投稿元:
レビューを見る
綾辻館風を期待して読んだため、期待はずれでした。
舞台を館にする必然性が感じられなかった、というのが大きいでしょう。
投稿元:
レビューを見る
石持さんの「館もの」ということにあまり囚われないようにしましたが、面白く読めました。
いつもの論理思考が少し少なめだったのは残念でした。
また違った形での「館もの」を書いて欲しいです。
投稿元:
レビューを見る
連続幼児失踪事件の被害者家族が、犯人と目された男の屋敷を訪れるが・・・
一人もまともな人が登場せず、延々と非常識な人達の諍いを見せつけられているだけのお話。
もちろん館としての仕掛けも全くなく、やらかしちゃったねって感じ。
投稿元:
レビューを見る
う~ん、なんとも微妙な読後感。
「石持館」としてのアイデアってどのへんにあるんだろう。
他の作品でもそうなのだが、石持さんの作品に出てくる人物はその倫理観とか常識が微妙にずれてる人が多いような気がする。
「~~は当たり前」と断定するときの「~~」の部分がどうにも共感しづらいのだ。
この作品でも、一応みんな子供を探しに来ているという設定ではあるものの、その行動原理が納得しにくい人ばかりで、土佐という人物のキャラクターも捉えがたい。単なる狂気の人だったということなのか、どうなのか。
そして終盤近くでの怒涛のグロテスク展開にはびっくり。
さらにはラストの突然のほのぼのにポカンとしてしまった。なぜ突然ほのぼのしちゃうの?
つまりは「謎解きのための謎」ということだったのか?
投稿元:
レビューを見る
何だか微妙な読後感。かなり後半までいってもなかなか解決の兆しが見えず、その分 最後にドタバタと一気に動いちゃって、あんだけやっといて そんな終わり方?という感覚が残ってしまった。
イマイチ館ものっぽくもない気がする。
投稿元:
レビューを見る
いかに警察を介入させないか、という点に苦労している印象が残った……。これは「館」モノではないですね。(いわゆる典型的な「館」を期待しちゃうと、ちょっと違う)
全体的にテイスト軽めでさくさく読めちゃいます(二段組みではなく、一段組ですし)。
亜衣ちゃんがもっとエキセントリックだったら、オビにあるような「論理×狂気」な感じが補強されて良かったのかなぁ。
最後は明るい未来に向かって一歩踏み出す描写で、バッドエンドではないのですが、なんとも微妙な読後感。
あ、グロい描写が入っているので、それ系がちょっとでも苦手な人は読まない方が良いかな。
投稿元:
レビューを見る
館モノとしては物足りない。特にこれと感慨もなく終了。推理面でも特に面白い思考はなく淡々と進んだ。若干気になるのが母親が逃がそうとしたというくだり。自分に懐かないモノに興味がないにしても、母親が死んだ後に放っておいたのか……うーん……っていうか、通報を遅らせようと苦心してましたが、被害者遺族?が心底警察を信頼出来ないという感情はあんまり現れてなかった気がする。微妙です。楽しくない訳ではないがなんとも微妙です。なんか足りない←
投稿元:
レビューを見る
人面屋敷。このタイトルだけで妙に惹かれるものがあります。しかも、惨劇。これは読まないわけにはいかないでしょう!
