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一編読んだらもうその一つ前は頭から抜けてしまっている。
私の集中力の問題かもしれないけど。読み終わって、一番印象に残っているのは西行法師の歌という。
いつもの短歌とセットの短編集より、あぁ、と思うものが少なかった。
新古今和歌集の歌が最初に紹介されているんだけど、その良さを感じられるだけで、そのあとの物語に入りにくかった。
あとがき良かった。
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古今集を元に短編を書いて、それから現代短歌を読む、っていう流れが面白い。個人的には第四話の寂蓮法師の「さびしさは~」のと、第六話の西行法師の「おのづから~」の話がひっそりと共感してしまった。
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恋する女の子全てに読んで欲しいお話がたくさん。今も昔も人はみな恋をしてその気持をどうにかして伝えようとするんだなぁ。
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新古今和歌集をモチーフに現代の恋愛を描いた短編集。
予約したのがだいぶ前だったので、現代小説は思わず…
時代物かと勝手に思ってました。(ちょっと残念)
著者もあとがきに書いてあるけど、1000年ほど昔の雅な方たちも、
今と変わらずこんなに恋に悩んでいたのね。
その心情は、現代に置き換えても全く違和感ないし、
言葉の響きが美しく情緒があってむしろステキです。
ちょっと短編の内容がばらばらすぎて、あんまり頭に入ってこなかったけど、
和歌の余韻はよいですな。
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小学生の頃から俳句や短歌が好きで大学も本当はそっち系に進みたかったので、こういう本はとても興味を惹かれました。昔の人ってすごいロマンチストだよなーと改めて思い、たった三十一文字の中にたくさんの思いを込める日本の芸術に感動しました。作者も書かれている通り、この試みはすごく難しいですよね。でもだからこそ面白く読むことが出来ました。恋愛で一喜一憂する心は今も昔も変わらないんだなぁと。
ただ、わかって読み始めたつもりですが一編一編が短くてやっぱりちょっと疲れてしまいました。だから星三つで。でもこの中の話は全て綺麗に終わっている印象を受けたので、もっと掘り下げて欲しいとは思わなかったな。
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新古今和歌集の短歌が現代の物語に生まれ変わる。
訳を読まないといまいち意味がわからないのですが、やっぱり和歌って奥が深くて解釈が簡単にできない分ぐっと来る気がします。
それぞれの話は暗い失恋系の話が多くて精神的にきました…
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新古今和歌集に載っている短歌を冒頭に置き、その内容に合う短編が二十話。各短編の末尾には、著者の詠んだ短歌が載っています。
短いけれど、それぞれよくまとまった話だなと思いました。
ただやはりとても短いので、物語の断片、という感じはあります。
もう少し長く書いてほしいというものもありましたが、これはこれで面白いとも思いました。
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こういうの大好き。俵万智のも好きだけど加藤千恵もいい!
和歌を読んでも浮かばなかった情景、気付けなかった想いが現代訳されることですっと入ってきた。小説は短くてさみしいけれど歌のイメージを広げてくれていい。
構成・内容ともにとても好きな本です。
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以前、Eテレ『青山ワンセグ開発』内の企画で映像化されていたことから知った作品。
新古今和歌集の短歌をもとに、現代風にアレンジされた短歌と掌編小説の詰め合わせです。
そしてその恋物語がまた、せつない。(もちろん、別れの話ばかりではありませんが…)
また、再現ドラマで流れていた、せつない挿入曲は、大貫妙子さんと坂本龍一さんの『UTAU』というCDを使用しているようです。
Eテレ『趣味どきっ!』の「恋する百人一首」内の再現ドラマでも使用されていて、何度も聴いて、すっかりお気に入りの曲になりました♪
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この想いは千年経っても変わらずに。
新古今和歌集の短歌に,著者が物語と新たな歌をつけた。百人一首やそのほかの古典の歌を読んだときに思うけれども,千年前に詠まれた歌でも,今でも共感できるものがたくさんある。ここで取り上げられた歌も,現代にぴったりくる,現代でもある気持ちを歌ったものばかり。恋愛って,本質的なところでは不変なのかも。
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昔の短歌を今風にするとどんな情景でどんな言葉になるのかっというのを集めた短編集。想いに気がついてもらえなくて、いっそ忘れたいやそれでも想って欲しいと思う感情は環境でいえば当時と比べたらいつでも想いを伝えれるはずなのに変わらないんだなぁっと思った。短い言葉に濃縮された気持ちを読みなおしてもう一度味わう感じ。
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紫式部、和泉式部、藤原定家、在原業平、菅原道真などが生み出した美しい一編の和歌。それらの和歌を題材にして、現代の恋愛模様を紡ぎ出した22の短編恋愛小説。
恋をする・恋をしていた登場人物たちの日常の短いひとコマを切り取った物語はどれも妙にリアリティがあります。恋に悩んだり苦しんだりする彼らの心情は痛いほど分かるし、自身の過去の恋愛をつい重ねてしまいます。ハッピーエンドこそ少ないですが余韻を残すような終わり方は、彼らが日本のどこかで、グルグルした感情を抱えながら仕事をしたり料理をしたり友だちと会ったり――そんなごく普通の日常を営んでいるような気持ちになりました。
和歌と物語と、それぞれの締めに掲げられた著者の和歌。今も昔も恋愛にまつわる感情は普遍的。辛いことも苦しいことも多いけれど、恋愛って良いなぁと改めて感じられます。
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短い中にきゅっと詰まっていて、すきだと感じたりハッとしたりするものが二十作品中三作品程あったけれど、読み終えたらわからなくなってしまった。儚い。わたしの問題とも思うけれど、融けてしまう雪みたい。淡さと不意に胸の奥まで届くところが良かった。著者の作品の雰囲気がすき。特に中高生目線の話は、良い意味でその年代の子が書いたみたいで、瑞々しいという言葉ではわざとらしく感じるくらい、自然。
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ある雑誌の、著名人や一般読者がオススメの本を紹介する特集で見かけて、読んでみたくなった本です。
新古今和歌集から20種の短歌を基に、物語と作者自身の短歌が書かれています。新古今和歌集は1000年近く前に書かれたものなのに、そこに詠まれている想いは、現代人と変わらないように思います。
ただ、新古今和歌集には悲恋や別離の歌が多い。美しい言葉で綴られた物語は、切なくて、儚くて、悲しかったです。
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この作品は、『新古今和歌集」に収められた和歌かあら連想された現代の恋物語を作り、それに歌人でもある加藤千恵さんが自作の短歌を添えるという形式で、全二十二話のショートストーリー集になっている。古典文学の世界と現代との間に通じる人間の心を読み取る。
(『中高生のための本の読み方』大橋崇行 p. 35 古典を面白く読むには? より)