電子書籍
さまざまな相談
2020/07/27 19:30
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投稿者:りり茶 - この投稿者のレビュー一覧を見る
相談者の立場に全く共感できなくても、相談者の立場にたって回答するというご本人の言葉通りの回答でした。果たしてこれを読んで相談者が納得するかはわかりませんが、読んでいて、どんな相談でも誠実に答える態度に好感をもちました。参考文献として、必ず本があげてあり、本好きには嬉しかったです。
相談者と直接会う対談形式もあるんですが、相談しているうちに、「え?」という内容に変化するところが妙にリアルでした。真面目な宗教者の悩みかと思ったら、ロシア美女と遊びたいって…。
でも悩みなんてこんなものかもしれない。
自分が悩んでいるときにこれを読むと、客観的になれそう。
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「週刊SPA!」にて絶賛好評連載されている佐藤優氏の人生相談の連載です。その「復興編」です、ここでも筆者は相談者からの人生相談に数々の角度から答えており、彼の辿ってきた人生の片鱗を感じさせます。
相談者「妻が放射能に怯えて沖縄に逃げました……」
佐藤優「私は東京にとどまるが、他人に強要はしない」
相談者「放射能汚染にまつわる差別が悲しすぎる」
佐藤優「差別を克服する活動は真に愛国的だ」
相談者「熟女とのSEXの意義をどう考えますか?」
佐藤優「『熟女もの』以外の官能小説を読んでみる」
この本は『週刊SPA!』にて絶賛連載されている佐藤優氏による人生相談の連載に加えて、さらにウオトカを片手に相談者と『サシ』で質疑応答をする『マンツーマン人生相談』を含めた67本の人生相談が収録されております。
僕も今まで『人生相談』という分野の本は数々読んでまいりましたが彼をして『ロシア裏街道』と称する対ロ外交で現地のタフ・ネゴシエーターを相手に丁々発止をしていた外務官僚時代に加え『小菅ヒルズ』にて512日泊513日間の拘置所生活を経験した筆者にしか出来ない回答のオンパレードで、あるところでは大声を出して笑い、ある箇所ではすさまじい下ネタの連発にくらくらしながら、彼の類まれなる人生経験と、必ず紹介される本の幅の広さと深さに、驚嘆してしまいました。
それでも筆者いわく、どれだけ的を外れた相談でも相談者の味方としてともに解決策を探っていく、という姿勢は全体を通して貫かれており、たとえば『コロンビアで男の器を磨きたい!』という男性相談者の相談にも人間には2種類の後悔があって「あのとき、あんなことをしなければよかった」という後悔と「あのとき、思い切ってああしていればよかった」という二つの後悔がある、ということを話して、自らの体験を踏まえつつ、もし、行くのだったら語学の訓練をきちんとした先生について習えば、あなたの冒険が成功する可能性が高くなる。と結んでおり、自分もかつて似たようなことを思いもし、またここまでのスケールとは行かなくても実行した身の上では、なんともいえないものがありました…。
この本は何処を切っても魅了的な回答に満ち溢れていて、読む人それぞれによって受け取り方も違うでしょうし、面白いと思うところも違うと思います。ですが、彼の人生相談は彼の持つ学識や類まれなる人生経験から導き出されているものだと思いますので、読んで損はないものだと思います。
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目標を持って生きていないことがもんだしと考えているようですが、逆に目標を持たなくてはならないという発想が悩みを作り出している。
こうあるべきだということに自分を合わせるのではなく、やりたいことが何いなのかよくわからないというのが正直なところ。
人間はとても弱い存在で、その根底に誰もが不安を抱えている。しかしその不安を直視するのが怖いのd会陰内容にしている。