……でもそれほどおどろおどろしてないなあ、という印象でした。屋敷自体はね。とはいえ、そこに絡む事件と人間心理はそりゃもうおどろおどろで。期待にたがわずえげつないなあ(誉め言葉)。
ミステリとしても、いろんな要素が詰め込まれてて。伏線もしっかり。でも真の読みどころは、失踪事件の動機と真相。さて、本当に恐ろしいのはどの部分なんでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
ロジカルで、ぐいぐい読ませるのは石持さんらしいけど、今回のは最後のインパクトが弱かった。
それにしても石持さんこんなエグい描写描くんだ。。
投稿元:
レビューを見る
館という感じではなかったなぁ。オビには論理×狂気と書かれていたけれど、相当狂気よりな気がした…歪んでいる。そしてここに描かれなかったことを想像しては、気持ちが暗くなる。
トリックとしてはよくある…だけど、うまく使われているかなぁという感じ。ただ、探偵役って感じではなかったなぁ。そうか、構成としては彼女がワトソン役にあたるのか。ときどきの的外れな推理も……ふむふむ。
投稿元:
レビューを見る
読了したのは確か夏、点数は45点。ネタバレあり
**
子供を誘拐された親たちが、一時期犯人ではと推測を呼んだ土佐の住む、人面屋敷へ訪れることとなる。
取材と称して屋敷内へ入り込むことに成功した彼らの前に、誘拐された子供たちの似顔絵が飾られていてそれを見て激高した一人が館の主土佐を殺してしまう。
途方に暮れつつも子供たちの手掛かりを探そうとする彼らの前に、土佐の娘という美少女が登場し、、、、
**
ストーリの展開は非常に石持さんらしい。人が一人殺されたにも拘らず、論理的な話し合いの末館の探索を続ける辺り、読んでいるこちらは、いやいやいや、ちょっと待って、と言いたくなりますが、
作中の人物たちはそれはいいアイデアだし、それなら誰も困らないね、とおかしな進み具合をします。
また話が進んでさらに事件が起こった後も同様に何故かすぐに警察へ通報しようとしない。オカシイと思います。
物語はまぁそんな感じで石持テイストが感じられますが、個人的に期待する、テーマ性のようなものはほぼなし、一応無くは無いですが珍しくもなく、これと言って特殊な意見が書き込まれている訳ではないのが残念。
でネタバレ。
ミステリー的な部分は非常に納得がいかない。
2人目の殺人では、殺害手段が動けないように手足が固定された人物の口と鼻をティッシュで塞いで放置して殺す、というものですが、
作中の推理に寄ればその殺害方法では犯人が犯行に及んでから死亡に至るまで20~30分ぐらい掛かるとされている。
被害者のいた部屋は1階のリビングで、誰でも入ることは可能だし、また他の人間が絶対に近づかないような設定、条件が存在した訳でもない。
この状況で顔を見られているのに長時間放置という殺害方法がどうにも。そのような殺害方法を取らざるを得ない何らかの設定があれば、
それも仕方ないことですが、そういう設定もなし。
さらにダメなのはこの点について推理の段階で誰一人気にかけず、また作中のメタ的な描写も含めて完全にスルーされているのはかなりひどいのではと思います。
投稿元:
レビューを見る
登場人物全員にリアリティがなさ過ぎてなんとも安っぽい物語に終わってます。結末は確かにホッとはするのですけど、小説なんだから「終わりよければすべてよし」というわけにはいかんでしょう。おまけに、講談社ノベルスだというのに2段組じゃないのは何故?。読みにくくってしょうがない。
投稿元:
レビューを見る
読み始めたら引きつけられる感じは石持作品ぽいのですが、結論もあるのですが、すっきり感に欠けます。
面白かったかと言うなら面白かったのですが。。。
投稿元:
レビューを見る
人の親として、我が子がいなくなり、その生死が分からないというのはきつい。その設定だけで十分読むのに辛い本だし、結末も暗澹とさせられるもの。最も恐ろしいのは、生きのこっている子どもたちが虐待を疑われる実の親たちよりもまともに見えてしまったことだ。
投稿元:
レビューを見る
+++
東京都西部で起きた連続幼児失踪事件。我が子を失った美菜子はじめ6人の被害者家族は、積年の悲嘆の果てに、かつて犯人と目された投資家、土佐が暮らす通称「人面屋敷」へと乗り込む。屋敷の中で「人面」の忌まわしき真相を知った親たちの激情は、抑えがたい殺意へと変容。さらに謎の美少女が突然現れたことで、誰もが予想すらしなかった悲劇をも招き寄せていく。論理(ロジック)×狂気(マッドネス)。気鋭のミステリー2011年進化型。
+++
「綾辻館」ならぬ「石持館」、と扉に著者の言葉が載っているが、たしかに綾辻氏のおどろおどろしさとはいささか趣を異にする「館もの」である。綾辻氏の館が、そこだけで完結し、外の世界を寄せつけない感があるのに対し、石持氏の館は外の世界を連れて入り込んでいる感じがする。美菜子という、夫を亡くしたあとひとり息子を内心疎んじた負い目を抱え、それでも息子を探す女性の複雑な心理描写を交えながら彼女の目で事件を語らせたことで、読者にさまざまな展開を期待させる効果があったように思う。実際にわたしも、いなくなった子どもたちがこっそり現れて親たちに復讐する場面などを想像したりしたのだった。人それぞれに愉しみ方があるような一冊である。