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みをつくし料理帖シリーズ第六弾。物語が大きく動いたっ!!
2011/11/24 13:00
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
みをつくし料理帖シリーズ第六弾。
実は飽きて、随分長い間手が伸びずにいた
第五弾『小夜しぐれ』を読んだのはつい先日のこと。
物語が動きそうな気配に、すぐに第六弾である本書に飛びついた。
そうしたら…。
動いた―――――っっ!!!
物語が動いたっ!!!
それもとんでもなく大きくっ!!!!
しかし、どう動いたかはネタばれになるので書かないでおく。
私の願いはただひとつ――全てがうまくいってほしい。
野江ちゃんのこと。
天満一兆庵のこと。
小松原さまのこと。
つるやのこと。
全てがうまくいくといいな。
巻末の特別付録「みをつくし瓦版」で、
著者へのインタビューが掲載されている。
著者曰く、
著者書き始める前に設計図を作ってしまうタイプで、
最終話のタイトルも場面も既に決まっているとのこと。
たぶん、わたしの予想通りに進行するような気がする。
それはそれでいいのだけれど、
きっと次完に手を伸ばすのは刊行後
随分経ってからになるだろう。
エンターテイメントに慣れてしまったわたしには、
どうしても「飽き」がつきまとう。
悲しいな。
小松原さまが澪に言ったひとこと。
「前略――お前次第で道を変えることは出来る」
「良いか、決して無理はするな」
このひとことがポイントになるんじゃなかろうか、
と邪推してみる。
『心星ひとつ』収録作品
・青葉闇――しくじり生麩
・天つ瑞風――賄い三方よし
・時ならぬ――お手軽割籠
・心星ひとつ――あたり苧環
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切なくて甘やかで温かで、迷いながら傷つきながら
それでも懸命に生きていくことを決めた澪ちゃん。
きゅっと心が引き絞られるところで終わってしまった。
ほうと小さなため息が出る。
お月さまのような、まんまるの幸せは見つけられないかもしれないけれど、
でも、沢山の人の幸せが寄りあえば、
ちょっとでも、まあるい幸せになるかもしれないね。
つるやがどう変わっていくだろうか。
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好きすぎて感想なんか書けやしない!!
以上。
…とか言ってもダメか。
とにかく急展開でドキドキでハラハラの胸キュンなんです!
特に小松原さま!
あんたホントに心臓に悪いから!
まったくもう、腹立たしいほど好きだー!!
しかし、澪の心星は揺るぎないね。悲しいくらいに。
せめて彼女らが少しでも幸せになりますように。
シリーズ中、一番切ない作品でした。
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未だある、未だ出てくるというめくるめく艱難辛苦。
今回から始まった巻末の『瓦版』によると、最終回までの筋は大枠では決まっているとのこと。もう腹をくくりました。翻弄されてやりましょうとも。
夏休み前日、自分へのご褒美に(この言葉がお好きでない方もいらっしゃるようですが、他に適当な表現が見つからない)読みました。
尚、コレを読んで晩御飯はスーパーで「生姜だいこん」なる漬物を買ってきて、刻んで混ぜご飯にしました。ちょっと手抜きでしたが「こいつはいけねぇよぅ」でした(笑)
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酷暑を過ぎた葉月のある午後、翁屋の楼主伝右衛門がつる家を訪れた。伝右衛門の口から語られたのは、手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。一方、登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移って来ないか、との話が届いていた。登龍楼で奉公をしている、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、それぞれが思い揺れていた。つる家の料理人として岐路に立たされた澪は、決断を迫られる事に――(第二話「天つ瑞風」より)。野江との再会、小松原との恋の行方は!? 「みをつくし料理帖」シリーズ史上もっとも大きな転機となる、待望の第六弾!!
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大激震の最新刊です。
すべての話が、澪たちがちぢ乱れるようなそんな迷いまどう話ばかりです。大きく話が進みましたね。
もうこっから先の澪の選択はどうなるのか?
小松原様との恋を貫くと澪は澪として生きていけないかもしれない。
そんな感じの本作です。
なので料理がおいしそうでいいなーっていうのは既刊より薄いかも。
ああ。でも湯豆腐を冷やご飯にのせて、ちーっと醤油をたらすまかないはすごくおいしそう!
りう婆さんがでてくるシーンは毎度毎度、いい歳のとり方をした人のさり気のない助言って感じですね。
こうじゃなきゃいけないっていうことが全部打ち破られていく気がします。
美緒がでてくるシーンが唯一のほっとするシーンでしょうか。
小松原様のあの一言もよかったけど、この告白シーンほど、不安なものを感じる告白シーンはなかったなぁ。
好きだから一緒になる・・・ということができればいいのですが、澪も小松原様も背負っているものがありますからねぇ。
早く次の巻がでてほしいシリーズなんですが、また半年近く待たなくては~って感じですね。
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えー!もう、…えー!
