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うまいなあ。うまい。ほんとに五十嵐さんはうまいと思う。
こういうライトな感じの、青春もののさわやかさはピカイチだ。
この作品では、中学時代にいじめにあった経験を持つ少女が高校で出会った耳の聞こえない仲間とダンスを通じて成長していく。
ろう者がダンス?というあたりがアイデアなのだろうが、耳が聞こえなくてもダンスは踊れるのだ。ものすごい困難で険しい道ではあるけれども。
それでも、夢中になれるものに出会える幸せなんて、誰でもが見つけられるものではない。
ラストは予想どおりだったけどやっぱり涙ぐんでしまった。水戸黄門の印籠のような展開ではあったけど、やっぱりそうこなくっちゃね、という感じ。
きらきらとまぶしい青春物語を読む幸せを味わうことができた。
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中学時代にいじめに会っていた夏子は、高校でいじめられないためのスケープゴートを作り出す。その対象はクラスメイトの春香。無口で愛想のない彼女はあっという間に無視の対象に。しかし見知らぬ女の子と笑い合う春香の姿を見て、その相手の聴覚障害者の女の子・美紗と知り合ううちに意識が変わって来て・・・。
というストーリー。
耳が聞こえないのにダンス??と私も始めはびっくりしましたが、なるほど、こういう風に音を〈感じる〉事でダンスを踊ることができるんですね。
聴覚障害についても知らないことばかりだったので、こういった小説から少しでも学べる機会が持てたこと、本当に良かったと思っています。
お話的にはやや物足りなさは感じましたが、生まれつき聴覚障害を持つ美紗、幼いころに聴覚障害者となった春香、成人して後に事故で障害を持った澪と、それぞれの苦難を書き分けていった点、思春期ならではの恋愛の悩みを取り入れた点など、込み入ったところまで踏み込んで聴覚障害について書かれていたのではないでしょうか。
ちょっと他では読めない青春小説に仕上がってました。
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高校に聾であることを隠すクラスメートがいることに気付いた夏子。
ひょんなことから彼女の友人と知り合い
聾者のダンスチームの結成に加わることに。
THE青春で映像が目に浮かぶ。
でもクラスメートの確執とか恋の話、大学生二人の話ももっと掘り下げたらより面白くなったのでは。
【図書館・初読・11/7読了】
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耳の聞こえない女子たちがダンスバトルに挑戦。いい感じ♪
2011.11.10
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高校生と大学生のダンスユニットの話。
普通と違うのは踊る三人は耳が聞こえないということ。
青春小説としては面白いのだが
少々話しが長いのが気になる。
もっと短く、躍動感にあふれればいい小説なのにな・・・。
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この題名に懐かしさを感じるのは私だけでしょうか。
女子高生を主人公にした物語はイジメの問題が必ずと言っていいほど出てくる事に、悲しくなります。
自分がイジメられない為に、生贄を作るってのがサラッと書かれてあるのに違和感を感じます。
でも、この物語はそれを健全な形で乗り越えていくので、ほっとさせらせます。
イジメられたら人はトラウマになってるんだね。
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あたし夏子、高校一年生。クラスに春香っていう一人ぼっちでいるのを気にしない女の子がいた。いじめの経験があるあたしは、彼女がどうして平気なのかわかんなかった。でも彼女はそうするしかなかったんだ。耳が聴こえなかったから。春香をきっかけに、あたしはろう学校に通うダンス好きの美紗と知り合った。最初のうち、春香を美紗を避け、一緒にダンスすることも大反対。美紗が一人で練習をしているとき、同じように一人で踊る女子大生の澪さんと出会った。澪さんも耳が聴こえなかったんだ。生まれつき聴こえない、幼少期に病気で聴こえなくなった、最近事故で聴力を失った女子三人によるダンスチームが結成。あたしは彼女たちのマネージャーに。さらに、澪さんがコーチ(それも男性!)を引っ張ってきたんだけど、そのコーチもちょっといわくつきで、ダンスチームは波瀾万丈、もうたいへん!困難はあれど力をあわせて前向きに生きる、ポップな青春小説登場。
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青春と人の繋がりに感激させられた、実際、私はろう話者接する機会が無く、妙に壁があるのだろうと思う。女子の微妙な心の揺れ、ストーリーは素晴らしい。
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あぁ、イジメの話なのか……
と思っていたらそうでもなくホッとした。
ダンスに夢中になる女子高生&女子大生の話。
障害があってもいいじゃん、自分が夢中になれるものを見つけられるってすごいことだもんと思わずにはいられなかった。
熱中していることを人前で披露できるというのは快感だろうなぁ。
自分まで青春した感じ。
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耳の聴こえない少女たちが、ガールズヒップホップでダンスコンテストに挑戦するというストーリー。
作者の思う壺に嵌められたかも。
途中で一度、最後にまた涙してしまう。
頑張っている姿には、ストレートに感動してもいいかな。
好きだなぁ、こういう作品は。
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ろうの女性3人のダンスチームとそこに関わる健常者男女の成長物語。期待通りの展開はまぁまぁなのですけど、このけりの付け方には欲求不満が残ります。
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ダンスがからきし苦手な私でも、読んでいると体が勝手に動いちゃうっ!!
