紙の本
断食安楽死
2021/02/11 21:12
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
83歳の著者が、断食による自死を試みた稀有な記録。なぜ死を考えたか、なぜ断食かなど、克明に記録されています。また人生を振り返った著者の雑感も散りばめられています。
食べ物を断つとどうなっていくのか?なども含め、貴重な本です。
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中二病の老人の本
衰弱して行く経過をもう少し具体的に書いていてくれることを期待していたが、衰弱しちゃうと書く気力もなくなってしまうようでその辺は期待はずれ。
それでも戦争中や戦後の体験などの記載は面白く読め、いい意味での期待はずれもあった。
自分の依頼人がこういう人だと話が長くてやりにくいだろうなぁと思う。
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83歳という筆者が断食死を考え、それを実行しようとした記録。
死と老いとを考えると、自死や尊厳死などを含めて死というものと向き合うのに切実に考える年齢なのかもしれない。
確かに、無理やり生かされる事を拒む権利もあるかもしれないが、自分で断食をして死ぬという事は以外と難しい。
2011年に断食死を実行し、その間に起きた地震災害や福島の原発事故など筆者の考える人生観もこの中に書かれていて、83歳の経験と思考もさすがだなと思わされた。
私は、断食死の文章より世相を一くさり書かれていた文章の方に惹かれてしまいました。
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死ぬ為に断食を試みる。その記録としては興味深い。しかし、人間、そうそう都合よく死ねないものだね。呆けてまで生きたくない。無駄な延命治療は受けたくない。そんな部分は共感出来る。その後、著者はどうしているのだろう。
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2012年に読んだ最初の一冊。
東京FMの深夜番組「東京ガベージコレクション」のHONZのコーナーで紹介されて、なぜかものすごく気になったので購入しました。普段ノンフィクションはあまり読まないし、著者の木谷恭介さんも知らなかったのですが・・・
http://honz.jp/?s=%E6%AD%BB%E3%81%AB%E3%81%9F%E3%81%84%E8%80%81%E4%BA%BA
江戸時代(明治期くらいまではあったのでしょうか?)には、老婆が年を取って家族の中で無用になったと感じ、絶食して死に至るというケースがあったと何かで読んだことがあります。でもこのイメージってあくまでも老婆であって、老爺ではないんですよね。『楢山節考』でも老母は息子を労りつつ、自ら進んで山にはいろうとしますが、老父は嫌がって結局息子に谷に蹴り落とされるんじゃなかったかしら(うろ覚え)?昔の女性には自決の気概があったのかもしれませんが、現代では性別に関わらず、そんな覚悟の出来ている人はいないのではないかしらと思いつつ読んでみたら、やはりこの著者も死にきれませんでした。
この著者が、どうしてそれほど死にたいと思うのか私にはよく分かりませんし、餓死=安楽死という考えも滑稽に感じられます。私が介護が必要な状態になったら死にたいと思うかもしれませんが、餓死は選ばないと思います。
安楽死といえば思い出すのはハビエル・バルデムが主演した映画『海を飛ぶ夢』。老衰ではなく半身不随で、死因も餓死ではなく青酸カリ(?)の嚥下でしたが、周りの人が自殺幇助にならないように配慮しつつ綿密な計画を練って最後までやり遂げるというストーリーでした。自殺を讃えるつもりはありませんが、自分では毒を飲むことさえもできない半身不随の主人公と比べると、この本の著者は甘いと思ってしまいました。
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本当に死にたいのか?本を売るためには興味をそそる題名ではあるが、本心はそうでは無く極めて売文的な要素がいっぱい。
小説的な感覚で読めば同じことの羅列で(食わなければ腹が減り苦しいのは当たり前)新しいことは何も出てこない。まあ、売文のため38日我慢をした事に拍手を贈っておこう。
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もう充分に生きた。あとは静かに死にたい。そう考えた老小説家は断食による安楽死を決意しその一部始終を記録する……
という看板に偽りあり。
「死にたい老人」ではなく「死にたくなった老人の雑記帳」というタイトルの方が相応しい。
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死にたいのに 死ねない。。。というか 矛盾の葛藤がおもしろい。楽に死にたいから 痛みに耐えられない 常用の薬も服用し続ける。
断食の日々の話より 他の話の方が 興味深く読めた。
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新聞広告があまりにもインパクトがあり、読んでみました。
内容は・・・つっこみどころ満載・・・でもそれなりに引きこまれました。
83歳ということですがしっかりしてやっしゃいますね。
死にたい人に限って長生きするんですよね。。。
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断食で自殺をしようとするとある老人の記録。
失敗して再挑戦もするが結局は死ねない。
著者の考えは理解できなかった。
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作家である83歳の著者が、誰にも迷惑かけずに
自分の意志で死ぬ時期を決めようと
断食死に挑むエッセイ。
1回目失敗。2回目、3回目と体調体重に日々の数行。
第2章の何故断食を選択したかの項のみ、
なんだか横道に逸れた話が多いのだが
最後のまとめ的な文章が、人間らしくて良い。
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風俗のルポライターからミステリー小説家になった木谷恭介さん。
個人的には、
どうでも良い理由にしか感じませんが、彼にとっては重要な理由がり、断食安楽死を決行!
しかも、
3回もやってまだ生きてる老人。
1章は1回目の失敗から2回目の失敗にいたるまで。
2章は断食安楽死の準備で、これは断食安楽死をやろうと思ってる人は読んでおいたほうが良い。
3章は断食安楽死の決意した理由とあるが、ほぼおいらは流し読み。つまらん。
4章は3度目の挑戦から断食安楽死中断中の現在の話。
つまり、
まだ生きてるこの人。
だって、
安楽で逝きたいから、胃痛で苦しいから医者に行って断食安楽死断念!
って、
どうなの?
と、
おもいませんかみなさん?
死んで欲しいわけではないのですが、宣言をして生きてるのってかっこ悪いわぁ。。。
と、
思ってしまうのはアカンことですかねぇ。。。
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平穏死関連の本を何冊か読み、私自身も死ぬなら平穏死で…と思い始めました。でも実際にはできるのか?
83歳の作家が断食による餓死に3度挑んだ記録です。
結果的には途中で胃に痛みが出て「どうやら胃潰瘍らしい」と気づきます。胃潰瘍は放置すれば胃穿孔に進み腹膜炎でのたうちまわることになる、そうなればとても安楽死にはならない。(この本では「厳密には医師がかかわっていないので安楽死ではないが」としながらこの言葉を使っています)
結局、死ぬことが怖いのだ、と気づき、そのストレスで胃がやられてのでは、と気づく。
死と向かい合ったことを赤裸々につづった本です。すごく参考になりました。
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自分の意思で断食しながら、死のうとする、83歳の作家のしに至るまでの日記。
…のはずだが、あくまで自死にこだわるために、途中、胃薬を飲む。もちろん、水で。
のど飴を舐めたりする。
なんか、違う。
この記録は、3回目の挑戦。
本人が真剣に餓死を望むが、思わず笑ってしまう。
それでは、餓死できませんよ!
本書の最初と最後が、その記録になっているが、中ほどの戦中、戦後の話しが面白かった。
本人は、至って真面目で、生きるための手段を心得ている。
だから、もっと長生きしてしまうと思う。
政府が、福祉に真剣に対峙しなければいけないだろう。
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ヒロポン(大日本製薬)、ゼソリン(武田)、ホスピタン(参天製薬)、ネオアゴチン(富山化学)
人間は寿命に従順であるべきだ 司馬遼太郎
西行 願わくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ
若林アキ ホージンノススメ