天満一兆庵の再建を取るか、つる家の発展を取るか、野江を取るか、数馬を取るか。
次巻が不安なような楽しみなような。
源斎先生はやっぱりそうだったんですね。色々苦しい巻でした。
佐兵衛が戻ってきて芳と天満一兆庵を再建し、数馬は家を出て、つる家で澪と料理人として生きていけるってならどれだけいいか。ハラハラ。
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今回、一気に急展開。最後の澪の決意は「ああー、やっぱりそうなっちゃうのー?だって、いやいやでも・・・」と複雑な思いになりました。澪には料理人としても、女としても幸せになってほしいけど、全部を掴む事は難しいのかな。それにしても、小松原様のセリフにキュン。でも個人的に源斉先生も好きなのですよね・・・切ないです先生。
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次から次へと澪を襲う人生の岐路。読んでて息苦しくなって、つい読み飛ばしてしまいました。最終的にはこれしかないだろうという選択ではありましたが、本当にいいんですかね。
このシリーズは読んでて幸せを感じます。思わず年寄りの荷物を持ってやろうかと思うほど優しくなれます。でも、この巻の結末はちょっと複雑です。はやく次を読みたい。
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どうなるの?どうするの?澪!ともうハラハラどきどきしっぱなしで一機に読んだ!切ない!切な過ぎる!ほんと誰もが幸せになれる道があればいいのにー!みんなそれぞれお互いの幸せを思い合う。その気持ちがあったかく、それでいて切ない。
早く続きが読みたいよーー!半年も待たないとダメなんて!なんて殺生な!
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仕事ってなんだろうって、初心にかえって考え直すことができました。
自分ももっともっと精進を重ねなければ!
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みんながみんな、幸せになれる道はないものかと心底願ってしまいます。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-750.html
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幸運とも思え、乗ればトントン拍子とも思えるよい話にでさえ、「色んなひとの幸せを考えて、雁字搦めになっちまう」澪。彼女がどんな道を選ぶのか、気が揉めて仕方がない。そして、ひとの幸せを考える澪だからこそ、おいしい料理が生まれるのだと、もう一度得心する。
澪も、つる家のひとたちも、野江ちゃんも、みんなが幸せになれる道はないのだろうか。
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“みをつくし料理帖”シリーズも第六弾となる。
昨日読了。結末に、なかなか感想を書く気にはなれずに今に至ってしまった。
青葉闇
天つ瑞風
時ならぬ花
心星ひとつ
巻末付録 澪の料理帖
特別付録 みをつくし瓦版
の全四話が収録されている。
―「みをつくし料理帖」シリーズ史上もっとも大きな転機となる、―うらがきより―
とはまさしくであった。
今までの境遇ゆえか、主人公は身近な人に対しての気持ちが非常に強い。それにより、多く悩み、苦しむ。
誰かのためにとして行うのではなく、自分自身の気持ちとして、背負いこんだものの重さに耐えているように感じた。
周りの人間は、時に助言を与え、叱咤し、また才能に嫉妬する。それでも真直ぐに進んでいこうとする姿がなんと健気な。
そして、今巻の結末。彼女のこれまでの行動や気持ちを思い返してみると、こうなるだろうとは予想はついていたが。
しかし。憤りを感じずにはいられなかった。それでは、幸せになるなど無理ではないかと。彼女も、彼女の周りの人間も、幸せになってもらいたいのに、なぜこんな運命なのかと。
―悩み、迷い、思考が堂々巡りしている時でも、きっと自身の中には揺るぎないものが潜んでいるはずです。これだけは譲れない、というものが。それこそが、そのひとの生きる標となる心星でしょう―
全てが幸せになどという願いは、所詮は願い、夢物語なのだろう。それでも、願わずにはいられない。どうか彼女が、彼女の周りが全て幸せになってくれと。
彼女が見つけた心星ひとつ、それを胸に彼女はひたむきに進んでいく。
早く、穏やかな日々よ訪れろ。
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進む道に迷ったら、星の中心の星に尋ねる。
答えはいつも身のうちにちゃんとある。
いつも一度しか読まないのに、思わず読み返してしまった。
澪が行く道にいつもお天道様があるように
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幸せになってほしい。どうか全てうまくいってほしい。
しかし小松原様の告白はちょっと唐突すぎやありませんか…もう少し間に入ると思ってたからびっくりした。