3人の女の子が最初のダンスバトルに出るくだりなぞ、緊張感が高まり過ぎて、私が←私自身です。読者であるところの私ね。
私が泣いてしまうという事態に。のめりこみすぎ!
3人の女の子は、先生性聾の高3、幼児期の病気による聾の高1、交通事故の後遺症の失聴の大2という取り合わせ。そしてこの3人のマネージャー役であり、この物語を語るのが健聴の高1の夏子。
聾者のダンスという点にテーマを持ってきたのは面白いよね。音が聞こえない彼らがどうやって踊るのかって不思議だもんね。
私も実際に何度か見に行ってるけれど行くまでは不思議だったし、あんなにカッコイイダンスをするなんて夢にも思ってなかったし。
聾者がビートにのってカッコイイダンスをするんだってことが、読者に伝わればこの小説を書いた意義もあるんじゃないかと。 ←ま、エラそーに!
でもね、聾者の、特に事故で失聴した澪さんの心情なんかは、まったく甘すぎでしょーって思うことしばし。
それでも、それでもやっぱりカッコイイダンスを踊る彼女らをテーマにしてるのが、すごくカッコ良かった!
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いま3割読んだけどもう感想かいとく。たいがい先は読めた。
小中学生が読むにはいいです。それか本読むの苦手なひとが手にとるなら勧めるかも。聴覚障害者のJKがダンスをするって話。ほんともう五十嵐さんってティーンズノベル風味が確定してきたような。安政大脱走と相棒ではこの作家さん最高だよと痺れた方なんだけど、その後あの気持ちをもう一度的に欲してなんども他作を手に取るも、ことごとく撃沈。
【読了後加筆】読みどおり。評価★2変わらず。
うーん…小3か、4くらいの女の子が夏の読書感想文書くのにちょうどいいんじゃないかな。ダンスが要にあり、障害、イジメ、親との確執、みたいな要素が感想を起こしやすいとおもう。でも、そうはいってもあっさり塩味、お子様にも食べやすく刺激物は抜いてありますので安心して与えてくださいませ、ってかんじ。もう小学校高学年以上の女からしたら、「ハア?オンナの世界こんなぬるくねぇし。」となるとおもいます。児童書欄に置いたらいいのに。
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ろうの女の子たちがダンスチームを結成してがんばる。生まれつきのろう者、ちいさいころ、一年前に事故で、とそれぞれの状況があり、そこに健常者の女の子が入り葛藤を超えながら大会に出て行く姿はとてもかんどうする。
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#読了。青春小説。中学生時代にいじめにあった夏子。高校に入り、自分がいじめ側に回りそうになるが、その標的の春香は聴覚障害者だった。その縁で出会った美沙と澪を加え、自分がマネージャーになり聴覚障害者だけのダンスチームが立ち上がる。スポ根ものとも近い。先が読める展開が落ち着くのか優しいのか。ダンスもしくは聴覚障害者に関して、どちらかをもっと掘り下げてほしかった。