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最近、本を読んでも頭に入らないことや覚えていないことが多くなり、実用に繋げられないことに少し焦っていたので、読書のあり方を見直したいと思っていたときに出合った本。
「基礎知識は熟読によってしか身につけることはできない。しかし、熟読できる本の数は限られている。そのため、熟読する本を絞り込む、時間を確保するための本の精査として、速読が必要になるのである。」
限りある時間の中で、良い(正しい)読書法を身につける方法を体系的に書かれている。
筆者の専門分野での事例ではあるが、具体的で丁寧に説明してあり、改めて読書の有用性を認識させられた。
若いころの習得方法が通用しなくなったと気づいてはいたが、この本で書かれていた手法を読んでいて、今が改める時なのだと感じた。
これまで読んだ本を含めて仕分けし、改めて自分の知識にしていけるように読み返そうと思う。
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正直言ってこの本に書かれていることをそのまま実行するのは自分にはとても無理って感じです。
ただ、正しい知識を身につけるために高校の教科書を再学習することがとても重要という点には思わず納得。
そして国語の現代文は数学と同じで論理的思考力を身に付けるための教科だというのはまさに目から鱗という感じです。今の今まで現代文というのはフィーリングで解くものだと思ってましたから。
筆者が外務省時代に行っていたブックレビューで、詐欺師の本からヒントを得るくだりや筆者逮捕時にブックレビュー仲間が徹底的に事情聴取されたくだりなど中々興味深い内容でした。
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昨今の効率重視のハック型読書の逆を行くようだが、知識の吸収・定着の確実さから見れば実は効率性の高い読書技法である。読書方法の紹介に加え、知識を身に付けるためには、基礎知識の欠損部分を客観的に把握し、欠落部分があった場合は高校教科書・参考書を活用し基礎知識をつけることを薦めている。(「現実を虚心坦懐に認め、自らの欠損を早く埋めた者が最終的に得をする。」p114)
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「人生で読める本は限られている」という根本的な所から真剣に考えて、自分なりの方法を確立させはったんやなぁ、と感じた。具体的&独特、骨太な読書方法で、こんなこと言っちゃアレだが読み物として面白かったです。
しかし骨太過ぎて並の人間にゃ無理です。
著者もその辺はやっぱりご承知なようで、対象をビジネスパーソンとかエリートとか、割とふわっと言ってますよね…。部分的に、大いに参考にさせて頂きますです。
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【出会い】
東洋経済の特集に新刊が出たとあったので。
【概要】
読書に充てられる時間は限られているので、熟読・速読・超速読の使い分けが重要。
基礎体力を身につけることが第一であり、それがなければ速読はできない。
【感想】
ただ量をこなせというはなしではなく、熟読と対になった速読という方法には説得力がある。
しばらく試してみたい。
基本的にアナログなやり方だが、これが今後のデジタル化時代にどう応用できるか。
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社会人の読書基盤として、高校の教科書を活用して知識ギャップを埋めるという方法。今の勉強に疑問を感じている高校生に読んでもらいたい。
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数学の学習に関する記載、「存在の耐えられない軽さ」に対する評価などうなずける意見がたくさんあった。
速読の技法に関しては、やはり個人差があるのではないかなあという感想。そもそも技法の解説書については、すべてを同じようにたどろうとすると破綻することは必至と考えているので、著者の読書法について知ることができたことで十分であると思っている。
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速読法だけ学んでも時間の無駄!と言い切るのが良い。基礎がなければ速読しても身につかない。だから基礎となる本は熟読し、その上で速読しろと。
知識を身につけるという視点からだと、一番効率の良い読書方法が書いてあると思う。
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月に平均300百冊読むという佐藤優氏の読書論。「速読は当該分野の基礎知識がないと出来ない」、「基礎知識は高校の教科書をマスターすれば身に付く」「歴史小説で日本史、世界史を勉強してはいけない」など、中々興味深い内容となっている。分からないことがあったらそのままにせず、当該分野の基礎内容や原典にあたるという姿勢が大切だと実感。学習意欲が湧く1冊。
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■読書の3つの技法
1.超速読
・5分の制約を設け、最初と最後、目次以外はひたすらページをめくる。
・超速読の目的は、本の仕分け作業と、全体の中であたりをつける。
