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かつてジョブズの片腕として、ともにアップルを支えた著者によるジョブズ伝。インサイダーならではの視点から「実はあの時こうだった」的な逸話や、ジョブズ氏の知られざる一面などが紹介されて興味深い。
ジョブズ氏がやっていたことは、極めてシンプルに突き詰めれば、「正しいことを、正しいときに、正しい人を使って、正しい方法でやり遂げる」ことであり、しかもそのことに尋常ではないレベルで徹底して拘り続けることを可能にしたのが、ジョブズ氏の無尽蔵ともいえる情熱だったということがわかる。
また、なぜアップルのプロダクトにはシンプルなロゴしか入っていないのか、なぜアップルは掟破りともいえる自前の販売チャネルを持ったのか、なぜジョブズ氏はプレゼンを重視するのか・・・といった数々の問いに対する答えが、すべて「ホールプロダクト」という一本の戦略ストーリーで繋がっているのが見えるのも凄い。
さらに、ジョブズ氏個人の才能やカリスマ性を模倣することはできなくても、組織の仕組みとして、ジョブズ氏の「i リーダーシップ」の手法を取り入れることは可能であるとして、著者自身、現役の経営者として日々実践しているという点が、本書を単なる伝記でなく、戦略実践の書としての価値も高めている。
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スティーブ・ジョブズの近くで一緒に仕事をしてきたジェイ・エリオットから見たジョブズの話。
徹底した製品へのこだわり方や物事の進め方が非常に強い。
読むとappleのアレコレが納得出来る。
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apple創世記から、スティーブ・ジョブズの側近として、
彼と接してきたジェイ・エリオットが、当時の裏話も含めて、
ジョブスのビジネスの考え方について言及している本。
これまでのジョブズ本と違い、彼と身近にいた人物が書いている点は新しい。
改めて分かるジョブズのすごさ。
なかなかまねをして成功することは出来そうにないとも感じるが、
最後にジョブズへの手紙と題して記述している章に、
著者なりのジョブズ・ウェイが纏められており、
本書の振り返りも含めて、内容は大変理解しやすい。
著者もジョブズの後任にはクックしかいないと記述している。
現実そうなっている訳であるが、今後彼がどんな経営をしていくのかは、
大変興味のあるところ。
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ジョブズ氏の経営者としてのエッセンスよりは「世の中をよりよくするために自分は何がしたいか」という個人のミッションについて考えさせられた。
また、本当に偉大な方を亡くしてしまったことに気づく。
ジョブズ氏の側近であった著者・エリオット氏が最後に投げかける質問がとても印象的だ。
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私のブログへ
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3936719
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世界を何度も変えた男、スティーブ・ジョブズ。この本は直属の部下として彼の人となりをつぶさに見てきた人間によって書かれているだけにその在りようが窺えるものでした。彼のリーダーシップを学びたい方はぜひ。
この本は数ある『ジョブズ本』の中でも、実際に彼のそばで人となりを見てきた人間が書いたもので、今まで、彼のストーリーは世界の人間が知るところとなりましたけれど、それとはまた違った側面が現れていて、スティーブ・ジョブズという人間の複雑さと経営者としての偉大さ。そして、生身の人間としての彼が浮き彫りになっていて、ビジネス書としてはもちろん、一人の人間の伝記として、読んでいく、という楽しみもあるかと考えます。
筆者がジョブズと実際にかかわっていたのは彼が精魂を傾けて開発していた初代のマッキントッシュの開発から発表までだそうで、一人ひとりの限界をはるかに超えるクオリティーを現場の人間に要求し、現場の人間から『もうこれ以上は無理だ!』という悲鳴にも『いいや、君たちなら出来る』と発破をかけてマッキントッシュの発表にこぎつけたというエピソードはあまりにも有名ですが、筆者は彼のふとした姿をこう紹介しています。『エンジニア連中に嫌われているのはわかってる。だけど将来、今この時期が人生最高のひとときだったと振り返ってくれるはず』だとあるときふっと筆者にこぼします。事実、開発にかかわっていたスタッフはあとのほうで『あのときが自分の人生で最も輝いていた』と方々で語るという事実から見ると、彼の『将来を見る目』は正しかったんだなと痛感しました。
そんな彼も自分の会社を追われ、個人的には一番注目しているネクストやピクサーを率いていた10年間のことも書かれており、まったく泣かず飛ばずの中でライバルのビル・ゲイツはどんどん資産を膨らませていく…。こういうときに彼がいったい何を考え、それでも前に歩み続けていた姿というのは今の自分にとって、本当に励みになりました。
後にピクサーが「トイ・ストーリー」のヒットで世界有数のアニメスタジオになり、ネクストが古巣であるアップルに買収され、iMacの大ヒットに始まり、その後のiPod、iPhone、iPad、iCloudに続く立て続けの大ホームラン連発につきましては、僕はいまさら語ることでもないのでしょうが、『アメリカ政府よりも現金を保有している』とさえ今はいわれる会社をどのようにして築いていったのか?彼の「iリーダーシップ」というものを学んで、自分のものにしていきたいという方には格好のテキストであると考えております。
