この彼女はフィクションです。（２） みんなのレビュー

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投稿者：くまくま　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　蘭未散として玉響西高校に転入してきた、３次元化したオリキャラのミチル。彼女が転入してきた目的は、作者の葉村祐里をミチルから奪った憎き恋がたきを見つけてやっつけること。そのやっつける手段が目からビームなのでシャレにならない。おかげでユーリに気の休まる瞬間は無くなってしまった。
　そしてやって来た部活の時間。ユーリの想い人である文芸部副部長・久住風子と過ごす時間だ。それについて来たミチルは、犯人探しと称して、文芸部部員をひとりひとり問い詰め始める。だが全く見つからないことに業を煮やしたミチルは…。

　恋愛は往々にして、自分にだけ見せる相手の隠れた一面にドキッとしたりするわけだが、この作品では互いに片思い同士だということもあるのだが、ミチルという存在を通じて、相手の普段は見せない一面を再確認していくというプロセスがあるところが特徴的である気がする。
　共通の脅威に対して結びつくのは道理。とりあえず親しくなることは出来たので、これが想いを伝えることに結びつくや否や？

　みんなで銭湯に行ったり、演劇をしたり、サービスシーンも盛りだくさん。巻末にはおまけの設定資料集や、作者への100の質問みたいなコーナーも収録されている。