これは明るい話なのか?暗い話なのか?
2017/05/11 21:57
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投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネットの本屋で小説を物色している時に目につき 何か気になって読んだ。 すぐ読める小説だった。
主人公は瀬戸内海の辺から東京に出てきて 短大卒業後旅行会社に勤め、その後友人に作った旅行会社に
移ったものの数年後会社は倒産してしまい、前の会社の派遣社員となる。 10年近く付き合った男にふられた 一週間後に派遣を切られ、家賃の払えない状態になって高校時代の友人で離婚後遺品整理会社をはじめた人に拾われ見習いとなって働いている39歳の女性が 49歳で心筋梗塞でひとりマンションで死んでしまった後、誰も訪れず、実家も遺骨の受け入れを拒否しているという顧客(?)に出会い、仕事の範疇をちょっと越えて、誰か遺品をもらってくれる人、悲しんでくれる人がいるのではないかと探す話である。
その女性の話と 主人公の経歴と現在住んでいる周囲の人たちとの関わりが主なテーマ。 東池袋の昔ながらの商店街や路地裏につつましく暮らしている人達との生活は必ずしも 明るい将来性があるわけでもなく
何か発展性があるわけでもないのだけど それなりにこんな関係もいいかな。。。という気分と でも
ちょっと何かあったら明日のごはんにも困りそうで どうするの? これからひとりでずっと生きていくの? といった不安もあって 能天気に構えているわけにもいかないよね。。。といった現実的である意味不安な話だった。 まあまあおもしろく読めたけど。
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私が死んだとき、泣いてくれる人が一体何人いるだろうか。今の私にはじんわり染み渡るような本だった。人は1人では生きていけないし、1人で生きているつもりでも誰かと繋がって支えられている。当たり前のことなのに、独りでいるうちに忘れてしまう。「ヘルプというのは、相手を救うことでもある」時には誰かに思いっきり頼ることも必要。
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派遣切りにあい、彼氏にも去られた39歳の女性が、遺品整理屋で働き、49歳で孤独死した女性の人生を考えながら、自分自身の人生の方向性を見出すストーリー。「人は生きたように、死んでいく」という言葉が重い。東京で一人暮らしの高齢男性の4人に1人は相談相手がいず、今から15年後の東京の独居率は45%になるというデータが紹介されており、孤独死が今後の深刻な社会問題になるとしている。
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職も失い、長年付き合っていた彼氏にもふられ、人生崖っぷちのアラフォー主人公。友達の経営する遺品整理の仕事を手伝うようになる。孤独死した女性のことが他人事と思えず、彼女の人生を調べて自分探しをするような展開。主人公に感情移入することができず、結局孤独死した女性のことも中途半端な気がして、あまり熱中できなかった。
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図書館から
いつ何が起こるかわからない・・・
身辺整理は、やはりちゃんとしておこう。
***
・長男の年金加入手続き。
・誕生日祝いにネクタイピン選んだ。
・財布を新調、「紫」が刺し色、今年はこれがラッキカラー
の気がするんだわ。
・持ち主のわからなかったTシャツ
Yちゃんが「ちょっとニオイさせて」くんくん。
「あ、これはKちゃんのだよ」って!
それぞれの家庭の「柔軟剤」おぼえてるみたい!!すご!!
ちなみに、Kちゃんちは「ダウニー」
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知り合いに薦められた本は読むことにしよう、と決めたので早速読んだ。
私も田舎から東京に出てきた人だから、共感する部分は沢山あった。「いい自分をみせたい」っていう見栄は誰にでもあるよね。見栄を張ることで前進できる時期もあると思う。
大切なのは、その時期に応じて最重要視することを選べる自分であることなのかな。スケールは小さくても、家族、仕事、自分の学びや楽しみ、全部大事にしたい。「仕事に賭けるから家庭のことは妻(夫)にまかせる」とかして互いに明確な役割分担をし、支えあう生き方もあるし、今までそうして幸せを得てきた人も沢山いるだろう。でも、そのように役割や場所を固定してこれからの時代を生きていくことは難しいだろう。
状況に応じて一番大切にすべきものを選べる人になりたい。それができる軽快さをもつためには、基礎となる仕事のスキルや生活力(?)が必要だ。
だから今はまず、仕事をしてお金を稼いで自活しよう。勉強しよう。
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遺品処分屋のミサキが、40代で孤独死した矢沢麻利子の遺品整理をする中で、自分と重ね合わせて、何としても彼女のために泣いてくれる人を探しはじめる。遺品の引き取りを拒否していた実家に辿りつき、認知症の母がいることを知る。