2011年10月5日にスティーブ・ジョブズが「旅立って」新生アップルは筆者が予想したとおりCOOだったティム・クックが新しくCEOとして舵を切る形でスタートしました。この「箱舟」がどこへ行こうとしているのか?今後も目が離せません。
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ジョブズの隣で一刻を過ごし、自身も会社を経営する作者の言葉だけに臨場感とリアリティが確かなもの。
ビジョナリーとしての革命的かつ先進的なプロダクトやサービスを生み出す天才的な能力は、何より自分の可能性を信じて我が道を進む思いの強さによって形作られていたのだなぁと思った。
カリスマ的な天才、非社会的な問題児、単純な二元論的な見地からではない人物像の描写がよかった。
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Kodama's review
『規模が大きくなるにつれて、面白みのない月並みの会社になることを心配していた』まさに常に革新を求め続けた方の思いですね。
(11.09.15)
お勧め度
★★★★★
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ジョブズ氏に関する本はかなり読んでいますが、ほとんどが他人からの伝聞(取材)をもとに書かれています。ひどいものだと、同じような内容を繰り返し、繰り返し編集や見せ方をかえて書いているだけで多くのタイトルを出している著者もいます。(日本の某TK氏)
この本の作者は、AppleのHRマネージメントとして、自分の目からみたジョブズ像を描いています。
定説として語られているジョブズ氏が、スカリー氏にAppleを追い出されたという話も微妙にニュアンスが違ったようです。
ジョブズ氏のストーリーを深く知りたい人には必見の内容です。
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【読書】スティーブ・ジョブス追悼2冊目。ジョブスの仕事術で何かを得ることができないかを考える。プレゼンのうまさは有名だが、チームをまとめる技術と心配りはなかなか勉強になる。本当に厳しい人だったそうだが、それも自らの理想を求めた妥協をしない姿勢を貫いたからこそ。そうした自分自身の軸を早く見つけたいと思う。民間と役所は違うとよく言うけれど、ジョブスがいう「製品」を、「国民の生活を支える制度」と読み替えて読んでみるとなかなか考えさせられることが多かった。
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記者ではなく、ジョブズと一緒に働いた著者によるもので、よりジョブズの実態を表していると思う。人と製品への執着心がスゴイ。世界を変えたいと思えるか、視座が違う。
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ジョブズのやり方に超共感したというよりは、
Macと日本企業の関係が面白かった。
当時の日本企業は本当にいい技術をもっていたのね。
そして、Macに日本語が入れられるようになったこととか、
フォントが入った話とか、
今当たり前に使っている機能は、
誰かによって開発されたんだということを改めて認識し、
「ありがとう」という気持ちになった。
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P215より
彼は、ヘンリー・フォードのこんな名言がお気に入りだった。
「もしその昔、何が欲しいかを顧客にたずねたら、『もっと早い馬』という答えが返ってきただろう」
P216より
本当に必要なのは、将来の経験に思いを馳せることだ。
ビジョナリー(未来を見通す力を持つ人物)と呼ばれる者は、ふつうの人々とは違い、自分には何が可能か、自分たちの生活は、そして製品は、どんな風に変わる可能性を秘めているのか、といった将来的なありかたを中心に考える
P326より
・取り組む以上、どのプロジェクトにも情熱をそそげ。
・チャンスに気づいたら、それを原動力にして、チャンスを活かす製品を作れ
・役に立つ人材をいつでも受け入れる体制をとれ
・直感的な製品に仕上がるように最善をつくし、ユーザーマニュアルが必要なくなるくらいに
せよ
・自分の製品については、心から正直に向き合え
・製品が、一個人としての自分や、自分の特徴をあらわすように心がけよ
・部下たちの働きぶりに気を配り、何か一つ成し遂げるたびに担当チームを祝福せよ
・いま実現可能なレベルを超えて、完璧な未来の姿を思い浮かべ、その理想に一歩一歩
近づくように、新しいアイデアを積み重ねよ
・「それはできない」という人に耳を貸すな
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スティーブジョブズの仕事に対する考え方が書かれている。
これを読んで感じたことは『今のApple=スティーブジョブズ』であって、ジョブズがいなくなった今はもはやAppleではないのではないか?ということ。
もちろんホンダ等、創業者がいなくなってもそのアイデンティティを脈々と受け継いでいる企業はあるかもしれないが、それは少ないような気がする。特に外資系企業で。
そういった意味では今後のAppleの動きはしばらく注目すべきだと感じた。
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突然変異のような個性だったようだが,ビジョンの持ち方とか企業のあり方とかものすごく参考になる。とくに最後らへんがいい。お金じゃなく何かを社会にもたらしたいという信念が周りの人にも伝播し,現在のような製品を生み出すことのできるような企業となしえたのだろう。