実存とは客観にならず、思惟し行為する根源」と説いた哲学の名著です!
2020/07/15 10:14
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ドイツの哲学者、精神科医であり、実存主義哲学の代表的論者の一人として、現代思想(特に大陸哲学)、現代神学、精神医学に強い影響を与えカール・ヤスパース氏の代表作です。同氏は、その生涯において三つの顔を持っているといわれ、それは精神病理学者の顔、哲学者(神学者)の顔、そして政治評論家としての顔です。同書は、哲学者としての顔から表された名著で、「実存とは客観にならず、思惟し行為する根源」と主張し、その条件を問った内容です。 同書の構成は、「実存」、「第1部 交わりと歴史性における自我自身」(自我自身、交わり、歴史性)、「第2部 自由としての自己存在」(意思、自由)、「第3部 状況と意識と行為のうちにある無制約性としての実存」(限界状況、絶対意識、無制約的行動)となっています。
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