2.普通の速読
・完璧主義を捨て、目的意識を明確にする。
・雑誌の場合は、著者が誰かで判断する。
・定期を当てながら1ページ15秒で読む。
・重要箇所はシャーペンで印をつけ、ポストイットを貼る。
・本の重要部分を1ページ15秒、残りを超速読する。
・大雑把に理解・記憶し、インデックスをつけて整理する。
3.熟読
・まず本の真ん中くらいのページを読んでみる。
・シャーペン、消しゴム、ノートを用意する。
・シャーペンで印をつけながら読む。
・本に囲みを作る。
・囲み部分をノートに写す
・結論部分を3回読み、もう一回通読する。
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毎月300冊以上の本を読む元外交官佐藤優さんの読書の読み方。
本には「簡単に読むことができる本」「そこそこ時間がかかる本」「ものすごく時間がかかる本」がある。
ものすごく〜は語学や教科書である。
なにを読むかを判断するために速読を用いる。なにを読んだらいいかは専門家に聞く。いなかったら本屋さんの店員に聞く。
基本書は奇数にする。多数決で答えを求めるためである。
熟読するには
1:本の真ん中から読む。本の真ん中は一番弱いところだから善し悪しが分かる。
2:一番最初の基礎の本は3回読む。
1回目:線を引きながら通読。時間をかけてゆっくり熟読する。
2回目:1回目でよんだ特に重要な所を四角で囲む。その四角をノートに重要箇所を抜き書きする。
3回目:結論部分を3回読む。目次を頭に叩き込んでから通読する。内容は1回目よりわかっているはず。
3:2冊目以降はスピードアップ。通読は1冊目よりも早く。気になるところは付箋を貼る。特に重要な所を書き写す。1冊目と違うところなんかは重要。
熟読しなくていい本。(教科書とか言語の本以外)
5分で読む「超速読」
30分で読む「普通の速読」
超速読でその本をどう読むかを決める。
熟読必要・普通の速読でノートを作る・普通の速読でノートを作らない・超速読でとどめる。
超速読:5分でかならず終える。はじめの1ページと目次をしっかりよんでからぱらぱらめくる。大きい字やタイトルぐらいでOK。
超速読でこの本は有益かどうか?を見極める。
この本のどこをよめばいいのか?を当たりをつける。
普通の速読:ほかの速読本のやり方でいいと思う。ここでは書かない。
読書後の30分でノートを作る。記憶に残すために必要な作業。四角で囲んだところを書き写す。そしてコメントを書いておく。自分の意見を書く。わかる/わからない程度ではじめはOK。
マンガ、小説はきっかけでいい。学ぶためのきっかけ。
夜の読書は楽なもの。眠気と戦っても頭には入らない。再読したいもの。
勉強は1日一時間出来ればいい。期間を決めて目的、予定を考える。
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速読して本の選別をして熟読しながらノートをとれ、という本の読み方の次に、なんの本を読むか、という話になる。
高校段階の知識の欠損部分を把握するために、高校の教科書と参考書を読むことをすすめる。高校の世界史や政治経済の知識、国語や数学の論理的思考を土台にしてはじめて熟読も速読もできるようになるというのである。
この本自体が「教養」を必要とされるエリートビジネスマンに向けて書かれているため、読書する意義めいたものは「当然だろ?」と言わんばかりに飛ばされる。また、「忙しいビジネスマンはそんな地道にやる時間が取れないだろう」といった論旨が散見されるが、これは「学生はこういうところを泥臭くやれ」と受け取った。
つまり、本書は「楽しい読書」「趣味は読書です」という人向けの本ではない。勉強のために本を読み、その休憩に本を読む、というような、本当に知識を身につけるための読書スタイルをする人用の読書法が書かれているのである。
佐藤さんは「知の巨人」と言われるだけあって、「楽しく本が読めたらいいなぁ」という読書ではそこまで辿りつけないのである。
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主に、「ビジネスパーソン」向けの本ですが、高校で勉強することを復習せよ、と書かれているので、高校生が読むべき。
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「真理は具体的だ」
と言う言葉が印象的だった。
読書に関して、ともかく具体的。
読書の仕方、本の推薦、たとえばの具体例など・・・
本の読み方はいろんな著者の本があるが、
共通しているのは
・本を書き込みながら読むのと書き込まず読む本が2種類ある
・1冊を熟読することの大切さ
ということ。
他の読書本には書かれていないのは、基礎知識、つまり高校生レベルの知識の大切さ。
この本では高校の教科書や学習本もたくさん出てあり、まずは土台作りの大切さが強調されている。
(日本の高校授業の難易度は大学レベルのものもあり、中学レベルから急に難しくなりすぎているらしい)
読書好きというより、読書で知識を物にしたい人向け。
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本当は、星3.5かな。
特定分野の基礎をおさえるためには、奇数冊を読むとか、小説や漫画からの世相・社会背景の読み取りなど、興味深い内容であった。
三分の一を占める第五章は、あれほど詳しい内容が必要なのか?少し疑問(?)速読しました(笑)